2025年12月07日
冬期は峠が楽しめないので,まだ麓が雪に覆われる前に試乗をたのしむことにしました。女房の車が来年車検なので乗り換え候補検討を兼ねて。
ただなぜか「12月が決算時期」という会社が多く,なかなか帰してもらえませんが・・・。
■クラウン・スポーツ Z
クラウンなので昔からクラウンを扱っていた系列のディーラーへ。
「試乗させて欲しい」と電話すると,
「なんで来られますか?」と聞かれて,答えに困る。こんなこと聞かれるのは初めて。
「クルマで」でよいのか「自分の車で」が正解なのか。「外車で」が正解なのかわからない。北海道では多く人が車でディーラーを訪れるし,そこの店は公共交通機関で行くのは難しい・・・。
さらに「何人で来られますか」と聞かれて,これも初めての経験でびっくり。
別に人数に合わせた席やおみやげを用意するわけでもなく,聞く理由がわからない。
店に着くとまず店長が出てきて,試乗させてくれた。
クラウンスポーツは,映像で見るとスーパーカーみたいに大きく見えるが,実際は四隅が削られているのでコンパクトに見える。乗り込んで運転すると,さらにコンパクトさを感じる。全長が短く21インチのタイヤが四隅にあるため,まさしくゴーカートみたいにキビキビと動く。
ただ内装にはがっかりで,それまでのクラウンの方がはるかに良かったと思う。
シートもただ柔らかいだけで,座るとクッションが潰れてしまうので,まったくひどいシートである。
2.5リッターと電気モーターなのだが,この2.5リッターエンジンが実に頼りない。これがターボならおもしろかったろうに。
さらに変速がCVTなので,ラバーバンドフィーリンクがある。回転数だけ上がっていて車速と比例しないのである。
しかもモーター出力が大きいはずなのに,実際にはエンジンがうるさいぐらいによく働いている。このアクセル開度に比例するエンジン音ががさつで,まったくスポーティではないのである。
モードを「スポーツ」にする多少はましになる。
四駆だけど電気モーターで後輪を動かすタイプなので,「長い上り坂などでバッテリーが減って四駆にならないことが起きるのではないか」と言ったら,「さあどうでしょうか,まだそのような苦情は来ていません」・・・・あのね今年が初めての冬でしょ。
またシフトパドルもついていなかった。
さらに電子制御ダンパーが入っていないので「スポーツ」とはいえない柔らかな足回りである。
これらの不満はPHEVタイプで解消される。ただ価格は160万円も高い。
PHEVだとパワーが上がって,バッテリーの容量も増え,スポーツシートになり,シフトパドルもついている。
PHEVだと乗り出し800万円である。それなら,もちろんゴルフRを買うなぁ。
「店長決裁でどーんと値引けます」とはいっていた。
また「外車の下取りはできかねます」とのこと。
店を出る時に「プレゼントです」とせんべいが入った袋菓子をそのままくれた。
こんな経験も初めてである。なぜせんべい??? なんかスーパーで万引きしてきたみたいなんですけど・・・。
またここは自分で飲み物を機械から注ぐタイプ。タイヤ館みたいでちょっと味気ない。
■レクサス UX,RX
レクサスは対応が良いに決まっているのでアポなしで訪問。
しかし出てきたセールスさんは嫌々という感じ。「担当のものと変わりますね」と引っ込んだはずが,「では試乗に行きましょう」と出てきたのは同じ人だった。なにかの漫才か。
LBXに乗ってみたかったが,試乗車は大人気でなかなか空かない。仕方がないのでまずNXに乗る。
内装はぱっと見でとてもよいのだが・・・・さきほど乗ったクラウンとほとんど同じパーツばかりなのである。
ただモードチェンジと室温チェンジがダイヤル式で,これはとても使いやすいと思った。
レクサスの内装は豪華だけど,「とってつけた感」が否めない。またドアポケットには内側に布を貼っていないプラスチックむき出しである。ゴルフ7は植毛してあったぞ。
走り出してびっくりしたのは,クラウンとそっくりなことである。まあ同じエンジンとシステムだから仕方がないけど,同じシフトレバーだし,同じナビ画面だし。。。でもレクサスなんだから,がさつなエンジン音はなんとかしてほしかった。パワフルじゃないのもそっくりで,重量と重心でクラウンスポーツの方がずっと走りが良い。
モードはスポーツ,スポーツ+まであるけど,その違いが街乗りではよくわからなかった。なにこれ????
またクラウンもそうだったけど,回生音がうるさくて気になる。電車に乗っているみたいである。
革シートはいいけど,表面がよく滑る。ブレーキを踏むと尻がが前に行ってしまって落ち着かない。
素直にいって,レクサスが日本車だということがよくわかってしまった。でも輸出する時は違う感じにしているのだろうなぁ。
一番ショックだったのは「下回りのさび止め塗装をお勧めしています」と言われたこと。
「えっ,レクサスってさびるんですか?! ドイツ車はさびませんよ」と言ったら,
「ええ,さびるんです」と正直に言われてしまった。
これも乗り出し800万。もちろんRを選びます。さびないし・・。
「さっきクラウンに乗ってきた」というと,セールスさんの態度が豹変してやたら親切になった。それでなかなか帰してくれない。
ただレクサスはまだ紙のカタログがあるのがうれしい。
ただ飲み物の注文はセールスさんがヘッドセットで注文する。
「コーヒーと紅茶,3番に」
いや,それ客にも聞こえるから,レクサスなんだから,せめて
「コーヒーと紅茶をお客様にお願いします」ぐらい丁寧語で言って欲しい。
LBXは大人気なので,次はUXに乗ってみることにした。
セールスさんは「LBXは狭くてあまりよくない」とのこと。まあベースがヤリスクロスですから。ヤリスクロスは試乗したことがあるが,とにかくがさつなエンジン音が室内に響き渡ってたまらなかった。
内装は酷い。安い内装にところどころ高価そうなものを貼っているだけ。ちぐはぐです。これじゃ「夏休みの工作」だぞ。
またとにかく室内が狭くて後席は非常用かと思うほど狭い。さらに
UXはなんといっても乗り心地が最悪。これはムリだわ。
セールスさんの押しが強くなってきたのでLBXり乗らずに退散。
セールスさんと受付嬢と店長まで出てきてお見送りをしてくれました。
そのあと電話までかかってきました。クルマが売れていないのね・・・。
残念ながらこの一日で「日本車は無理」ということがわかってしまいました。
レクサスは数年前に来た時は,ポンと鍵を渡して「ご自由にどうぞ」といってくれたのに,今回は試乗は常にセールスさん付きだった。しかも免許証のコピーに誓約書付き。そういううるさいディーラーが増えたなぁ。
「オーナー様向けの様々なイベントを行っています。ぜひオーナー様になられてください」と言われました。
ごめんなさい・・・・
レクサスではお土産をもらったこともありません。
あ,レクサスは外車も下取りしてくれます。ただ下取りはとても安いです。値引きもゼロですしね。
ボクの経験では下取りトップはBMWです。いつも最高値をつけてくれます。
Posted at 2025/12/08 00:10:04 | |
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