これまでのウクライナ情勢
2月18日 ロシアのソチで冬季オリンピック開催中に隣国ウクライナ共和国で大統領に拠るEU加盟協定署名の独断延期に抗議する市民運動が各地で起こり、首都キエフでは国会に集結した欧州派反政権市民が与党本部に突入してデモ参加者と警察隊が衝突、数日間で警察官13名を含む82人が死亡、1,100人以上が負傷してウクライナは騒乱状態に陥った。
22日 ウクライナ大統領ヤヌコーヴィチは事態収拾の為に挙国一致内閣樹立や大統領選挙の繰上げを示した。
だが犠牲者を出した反政権派市民達の騒乱は収まらず、ヤヌコーヴィチ大統領は首都キエフから脱出してロシア政府にウクライナの法と秩序回復、保護を求め軍の派遣を要請した。
同日、親欧米野党勢力はオレクサンドル・トゥルチノフ大統領代行を擁立し新政権を宣言したが、ヤヌコーヴィチ大統領は政変と新政権は違法な武力クーデターである。として解任に同意せず、治安が戻り次第、ウクライナに帰り公務を遂行したいとしている。
27日 ウクライナ南端のクリミア半島セヴァストポリではロシア系住人が独自の政権樹立を訴えて親欧米新政権に反対、クリミア自治共和国の政府地方庁舎とシンフェロポリ空港などを部隊章、階級章が無い戦闘服を着用した傭兵やロシア連邦軍とみられる所属不明部隊が包囲した。

当然、グルジアやモルドバの沿ドニエストル、チェチェンと同様にクリミアにもFSBから私服要員やアルファ・ヴィンペルの特殊部隊も潜入している。
3月1日 ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンと議会は、クリミア半島のロシア系住民の保護とセヴァストポリのロシア黒海艦隊基地の警備を名目にロシア陸軍部隊を正式派遣を決定する。
3月3日 ウクライナ海軍とウクライナ空軍第204戦闘隊がウクライナ軍を離反しクリミア自治政府とロシア軍に付くことを表明して更に5日にはクリミア半島南端のヤルタなどのミサイル防空部隊がクリミア自治政府支持に回り、ウクライナ陸軍 6000名が投降した。
このロシアの行動を欧米は軍事介入として非難、米国とEU欧州連合はソチG8サミット準備会合へのボイコットを決定する。
合衆国大統領バラク・オバマはロシア連邦大統領プーチンと電話会談を行い、ロシアに経済制裁を警告した。
13日 国連安保理の緊急会合で親欧米ウクライナ新政権ヤツェニュク暫定首相は「ウクライナ国民はクリミア独立とロシアへの編入に関するクリミア議会の決議と住民投票を決して認めない。」と強調。
これに対しロシアのチュルキン国連大使は「暴力に拠って政権を奪うという行為は法に反している。クリミア住民は民主的に自らの運命を決める権利がある。」と反論してクリミアの住民投票を無効とする安保理決議案の採決を前にクリミア地区の歴史を振り返りロシアの立場を表明した。
また同じく黒海に面したウクライナ南部の港湾都市オデッサでは戦闘服に身を包んだ民間軍事会社ブラックウォーターUSA系列の武装要員約300名が街を警備をしている映像が確認された。
事件はリアルタイムで起こっている。
これは3月17日から18日に起きた出来事である。
17日 制圧下のクリミア自治共和国で強制強行に実施された、ロシア連邦への編入帰属の是非を問う住民投票の結果(編入賛成 96.77% 投票率 83.1%・・・非常に怪しい)に終わる。
プーチン大統領とロシア連邦議会は独立を宣言したクリミア共和国を独立主権国家として承認。
これに対して米国オバマ大統領とEUはロシアの資産凍結と渡航禁止など経済制裁を発令。
ロシア国民からの支持率70%超えるプーチン大統領はクリミア併合を絶対に諦めない。
経済制裁を前にロシアは警告していた米国債の売却を数兆円規模で実行もしくは移動した。
18日 プーチン大統領はクリミア共和国政府の要請によりロシア連邦への編入を正式決定、一方的に宣言した。
米国とEU欧州連合は国際法違反としてロシアの編入を認めず反発、オバマ大統領は経済制裁を強化し対抗策を模索するが、EUは追加制裁に及び腰だ。
米国内で支持率が下がり続けるオバマは11月に中間選挙を控え何処までヤルつもりなのか。
プーチンはオバマ自身がアサド大統領に突きつけ宣言した化学兵器使用のレッドラインを越えてもシリアに軍事介入しないオバマの足元を見ている。
ここでオバマ大統領が引けばシリアからの2連敗となり弱腰と叩かれ更に求心力を失う。
オバマ大統領のノーベル平和賞受賞を一番歓迎したのはプーチンとアサド大統領かも知れない。
FSBに対抗してCIAが現地工作で市民に拠る暴動や武装蜂起でも起こさない限り、軍政下に治安を統制したクリミアに武力行使できない。
米国は共和党政権時より寧ろ優柔不断な大統領の民主党政権下でCIAは海外で暗躍する。
国防総省やCIAの長期戦略は政権に大きく左右されず、内密に謀略を企て時には独断で動く。
南部のオデッサで見られた民間軍事会社の武装要員や傭兵だけではなく、嘗てのソ連アフガン侵攻時のムジャヒディン支援同様にウクライナ軍の兵装強化、戦術指導、戦闘訓練、軍事顧問や諜報任務、破壊工作などに米英の精鋭特殊部隊員が潜入している。
現在、米露両軍の兵力配置展開は以下の状況である。
ロシア海軍はムルマンスク北方艦隊基地より航空重巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」が地中海に入り戦闘訓練を実施、黒海艦隊は旗艦スラヴァ級ミサイル巡洋艦「モスクワ」等が黒海に展開してウクライナ海軍艦艇を閉塞制圧、ウクライナ南部上空と黒海の制海空権を掌握。
米海軍大西洋艦隊は空母 CVN-77 USS「George H. W. Bush」第2空母打撃群を地中海に展開、DDG-103 USS「Truxtun 」などイージス艦2隻を黒海に派遣してNATO加盟国と演習を開始。
上記の米露空母の地中海展開はウクライナ危機以前から決定されていた配置であり、これらの動静に加えて潜水艦の隠密行動やNATO加盟国の航空兵力移動や威嚇訓練、ベラルーシへのロシア軍戦闘機の増派がある。
また13日からロシア軍はウクライナ国境に接するロシア南部で砲兵、戦車、ヘリコプター機動、空挺の各部隊と海軍歩兵部隊など約一万名の兵力を動員する軍事演習を開始、ロシアが実効支配中のクリミア半島北部では長距離砲を搭載した多数の装甲車両の移動が確認されている。
この軍事演習は兵員と兵器を戦闘配置に就かせて即応態勢を執り、ロシア軍の存在的抑止力を何時でも戦闘状態に入れる動的抑止力へ移行させたシームレスな状態、即ち演習と実戦との境を無くす臨戦体制に入っている事を意味する。
過去、国境沿いの軍事演習から越境侵攻して戦端を開き、挑発威嚇、武力衝突から戦争勃発に至った事例は少なくない故に独裁軍事国家は武力紛争や侵略戦争抑止の為ではなく、大規模な軍事演習で周辺国を圧迫恫喝する。
強固な信念と独自な歴史思想論を持ちロシア国民の支持を得る、力の信奉者プーチンに生温い経済制裁や中途半端な軍事力に拠る警告は通用しない。
米露両国は経済と軍事両面の戦略シュミレーションで制裁効果とリスクは事前に把握している。
親欧米ウクライナ新政権は「ウクライナ国民全体で行われず、クリミア自治政府がロシアの圧力を後ろ盾に行った住民投票は憲法違反で無効だ」と主張し、オバマ大統領はウクライナ新政権を支援している。
だが、それならば2010年に国民に拠る大統領選挙で民主的に選ばれたヤヌコーヴィチ大統領を強制的に解任した親米新政権も憲法違反でありダブルスタンダードだ。
とは言え自国の政治混乱を国際裁定機関ではなく、逃亡先の他国、しかもグルジアやモルドバと同様に以前からウクライナを狙うロシア政府に軍隊の派遣介入を要請した親露派のヤヌコーヴィチはロシアの傀儡や無能な売国奴と国民から呼ばれても仕方ない。
ウクライナの世論調査ではEU加盟に賛成が40%台、ロシア圏関税同盟に賛成が30%台
どちらにも加盟反対が約20%が国内の平均であった。
ただしクリミアでの調査結果は極端にロシア圏関税同盟加盟賛成が大多数である。
ヤヌコーヴィチ大統領は親露派だが反欧米ではなくウクライナの近代的国家形成の為にEUへの加盟は重要であるが、ロシア・中央アジア諸国との同盟深化も必要と言う政策を執っていた。
昨年、ロシアは「ウクライナの意思決定を尊重するが、EU加盟はロシア・ウクライナ友好協力条約に違反することになり、ロシアとの関税同盟には加盟できず、ロシアは自国の利益を優先保護することになる。」と発言していた。
同騒乱の原因とされるヤヌコーヴィチ大統領のEU加盟協定署名の独断延期は関税同盟各国との深刻な貿易悪化から懸念される金融危機とロシアとの関係複雑化に因る南東部の雇用状況の悪化やIMFの貸付条件からくる国民負担も鑑みた結果でもあった。
以前プーチンは本心ではないにしろ「ウクライナの欧州連合協定締結にロシアも反対ではない。」と明言していた。
決して軍事介入やロシア領への強制編入を容認しない西側諸国に対して、これはプーチンなりの容赦と最大限の譲歩だろう。
同連邦のウクライナに統治委任してきたクリミアにはロシア住民と黒海艦隊基地など権益もある。
しかしウクライナのEUへの加盟とクリミア半島のロシア領への編入帰属は全く別の領土問題。
親米ウクライナ新政権はEUだけではなく、NATO北大西洋条約機構への加盟も望んでいる。
核兵器を放棄したウクライナが安全保障上、NATO加盟を選択するのも独立主権国家の自由。
プーチンは嫌々でも旧東側諸国の欧州経済共同体EUへの加盟は容認しても隣地ウクライナのNATO、即ち西側軍事同盟への加盟は絶対に黙認しない。
ロシアはNATOとの広大な緩衝地帯と黒海の制海空権など戦略的優位を失う事になるからだ。
また長年に渡り陸海空兵器兵装の共同開発を行い製造を依頼してきたウクライナからロシアの防衛機密や核弾道ミサイル技術などの漏洩や多くのウクライナ人がロシア国内に居住している事に拠る政冶思想的不安などウクライナには地勢や経済以外にも人的な安全保障問題もある。
このことからもクリミアの帰属だけでなく、ウクライナをロシアの一部分、属国とみているプーチンは独立も離反も許さない。
ソビエト連邦時代からKGBの要員として体制側に立ち、祖国の崩壊を目の当たりにしたロシアの最高指導者プーチンの胸中が透けて見える。
初開催がソ連のアフガン侵攻で約50カ国に集団ボイコットされた1980年のモスクワオリンピック以来、ロシアで34年ぶりに開催が決まり努力して笑顔を振りまいた平和の祭典ソチオリンピックとパラリンピックが壊れた事はロシアの一般国民には気の毒だった。
だが自分は欧米各国の首脳が開会式を欠席したのは同性愛への抗議などではなく、ウクライナの騒乱を見越した行動だったと考える。
五輪の開催中に暴力的に政変を起こしてプーチンに口実を与え、策略に陥ったウクライナ新政権にも礼儀はなく、オバマにも大義がない。
ドイツが主導権を握り英国でさえ不満なEUに加盟しても国民が必ず幸福になれる補償はない。
EUに加盟を果たしたブルガリア、ルーマニア、ハンガリー、ギリシャを見よ。
結局は自国の努力次第で国民の未来が決まる。
またEUの加盟手続も手を挙げて希望したからといって誰でも直ぐに批准できる連合基本条約、即ちウクライナが簡単に満たせる加盟条件・基準ではない。
金融危機とシリア内戦からの難民問題が長引き、やがてEUには分裂の危機が訪れる。
金髪でもウクライナ人でもないユリヤ・ティモシェンコは米露を股に掛け再び暗躍する。
ウクライナ国民はEU経済圏とNATOに加盟したい理由、ロシアが諦めない理由と歴史、地勢的にロシアと敵対する、またロシアに従属する将来的なリスクを冷静に考えるべきだ。
エネルギー・食糧安全保障
ロシアに資源エネルギーの多くを依存するEUドイツのメルケルは強い制裁措置をとれない。
西側欧米諸国がシリア内戦と難民テロ対策に奔走すればウクライナ新政権は梯子を外される。
ウクライナの紛争はオバマ大統領やEU首脳が考える以上に複雑に絡み長引く事になる。
日本の反原発派が聖書の様に提唱するドイツ左派政権の電源エネルギー政策は破綻している。
ドイツ左派政権は国防軍を弱体化させただけでなく、プーチンの顔色を窺いウクライナとグルジアのNATO加盟に反対した。
日本が天然ガスをロシア一国に依存するのは危険である。と以前にも何度も書いてきた。
これまでロシアは自国国益の為に幾度となく約束を破ってきた国だと言うことを前提に極東・北東アジア地域の安定と中共の覇権を抑える為にも日本はロシアと安全健全で且つ対等な経済関係を築くべき。
カナダを訪問した安倍首相がシェールガス輸入をカナダと合意した事はロシアと他のガス産出国を牽制し価格競争を促進する事にもなる。
2016年にはパナマ運河の拡張工事が完了して米国産シェールガスの輸送コストが削減される。
更に米国アラスカ北部ノーススロープ産の天然ガスをパイプラインを使い不凍港のアラスカ南部のニキスキーまで送りLNGに液化するプラント及び積出基地が完成すれば、日本への輸送距離はロシアを除き最も近距離のLNG仕出港となる。
ロシアは北極圏ヤマル半島のLNG基地から砕氷大型タンカーによる東回り北極海航路の運航を目指し、中共も北極海での戦略ミサイル原潜の展開など軍事面や資源や輸送ルート確保に動く。
核兵器は全面的な武力攻撃に対する抑止力になるが、強い経済力と資源エネルギーの自給力は国力であり、通商、経済関係は間接的な戦争抑止力となる。
今回のウクライナ危機で欧米NATOに軍事行動を躊躇させているのはロシア連邦軍の核兵器だけではなく、天然ガスと貿易経済力である。
資源エネルギーや食糧を制する者が世界を制する。
これを理解しているプーチンは資源エネルギーを武器として使い実践している。
だが先端電子技術の開発や精密工業製品の生産を疎かにし資源輸出を柱にする経済では国家は発展しない。
クリミアの海底ガス田に並びロシア系住民が多いウクライナ東部のシェル社と共同開発する豊富なシェールガス埋蔵に脅かされ、また価格調整力を握る中東産油国にロシアは輸出価格を叩かれる事を見越して動いている。
また言うまでも無くウクライナとロシアは世界有数の大穀倉地帯で小麦の主要生産輸出国でもある。
今日現在、日本は小麦52%、トウモロコシ84%、大豆66%が米国からの輸入ではあるが、紛争に拠るウクライナ産とロシア産の小麦や肥料のや減産、輸出減や停止は日本を含め全世界の食糧価格を上げる。
露欧間の天然ガス供給パイプライン閉栓にロシア海軍黒海艦隊に拠る黒海の海上封鎖。
プーチンはガスや石油だけでなく、食糧までも躊躇なく卑劣に武器として使うだろう。
ウクライナとロシアの武力衝突はエネルギーと食糧危機や原発事故、核兵器使用の危機までも招く恐れがある。
日露関係とプーチンの事は
「赤いキャビア 極東安全保障経済戦略」 に書いた。
Back In The U.S.S.R.
ロシア連邦国歌『愛国歌』を旧ソビエト社会主義共和国連邦の国歌に戻して涙したプーチンは統治勢力圏も嘗てのワルシャワ条約機構を率いた宗主国ソビエト連邦や欧州列強の盟主であった帝政大ロシア帝國時代に戻したい。
捏造、偽装、欺瞞、陽動、恫喝、弾圧、拉致、監禁、暗殺、虐殺、越境、侵攻、侵略上等が常套のプーチン。
冷徹な元KGB中佐・FSB長官のプーチンは元人権弁護士オバマより経験も策略も何枚も上手で度胸に強固な信念もある独自の歴史理論に歪んだ愛国者。
プーチンはFSB長官に就任して以来、FSBを使い国内外の政敵を冤罪逮捕や事故に見せ掛けた暗殺など、あるゆる手段を以て強制且つ徹底的に排除して首相職を含めれば1999年から2014年今年までの15年間、3期もの間、ロシアの最高権力者である大統領の椅子を護ってきた。
今回のクリミア制圧、独立併合計画はクレムリンのプーチンと取巻の元KGBメンバー高官が作戦を立案したのだろう。
これまでプーチン指揮下でFSBはチェチェン独立阻止にグルジア、ウクライナ、アゼルバイジャン、モルドバでも脱ロシア反ロシア派の弱体化や欧米との離間工作を行ってきた。
ウクライナ危機は資源経済、民意統制、兵力兵站などの国力に地勢、持駒が揃っているロシアが優勢有利。
仮に両国が直接武力衝突となれば陸海空3軍で圧倒的な火力を保有誇示する軍事大国のロシア軍にウクライナ単独、手持の装備兵力では対抗できない。
また欧米西側諸国があらゆる手段を使い制裁圧力を掛けても専制強権国家で且つ天然資源保有国で中共も支援するロシアは簡単に屈しない。
経済制裁や外交圧力は厳強化する程、情報を厳しく遮断統制されて捏造と欺瞞で煽動洗脳され政変や紛争に慣れているロシア国民は欧米西側に反発しプーチンへの支持率は上がるからだ。
こんな事を書く自分は親中政権の米国務省が嫌いなだけで、反米でも親露でもない。
今日現在、ウクライナ危機は欧米とロシアのどちらが良い悪い、況してや他国の内政を圧力や武力行使で解決する問題ではない。
世論調査の結果、EU加盟にウクライナ国民の半数近くは賛成していない現状で、真に民主主義と正義を問うならば、選挙で選ばれた前大統領とクリミア半島も 一旦、ウクライナに戻し、全国民参加により充分に議論したうえに投票で欧州連合かロシア圏関税同盟に所するのかを大統領の再選挙とクリミアの帰属を含めて決議するべきであろう。
その結果如何で将来生じるリスク、負債も犠牲もウクライナ国民自身が背負わなければならなくなる。
ウクライナ国民の政冶的分裂による長期の政情不安定はプーチンに隙を与えることになる。
NATOの東方拡大。
プーチンが異常に警戒し繰返し過大に騙るNATOの東方拡大はソ連圧政の前科とロシア自身の侵略体質に大きな責任がある。
「ロシアの安全保障を脅かす問題だ。」とプーチンは言うが、多くの西側欧米諸国の企業がロシアに進出して工場や店舗を営み、経済・金融活動を行い、且つ戦術・戦略核兵器保有国のロシアに対してNATOから侵略戦争を仕掛けることはない。
旧ソビエト連邦のウクライナやバルト三国、ポーランドやルーマニアなど嘗てのワルシャワ条約機構の加盟国がNATOへの加盟を望むのは長年に渡りクレムリンが上から目線で東欧諸国を属国奴隷の如く扱い何度も殴り抑え付けて来た結果でNATOは何処の民主主義の主権国家も強引に勧誘していない。
満州、樺太、千島、ポーランド、リトアニア、フィンランド、ドイツ、ユーゴ、アフガン、シリア、チェチェン・・・
ソビエト時代から赤軍とKGBは組織的に侵攻した市町村を包囲蹂躙して故意に民間人や病院に学校など公共施設を狙い非人道禁止兵器を使い無差別に攻撃して大量虐殺、拷問、制裁処刑、督戦射殺、投降者や負傷兵の爆殺焼殺、強制移送、強制労働、長期抑留した前科史実がある。
大戦後もロシア兵は住宅民家や寮宿舎に店舗や工場倉庫を襲い伝統軍規の強盗略奪を繰り返し集団暴行、放火、婦女子の誘拐、監禁、強姦の常習犯。
何故、欧州諸国の多くがロシアの行動を監視警戒してNATOの集団防衛機構に加盟するのか?
自国が散々ヤラかした蛮行の前科を全く無視してNATOの脅威だけを説く詐欺師プーチン。
プーチンは揮下のロシア軍の遠征や侵攻の軍事行動を拡大するNATOに抑制や牽制、制限され不満だろうが自業自得。
力の信奉者ロシアが増長し周辺国を見下し、力に拠る現状変更を試み傍若無人に強権を振るう程、NATOは結束団結し加盟国も増え続ける。
領土とは命の上にあるもの。
これからクリミア同様にロシア系住民が多い上にシェールガス埋蔵が確認されてFSBが暗躍する東部ウクライナも必ず緊張する。
東部ウクライナで流血暴動が起こり、抑制する新政権と親露過激派間で戦闘になるのは必然。
ウクライナ暫定政府が武力制圧に出ればプーチンは東部の親露過激派に武器を供与し軍事顧問を派遣、親欧米新政権に対抗してロシアは経済的な損失を負ってでもウクライナを圧迫する。
だが長期内乱はロシアにも不利益となり、ウクライナ国内へのロシアの干渉、軍事介入は憎しみを生みウクライナ国民に反露派を急増させる。
故に両国軍の武力紛争、全面戦争を避けるならプーチンも親露過激派を抑えなくてはならない。
問題はプーチンが己の理想実現や目的達成の為に手段を選ばず婦女子に一般市民やロシア軍兵士の命でさえも平気で犠牲にする冷酷な権力者であることだ。
露土戦争、クリミア戦争、第一次世界大戦、ロシア革命内戦、第二次世界大戦、ソ連崩壊。
過去、ロシアがセヴァストポリに軍港・要塞都市を構築、現在もロシアが租借権益を持ち黒海艦隊が基地を置き、歴史上も200年以上の間、ロシア領でロシア系住民が多数居住するクリミア半島をほぼ無血しかも極短期に制圧して分離独立を問う住民投票まで行う。
このプーチンの手際良い緻密な謀略実行にウクライナ国軍もNATO加盟各国も呆気にとられ国連も欧州諸国もクリミアの歴史や租借権、無血入城、住民投票の結果もあり、ウクライナの核兵器放棄を引換に領土保全を保障する1994年にロシアも署名したブダペスト覚書に違反しているにも拘わらず厳しい経済制裁を科せず強い外交圧力も掛けられずにいる。
だが、ウクライナ本土領内へのロシア軍の越境侵攻、武力制圧、軍政下の傀儡政権樹立、強制分割やロシア領への編入併合は国連憲章にも違反する侵略戦争であり如何なる詭弁を弄しても正当化できず正義も大義も無いプーチンのオセロゲーム、武力に拠る帝国拡大は許されるものではない。
西側諸国はクリミアで味を占めて欲を出すプーチンの野望を挫く為にも厳しく警告監視しNATOは加盟基準緩和を含めウクライナ国軍の装備を強化し再編成を支援して抑止力と戦術的な戦闘力を上げ、ロシア軍の本格的な越境侵攻に備えておく必要がある。
情報戦を制してクリミア半島を掌握した元KGB中佐は独裁不動の地位と強権体制の確立を狙い、ロシア国内でも盟友で元KGBのキリル総主教が操るロシア正教会の布教や情報統制力を発揮し国民を煽動洗脳する。
国内の反体制派や穏健派を粛清、市民を監視脅迫するプーチンは
スターリンMk.Ⅱになる。
73年前の欧州 ウクライナ危機
東西・欧露に偏った愛国心や民族・帝国主義は国民が犠牲になり国家を分裂崩壊させる。
ドイツに拠るズデーテン地方併合・ラインラント進駐、東部戦線はバルバロッサ作戦でウクライナを蹂躙、キエフ包囲戦、ハリコフ攻防戦、オデッサ陥落、クリミア半島セヴァストポリが攻略された。
近年のユーゴスラビア紛争ボスニア・ヘルツェゴビナ、グルジア南オセチア紛争も思い起こす。
国連安保理常任理事国で拒否権と核兵器を持つ専制君主独裁強権の非民主主義国家ロシアや中国が紛争当時国になれば国連は機能不全に陥る。
これまで如何にプーチン政権が政冶経済だけではなく軍事的にも周辺の近隣諸国に干渉介入して来たのか。
欧米NATOが引けばグルジアの南オセチアやモルドバの沿ドニエストルに引火、プーチンが引けば再びチェチェン独立派やアゼルバイジャン・アルメニア間が誘爆する可能性が高い。
緩衝地帯としてウクライナ、モルドバ、アルメニアにグルジア、そして黒海の制海空権や優位性を脅かす地中海への出入口ボスポラス・ダーダネルス海峡を領有監視するトルコやバルカン半島もNATOから切り離したいプーチン。
ISはシリアとイラク国内だけではなくチェチェンやアフガンでも活動する。
プーチンはシリアの反政府勢力殲滅に対テロリストの名目でシリア政府軍に装備支給、特殊部隊と軍事顧問を派遣、航空支援だけではなく、いざとなれば傭兵や地上軍を送り、化学兵器を使ってでもアサド政権を支援することを考えている。
またプーチンは反米シリアにイランやイラクだけでなく、親米のサウジやUAEに接近懐柔して石油の価格調整力を握る中東の産油国をロシアの反欧米勢力圏に取込む。
外交・安全保障で失策を続け求心力を失う米国に代わり中東でもロシアが主導権を握る可能性は高い。
2008年に書いた
南オセチア紛争(ロシア-グルジア戦争) やチェチェン紛争を忘れられない。
自分はグルジアの友人Davidと計画していた彼の祖父の農園で作る美味しいワインとBBQソースの輸入と日本製ルブオイル輸出貿易の副業が突然できなくなった。
経済安全保障
欧米のマネーゲームの利害とウクライナ国民の未来や日本の国益が必ずしも一致しない。
欧米西側諸国は自国経済に都合に良い物品や品目だけを禁輸などの経済制裁を掛ける。
温度差があり対応が纏らない欧米に従属して日本も闇雲に経済制裁を行うのは能が無い。
今回のウクライナでの紛争は間違いなく日露間の領土問題解決と平和条約締結を遠ざける。
クリミア問題に限り日本の対露制裁は経済に長期的なダメージが少ないものに限定すべき。
他国の紛争で利益を得ようとする欧米に付合えば日本は代償だけを支払う事も有り得る。
だが日本は西側の一員で尚且つ安全保障上も米国の同盟国であることを忘れてはならない。
四島を不法占拠して領海空侵犯で挑発を繰り返す平和条約未締結のロシアは日本の仮想敵。
ロシアへの甘すぎる制裁は侵略行為を容認し武力制圧や占領を助長することになる。
安倍・プーチン間の繋がり如何でロシアと欧米双方から日本が総好かんを食う危険性も有る。
当然、日露平和条約決裂を画策する中共と日・露・米国内の親中派が安倍叩きをやる。
ウクライナとシリアで欧米と対立するロシア外務省は中共より日米同盟への警戒を強めた。
日本人がロシアを信用出来ないようにプーチンも米国の影響下にある日本を信用出来ない。
よく「食い逃げ」と言うがロシアは日本に領土だけを「持ち逃げ」されるのではと疑っている。
それでも日本の安倍首相はプーチン大統領にとって最も信頼を置く西側先進国首脳である。
またロシア外務省には国粋主義の官僚、政治家ではない対日強硬派の古参外交官がいる。
外相セルゲイ・ラブロフは国際会議や国家間交渉の場で平然と大嘘を吐く手練れの癖者。
これまで常にラブロフは日本への領土返還に反対し北方領土での共同経済活動も否定的だ。

今はウクライナとシリアの対応に追われるショイグ国防相とラブロフ外相に対日の余裕が無い。
日露交渉や有事の際にプーチンを崇拝しているロシアの飼い犬ムネオは全く役に立たない。
昔から中韓朝露は約束を守らず平然と国際法規を無視して国家間条約を破棄する国である。
古来、欧州を優先するロシアは西方で燻ぶり経済が辛くなれば、東方に安定と収入を求める。
東方シフトを進めるプーチンは日本の技術経済援助や日本への天然ガス供給を歓迎する。
今の現実世界は相互利益社会、大規模な経済制裁は回り回って己の首をも絞める事になる。
また西側諸国が制裁を強化してルーブルを凍結すれば、再び世界的な不況を招く恐れもある。
ロシアンルーレットとチャイナリスク
毛沢東Mk.Ⅱになる習近平は予想通りに欧米の制裁措置に同調せずロシアに恩と物を売る。
人権先進国の振りをして仲裁役になり欧米にも貸しを作り中共の発言力を強めようとしている。
危険なのはロシアでけではなく、領土侵略と覇権拡大の野心を持ち周辺国を挑発して少数民族を虐待弾圧する一党独裁の中国共産党と核武装に邁進する北朝鮮。
北朝鮮の核問題の解決を直接協議する6カ国協議の議長国を中国に任せたのが大間違い。
元締の中華マフィアの組長が傘下子分の組員を厳しく監視して更生させるなど悪い冗談だ。
もしオバマが賢人ならば事態終息の為、日本やインドにロシアとの仲裁を期待する。
とんでもないアホなら、習近平の期待通りに中共を仲裁役に選ぶ。
結果、中共は益々増長してアジア太平洋のバランスを崩し、後々までケツ拭きが面倒になる。
日本は同盟国アメリカに対して中露と領土問題を抱える日本の立場を理解させ独自の姿勢を顕示して中露接近と中共のウクライナ危機への政治、経済金融の介入を牽制すべきだ。
ウクライナや中東で紛争が長引けば、隙を窺い中共は再び東・南シナ海で行動を起こす可能性が高い。
中共は日々、領土問題や資金債務を抱える東南アジアの後進国に対し経済的に侵略している。
日米は国際社会と協力して中露が覇権を目論み衛星国に取り込もうとするアジア・中東・アフリカ・大平洋島嶼諸国と中露との政治的・軍事的な関係強化を可能な限り防ぐべき。
21世紀の世界平和をロシアンルーレットとチャイナリスクが脅かす。
今回のクリミア編入併合は表向きは住民の意思が前提だが、歴史も民主主義も自国に都合良く解釈し国際法も条約も無視して行動を起こすのが中共とロシア。
仮に中共軍が尖閣に上陸、一方的に中国領に編入しても安保理で中共とロシアが拒否権を行使すれば国連は動けない。
更に日本は未だに敵国条項が外されず、中共が安保理常任理事国であることは国際政治上で致命的な敗戦国のレッテルを貼られ不利になる。
韓国はウクライナに売り付けた欠陥高速鉄道が故障連発して運行停止の責任補償で黙りこむ。
昔から宗主国の中国様やロシアに虐められながら今でも援助を受ける韓国は頭が上がらない。
中共に接近し自国利益や身内利権のロビーに忙しい勘違いな国連事務総長は今回も動かない。
オバマ大統領は日本に制裁への同調協力を求めるだろうが、訪日の際に日本は慰安婦問題の真相を確り説明して韓国の虚言に釘を刺しておく必要がある。
ロシアの盟友、中韓朝にも経済制裁。 俺はジャック・バウアー 携帯電話通話料が凄いw
合衆国大統領が常に正しい判断を下すとは限らない。
シリアで下手を打ったオバマは次の一手をどうする、プーチンはガスの元栓を閉めるのか。
パトリオットゲーム ウクライナ ラウンド から目が離せない。
ブルーリボンは、大西洋を平均速力が最速で横断した船舶に与えられる伝統ある賞。
TOPの写真 A4戦闘機にある
ブルーリボンは大西洋ではなく、日本海 を表している。
19日から中国の瀋陽で北朝鮮と赤十字実務者協議と外務省課長級非公式協議を開催する。
「拉致被害者が戻ってこなければ経済制裁の解除はおろか1円の支援もすることはない。」と
協議を前に古屋拉致問題担当大臣は拉致被害者全員の帰国の実現を求めていく考えを強調。
「『透明性のある形』で拉致問題を解決しようとする日本政府の努力は支持する。」と
米国務省サキ報道官は透明性を強調した。・・・CIAは日本の首相官邸の盗聴も止めたのか。
「日本は北朝鮮と勝手に話しを進めるな。」と言うことだ。
繰返し言うが、日本国民の為に日本政府が動かなければ何処の国も助けには行かない。
中韓が接近すればする程、北朝鮮は日本との拉致問題の交渉に前向きになる。
反対に韓国が対北朝鮮で日米に擦り寄れば、拉致被害者は文字通り北の人質になる。
冬季五輪に続き6月にソチで開催予定のロシア含むG8サミットがG7にボイコットされる。
安倍首相は今月24日にオランダのハーグで開催される核安全保障サミットに出席する。
国際協力・相互援助は必要、これまで日本は国際常識を持ち理性的に対応し協調して来た。
自国の利益を優先する同盟国の大統領が常に同盟国日本の国益まで守るとは限らない。
日本が幾ら技術協力や経済援助しても掌を返すのが、南北朝鮮と中共の特定アジア三国。
親中反露のオバマ政権と慰安婦など捏造歴史を喚く反日しか能が無い韓国の朴槿惠政権。
北は今回の核安全保障サミットと米韓合同演習に対し、必ずミサイルを日本海に発射する。
北のミサイル発射と砲撃は「お腹が空いた御飯が欲しい」と言う将軍様のお知らせでもある。
共和国が余程のバカでない限り、やがてICBMもSLBMも核弾頭の小型化も成功させる。
地上の楽園は核保有国から核武装国になり、数年後には核ミサイルの量産配備を始める。
愚かだが通常兵器の戦力で劣る朝鮮人民軍とって軍事戦略的には正しい選択と言える。
倫理的に許せない独裁強権国の核武装は大国と渡り合う手段としては利に適っている。
核兵器を放棄してNATOへの加盟を望むウクライナの支配を力の信奉者プーチンは狙う。
DPRKは一時期、親中派を粛清して中共と距離を置き、ロシアへの接近を謀ろうとしていた。
故・金正日 総書記の遺言「南と手を結ぼうとする中国を信用して利用されてはならない。」
まだ若い北の三代暴れん坊将軍は父の警告に従った。
北東アジアで中共の行動を牽制し北朝鮮の迷走暴発の抑制に極東ロシアの軍事力は有効。
日本は欧米や中露の間違いや中韓からの内政干渉に対して「NO」と言える主権国家になる。
経済金融、安全保障、食糧自給、資源エネルギー、環境対策などの問題が山積している。
対等な外交貿易や同盟関係の構築の為にも日本は安保、経済、意識ともに強くなる事が必要。
民主党政権のオバマ大統領や朴槿惠大統領が何時までも米韓のリーダーではない。
現在、米国国防総省と在アジア米軍は次の主敵として中共軍の行動拡大を凝視している。
韓国軍の制服組は朝鮮人民軍南侵の脅威がある故に日本国自衛隊を僚軍として見ていた。
それは米軍が駐留し強い防衛力を維持する日本が半島有事の後方支援に期待しているからだ。
しかし政治的に現状が変更され、パワーバランスを崩せば米韓両軍も体制を変更する。
それでなくても米民主党や国務省は中国を友好的に見て対中経済関係を重視している。
北は南のマスコミや教職員、慈善団体に浸透し政治思想的な対南工作を長年行って来た。
韓国内の平壌シンパ南朝鮮労働党と全教組に拠る反日反米の煽動と浸食が成功している。
韓国の国軍内でも日本を仮想敵とする反日思想や従北親中派が勢力を拡大しつつある。
「21世紀に侵略戦争を始める国は無い、外交や国連が有れば戦争が起ることも無い。」
アホ。
民主主義のシビリアンコントロール下にあるが故に思想を煽動される愚かな民衆がいる。
バカな政党やアホな政治家の票欲しさのポピュリズムや駄算から先を見誤る事もある。
民主主義に拠る国民の選択が万能完善ではない事は先の大戦やアラブの春を見れば明らか。
ウクライナ危機を遠い国で起こった対岸の火事と見てはいけない。
ロシア系住民の暴動を鎮圧すればプーチンに住民保護を名目で軍事介入する口実を与える。
中共がチベットやウイグルにやって来た漢族入植と混血同化は時間を掛けた静かなる侵攻。
出身国への母国愛を持つ移民と民族混入が進み参政権を与えれば領土や自治権に影響する。
米軍撤退後フィリピンやベトナム沖に中共軍は進出し南シナ海のパワーバランス変更を目論む。
また尖閣諸島は明らかな武力侵攻や武力衝突でなければ、集団的自衛権が行使できない。
日米同盟も民間人の不法占拠には無力、中共は漁民を装う便衣兵を使ってくる可能性がある。
中共は台湾、尖閣を諦めず、経済と政治で沖縄と台湾を内部から浸食し続ける。
台湾が陥ちれば、尖閣・南西諸島もドミノ倒しで日本の生命線であるシーレーンを失なう。
日本は領土問題でロシア、中国、韓国と拉致や核問題で北朝鮮と現実に対峙している。
何れにせよ、拉致や領土問題解決に同盟の協力は必要だが過度に充てにしてはいけない。
これらは日本国民自身と日本国政府が強い意思と信念を持って当らなくてはならない問題。
外交は武器を使わぬ戦であり、各国政府が主張を戦わせ凌ぎ合い国益を左右する戦場。
日本は外交安保に対する中韓朝と国内左翼からの横槍への牽制と陽動も必要となる。
民主主義国では国民の国家観が国の将来を決め、気の持ち方が子供達の未来を左右する。
平然と嘘を吐き国際法を無視して国家間条約を平気で破る中朝露が外交での正義正論、抗議の言葉が通じる相手ではない事を日本人は理解すべき。
そんな北東アジアの日本の研究所で消費税率が上がる直前に健康診断を実施する。
あなたの国家観・心理テスト
Mikkola 神戸心理科学研究所 2014年3月作成
質問には、○か× または YES or NO で、ご自身の為に虚栄なく正直にお答え下さい。
歴史問題
1.太平洋戦争は日本が領土欲から諸条約を無視して一方的に派兵した侵略戦争だった。
2.太平洋戦争はすべて日本の天皇と軍部指導者の責任である。
3.日本は戦後70年間、アジア諸国に対し謝罪と賠償の責任を果たしていない。
4.天皇の軍政はナチスと同罪であり戦争の原因となる天皇制と自衛隊を廃止すべきだ。
5.日本軍は満州を中国から分離、計画的に上海事変を起こし領土拡大と略奪を繰返した。
6.日本軍は首都南京に入城し、無抵抗な中国市民30万人の大虐殺を組織的に行った。
7.日本は一方的に朝鮮半島を武力で強制併合し資源や文化を略奪し文明生活を破壊した。
8.日本軍は不足する兵力を補う為に多くの朝鮮人を強制徴兵し日本兵として酷使した。
9.日本軍は20万人の朝鮮人女性を組織的且つ強制的に連行し慰安婦にして従軍させた。
10.日本軍は中国共産党八路軍と朝鮮の抗日ゲリラに敗れ、大陸と半島から追い出された。
11.現在も中国・台湾の分裂、朝鮮半島が分断されているのは侵略占領した日本の責任だ。
12.尖閣・竹島は戦時中に日本が奪い盗った領土で中国と韓国に返還しなくてはいけない。
13.現代の日本人も中韓と共通の歴史を認識し、中韓の謝罪と賠償の要求に応じるべきだ。
14.日本はソ連とも戦争して敗れ実行支配されている北方領土はロシア領土と認めるべき。
15.日本に原爆を落とした米国占領軍が、現在も沖縄に居座っているのは間違いだ。
外交内政問題
16.世界中で紛争を起こす米国や遠い欧州との関係より近隣の中露との友好を重視すべき。
17.米軍艦船の入港を拒絶して戦争の脅威となる米軍基地は日本から全て撤去するべきだ。
18.在日米軍援助より在日中国・韓国・朝鮮人に生活補償と参政権を与えなければならない。
19.在日米軍が使う軍用機オスプレイは住民を巻込む危険な武器で自衛隊にも必要ない。
20.軍国主義や帝国主義への回帰を意味する日本の憲法改正は諸外国に脅威を与える。
21.戦後、憲法9条が日本の平和を守ってきた日本人の誇れる憲法を改正してはならない。
22.米国に追従参戦する集団的自衛権は不要、日本は如何なる場合も交戦権を放棄する。
23.日中や日露関係を妨げる日米安保条約は破棄すべきで日本は再武装してはならない。
24.日本はアジア諸国に脅威を与える武器技術開発や軍事産業の育成を行っていけない。
25.日本は紛争にも利用されるUS2など武器の供与や輸出の三原則を改定してはならない。
26.中韓への最新技術の移転やODA、経済援助は友好の為に必要で続けるべきである。
27.日本製品を買って貰う大切な貿易相手国に小さな島の一つや二つ位あげればよい。
28.日本が不戦を誓った憲法9条を堅持していれば外国から侵略されることはあり得ない。
29.仮に日本が侵攻されても無抵抗なら弾圧も虐待も無く、必ず国連が助けに来てくれる。
30.自衛隊をPKOや海賊対策、災害支援、航空機船舶の救助捜索に派遣すべきではない。
31.自衛隊の国防軍昇格や海兵師団の編成など日本の軍事力強化はアジアの安定を壊す。
32.近隣諸国を刺激する沖縄や南西諸島へのレーダーや防衛ミサイル配備は止めるべきだ。
33.そもそも自衛隊の存在自体が違憲であり、平和主義の日本には不必要な暴力装置だ。
34.日本の高官が戦犯を合祀崇拝している靖国神社へ参拝することは戦争を賛美する事だ。
35.今日の中韓朝との対立は安倍首相の靖国参拝が招いた結果であり日本側に責任がある。
36.南京大虐殺や従軍慰安婦問題の歴史事実を再検証する事は侵略戦争を肯定する事だ。
37.歴史教科書は被害国である中韓朝の内容と統一させ日本の子供達に同じ教育をすべき。
38.税金の無駄である自衛隊・警察・官僚は大幅に削減して弱者の生活保護を手厚くすべき。
39.核兵器の開発にも繋がる原発は不要、電気代が上昇しても即時全廃にするべきだ。
40.日本はドイツの戦後の謝罪、敗戦処理と電力供給政策や移民受入政策を見習うべきだ。
41.日本の高齢少子化と労働力不足解消の為、積極的に移民受入れ政策を進めるべきだ。
42.日本に住む外国人に投票権を認めるべき日本はクリミアの住民投票ような事は起きない。
43.消費税を下げて、企業の法人税率と賃金を上げて、非正規雇用を全て無くすべきだ。
44.国民から言論の自由と知る権利を奪う悪法の特定秘密保護法案は廃案にするべきだ。
45.人権保護と人種差別をなくす為に実名報道や国別犯罪率統計は公表するべきではない。
46.犯罪者にも人権があり、懲役と刑務所の待遇を改善し、死刑制度を廃止にするべきだ。
47.反日反中感情を煽る尖閣の漁船衝突映像の公開や中国漁民を逮捕拘留すべきではない。
48.北朝鮮での少数の行方不明者に拘るより日朝国交回復と人道的食糧支援を優先すべき。
49.南北朝鮮の統一に加害者である日本は積極的に取組み、統一に資金援助をするべきだ。
50.日本は遠いアジアにアフリカや南米より近くの中韓朝に経済援助しなければならない。
思想信条心理問題
51.日本の保守派の連中は戦争の反省もせず、頭が悪く何時も矛盾している事を言う。
52.国旗「日の丸」掲揚と国歌「君が代」斉唱には嫌悪感があり学校での強制は許せない。
53.スポーツの試合でも日の丸は必要なく君が代は聞くに堪えず勝利の万歳も見たくない。
54.大日本帝國と聞いただけで気持ちが悪くなり、日本国という国家にも親近感はない。
55.天皇一人の為に何百万人も戦争で死んだ。 天皇の罪は許されない。
56.人間はすべて平等であり、天皇にも勤労と納税の義務を課し、皇族を無くすべきだ。
57.ヒトラーと東條英機は同盟してホロコーストを命令し世界中で大量虐殺を行った。
58.自衛隊の旭日旗は侵略戦争をした悪魔の戦犯旗でナチスのハーケンクロイツと同じだ。
59.戦争に行った日本人は皆、理性のない殺人鬼となり無抵抗な市民を暴行し虐殺した。
60.侵略戦争を始めたうえ正義に敗れた悪い国だった日本は全ての歴史を反省するべきだ。
61.東京裁判で連合国から正義の裁きを受けて戦犯になった者は大量虐殺の犯罪者だ。
62.嫌々亡くなった人は軍国主義の被害者だが人殺しに志願した人に感謝の気持ちはない。
63.安倍は右翼の人気取りに靖国参拝を利用し世界中から批難を浴び日本は孤立した。
64.他国の軍隊が攻めて来ても抵抗してはいけない、話し合いで解決できない事はない。
65.他国に侵略支配され自由や仕事が奪われても自分と家族が食べていければそれでよい。
66.法律で国民を縛ろうとするが、日本がスパイ天国なのは日本企業の待遇が悪いからだ。
67.政府の動きを監視糾弾し、無知な国民を指導する事がメディア・マスコミの使命だ。
68.民意を反映したオピニオンリーダーの朝日・毎日・共同通信は信頼できる中立な情報源。
69.ニューヨークタイムズは米国市民の民意、人民日報は中国人民の声を代表する新聞。
70.最近、国会中継を見ていると、TVのスピーカーから軍靴の音が聞こえてくる。
71.首相の鼻下にチョビ髭が見える、独裁者アベは軍国主義と戦争を企み暴走している。
72.特定秘密保護法は原発事故を無かった事にし日本を思想弾圧する秘密警察国家にする。
73.日本の文化大革命と日中友好を願う仙谷元官房長官の中国人船長の釈放は英断だった。
74.毛沢東は偉大な指導者だが、ダライラマは少数民族のテロを煽動する詐欺師の頭目だ。
75.チベット・ウィグルは人種差別の無い共産主義中国の内政問題で干渉すべきではない。
76.クリミアの問題はウクライナ人が弾圧するロシア系住民をプーチンが助けているだけ。
77.福島はウクライナのチェルノブイリを超える事故で被曝被害が出るのはこれからだ。
78・原発事故で苦しむ人の救済を急ぐべきだが、福島の瓦礫や農水産物は受入れない。
79.人類の知恵で交通事故は防げても原発事故は防げないので今すぐ原発は全て無くすべき。
80.技術的な事に興味は無いが、原発や欠陥機オスプレイは危険なので無条件に反対だ。
81.原発やオスプレイ導入を推進し、米国と一緒に戦争を始めようとする自民党は悪党だ。
82.原発事故は御免だが、米軍の原潜や空母の事故はザマあ、オスプレイは堕ちろと思う。
83.事故後、逸早く現場に入り知識と指導力で被害拡大を阻止した菅直人元首相は英雄だ。
84.最低でも県外、日本列島は日本人だけの物ではないと言う鳩山氏は歴代最高の首相だ。
85.中韓朝との太いパイプを持つ民主党連立政権の方が自民党アベ政権より外交力がある。
86.鳩山氏のCO2削減宣言や環境団体グリンピース・シーシェパードの活動を支持する。
87.同志が連帯感を持てる反対抗議デモ参加はとても楽しく、反政府運動が日本を変える。
88.慰安婦問題を追及する知的な福島みずほ 辻元清美 山本太郎は日本の革命に必要だ。
89.日本は韓国を傷つけ、恥の上塗りになる従軍慰安婦問題を再検証するべきではない。
90.慰安婦証言のジープやヘリコプターに乗った小さな思い違いは高齢者故に仕方ない。
91.戦争を美化する「永遠の0」より真実を描いた「はだしのゲン」が児童に相応しい。
92.ゼロ戦や潜水艦は人殺しの道具でパイロットや水兵で特攻を志願した人は皆人殺しだ。
93.共和国が打上げるロケットは平和的人工衛星で祝電送るべき、制裁や迎撃に反対する。
94.NHKは海外向け放送も含め、必ずしも日本の政府見解と同じ報道をする必要はない。
95.公共放送は独自の正義倫理観を持ち、事件や問題により編集し報道しない自由がある。
96.多少の誤解はあったが私の耳に狂いはなく、佐村河氏の才能は本物で曲は素晴らしい。
97.TBS筑紫哲也 NEWS23で紹介された交響曲第1番「HIROSHIMA」のCDを買った。
98.正しい日本の歴史を深く理解する為にも韓国や中国の歴史ドラマを沢山 放送すべき。
99.景気回復と雇用増や賃金UPは嬉しい事だが、アベノミクスが成功するのは癪に障る。
100.将来、医療や介護、年金など手厚い社会保障を受けたいが、税の引上げは大反対だ。
101.給料や賞与が上がれば貯蓄するか中韓製タイヤを買って韓国や中国に買物旅行に行く。
以上、平均配点は1問題 1点~3点 ボーナス問題 20点~50点 で 101問 500点満点
採点は自己申告、メッセージで添削を受付。
診断結果は秘密保護、重傷者は病院への紹介書を書いて送付いたします。
問題に違和感、憤り、無責任、理論的矛盾を感じた方は診断を受ける必要なく正常です。
日本は思想の自由が保障された素晴らしい国であるからこそ国の発展には国民の理性と国家観が求められる。
このテストは、当CTU神戸支局のスーパーウルトラ部長とチャーリーの2名にも実施予定だが・・・
頭の中が「永遠に0」w
STAP細胞はありません。
自分はSTAP幹細胞の愛人問題より、当支局のSTAFF単細胞が頭痛い Orz・
尚、世紀末と中韓テストも予定しているので、確り予習しておくようにw
これまでに書いたロシア関係・領土・外交・安全保障関係のブログ
Nuclear to New Clear 地震国日本の自信回復
Кра́сная икра́ 赤いキャビア 極東安全保障経済戦略 北方領土
Japan as Japan 日本は欧米でも特定アジアでもない。 73年前の欧州 ウクライナ危機
What a Wonderful World この素晴らしき世界 南オセチア紛争(ロシア-グルジア戦争)
Storm The Embassy ジェットストリーム 嵐の中の大使館 米大使館人質事件とソ連アフガン侵攻。
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