初心者でも安全に出来るポリッシャーがけでピッカピカに!
目的
修理・故障・メンテナンス
作業
DIY
難易度
初級
作業時間
6時間以内
1
そろそろ洗車キズ、イオンデポジット、水アカじみが気になりだした方が多くなって来てませんか?
私もその一人でポリッシャー磨きに挑戦しました。
もしも失敗するとやり直しが効かない施工だけに敷居が高いですが、安全に素人が出来る範囲で施工すれば怖くありませんし、効果は絶大です。
これからポリッシャーに挑戦したいが、やり方が分からない方など参考にして下さい。
ボディ研磨に必要な道具の説明と、施工のポイントを書きとめました。
<コンパウンドで取れるキズの判断>
コンパウンドで消せるキズは、
ホースで水をキズにかけて、そのキズが水の流れで見えなくなるようなキズは取れますが、水をかけても見えなくならないキズはとれないと言われてます。
プロもこの方法で確認してます。
ただ消せないからと放置するより、キズを出来るだけ浅くしてタッチペンなどで補修処置をする事も大事です。
2
<ポリッシャー>
ポリッシャーは動きに合わせて、大きく三種類に分類されています。
1. シングルアクション→高速で正円回転
2. ギアアクション→ギザギザ模様を作る回転
3. ダブルアクション→微細な円状の振動と低速回転、押さえつけると回転が停止します。
1のシングルは短時間でキズを消してくれますが、
オーロラやバフ目と言われる磨き模様が残ります。
初心者は避けた方がよいでしょう。
正にキズを削り取る感覚です。
2ギアアクションはシングル程は難しく無いですが、やはりバフ目が僅かに発生します。ダブルアクションに物足りなくなったらステップアップしましょう。
キズを潰して消す感覚です。
3のダブルアクションこそ初心者に適したポリッシャーです。
音が大きくキズ消しはめちゃくちゃ時間かかりますが、なんとか洗車キズは取ってくれます。
致命的な失敗、塗装を飛ばしてしまう事もありません。
ギアアクション同様にキズを潰して消す感覚です。
こちらも読んでおきましょう。
↓
https://diy-pallitto.com/2019/02/01/p-150n_pallitto/ 3
<バフ>
バフには大きく次の二種類があります。
1. ウールバフ(写真上段)→ペーパーがけ後の目消し調整、キズ消し、ウォータースポット、タールなどの除去に使います。
2. スポンジ又はウレタンバフ(写真下段)→目消し、仕上げ艶出し用。
最大限コンパウンドの研磨力を発揮させるにはウールバフを使います。毛足が長くなればなるほど研磨力が強くなります。
5mmくらいから、長いものは20mmを超えるウールバフが売られています。
私はダブルアクションなので、研磨力の強い15mmを使っていますが、これは長い方です。
毛足が長いと研磨力がその分アップしますが、デメリットは毛抜けが早いです。しかし個人で使う場合は一年に一度磨けば良い方なので長めの15mm使っています。
それでもダブルアクションなので洗車キズは時間かければ取れますが、深めのキズは1日かけても取れません。
スポンジバフは仕上げの艶出しで使います。
スポンジバフは厚みがあるタイプが多いですが、薄い方が回転はダイレクトに伝わり研磨力強いです。
バフ径の大きさはポリッシャー取り付け面より大きくても問題ありません。
逆に小さいと使用出来ません。
ポリッシャー取り付け面が直接ボディに当たり傷を付けてしまいます。
様々な組み合わせを試す為に、出来ればバフは多い目に用意した方が便利です。
基本、同じバフに種類の違うコンパウンドは使いません。
バフが汚れると研磨力が落ちます。
汚れが酷くなったらエアースプレーやブラシなどでバフに付いた磨きクズを吹き飛ばして掃除します。
エアースプレーは有れば便利です。
当たり前ですがバフが大きいと広い範囲で研磨出来ますが狭い場所は小さくないと磨けません。
写真は私が所有しているバフの一部です。
4
<コンパウンド>
コンパウンドは色々なメーカーから様々なタイプが発売されています。
ここでは入手が簡単で、YouTubeなどの参考資料が多く安心安全な3M社のコンパウンドを紹介します。
高価ですが、コンパウンドの飛び散りが少なく施工が簡単。初心者の方ほど是非使っていただきたいです。
一般のカーアクセサリーショップで販売されているコンパウンドは機械施工には向かない手作業用なのでポリッシャーの回転で滅茶苦茶に飛び散りますので注意です。
研磨作業でやり直しはありません!
一度研磨すれば、その分必ず塗装面は薄くなっています。
なので一度の施工で最高の結果が出せる道具が必要です。
他社製コンパウンドの一部は、切れてもバフ目が付き、目消し、仕上げと更に研磨の必要があったりします。
ここに紹介する3Mの細目以外は仕上げが不要なくらい綺麗に仕上がります。
なので3Mの製品をお勧めします。
お勧めセット1 :
浅い洗車キズ、軽度のイオンデポジットを消してピッカピカにするセット
コンパウンドハード1L 極細目
↓
コンパウンドハード2L (濃色車用は2LN) 超微粒子
↓
ウルトラフィーナHGN 超微粒子
↓
ウルトラフィーナグロスアップ(淡色車は不要かも) 超微粒子
この組み合わせは初心者の方に超お勧めです。
先ずはこのセットで満足出来るかを見極めます。
極細目で取れないキズがあれば細目に挑むか、諦めるかを考察します。
浅い洗車キズは辛うじてとれますので、これでキズが消えれば問題ありませんので、あとは艶出しに専念しましょう。
仕上げに使用するウルトラフィーナはコンパウンドが消えて無くなったと思っても磨き続けると、ますます艶が出る恐ろしい性能のコンパウンドです。
しかも少量で切れまくります。
今までのコンパウンドとは全く違います。
これでヘッドライト磨きの仕上げをすると水で濡らした様な艶出しが可能です。
コーティング無しで、新品の輝きに戻ります👍
お勧めセット2 :
極細目で消えないキズ、ガッツリ磨きセット
コンパウンドDC-1L 細目(ペーパー#1000〜1500の目消し)
又はコンパウンドF1 L細目(チューブ入りタイプ)
↓
コンパウンドハード1L 極細目
↓
コンパウンドハード2L 超微粒子(淡色車不要かも)
研磨力に優れたコンパウンドDC-1Lを筆頭にしたキズ、強力なイオンデポジットも消したいと言う方にお勧め。
細目は他に3MからF1Lが発売されています。チューブ入りで300ml入り。買いやすいのでお勧めです。
これら細目で消えないキズ、イオンデポジットは深追いをやめて諦めます。
塗装が薄くなると塗装の耐久力も弱くなります。
写真の様に小分けされたコンパウンドセットが販売されています。割高ですが経験が無いと何も分かりません。
お試しセットを使ってから、ご自分の状況と照らし合わせ今後の方向性、「更にキズを消したい」「ウォータースポットを消したい」「艶を出したい」等を決めてください。どのコンパウンドが適切なのかを選べる経験が積めます。
5
<施工 準備>
日陰で風などが当たらない場所で行いましょう。
ポリッシャーで磨いている面にホコリや砂などが飛んで来たら大変です。
屋外で行う場合はこれが一番注意したい事です。
ボディは冷たさを感じる温度が良いです。
ボディが触れないほど熱い状態ですとコンパウンドがシミになりとれません!
ボディの温度は冷たさを感じる温度での施工が必須です。
<洗車、砂落とし>
日陰の安全な場所が確保出来ましたら、
洗車して車から砂、埃、汚れを取り除き、鉄粉も除去します。
<鉄粉取り>
鉄粉取りは液体より粘土がやっぱり良いです。
<脱脂洗浄>
中性洗剤のママレモンなどで脱脂洗浄も必要です。
プロの方はママレモン使用率がかなり高いです。
私個人の体感値では8割の方がママレモン使ってます。
とにかくワックス等が残っているとコンパウンドが滑って研磨力がかなり落ちます。
素の状態で乾燥した綺麗な塗装面を確認したら、
いよいよ研磨開始です。💁♂️
<本番を始めるに前に、基礎知識>
↓
塗装面の厚みは1mmの1/10、100μm前後です。
塗装最上面のクリア層は40μm。
コンパウンド、ポリッシャーの種類で変化しますが、
一度の研磨で最大2〜5μm削れると言われています。
↓
ダブルアクションでは塗装を飛ばす事は先ず無いですが、念のため注意は必要です。
頭に叩きこんで施工に入って下さい。
<本当に初めての方の本番前練習>
準備を充分に行ったつもりでも、いざポリッシャーのスイッチを入れると怖いものです。
そんな時は、ショップタオルにシリコン塗布してバフとボディの間に噛ませて低速で練習しましょう。
タオルがポリッシャーの回転部分に噛まない様に、少しバフからはみ出すか、はみ出さない程度の大きさに畳んで下さい。シリコンオイルはたっぷりショップタオルに付けて下さい。
バフと塗装面の間のショップタオルがシリコンの潤滑性で滑ってくれるので、どんな感じでポリッシャーが動くのか体感できます。
6
<施工 キズ消し、水垢取り工程>
それでは施工スタートです。
↓
シリコンで練習した場合は、再び脱脂をして素っ裸の塗装面にします。
↓
バフに砂やゴミなど付いていないか、チェックしてください。
またバフが少しでも濡れていたり、ボディが濡れていたら乾燥させて下さい。
↓
バフの中心とポリッシャーの回転部分の中心を合わせます。
↓
ウールバフに大豆大のサイズでコンパウンドを4点対角線上に付けます。(写真参照)
もしコンパウンドを付けすぎてもポリシャーを止めて拭き取れば良いので問題ありません。
↓
硬く絞ったマイクロファイバータオルで施工表面を拭き取ります。屋外だと直ぐにホコリが乗ります。
この時、ボディに水気が残る場合はキツく絞って。
↓
40cm X 40cm四方を目安に、またプレスラインをまたがない様にポンポンと研磨する塗装面全体にランダムに塗り広げます。
直接施工面にコンパウンドを塗布する方もいらっしゃいますが、ムラになる場合があります。
とにかくポリッシャーを回転させる前に施工面全体に均一に薄く塗り広げる事が大事です。
↓
ポリッシャーの電源コードを作業の邪魔にならない様に肩に乗せる。
↓
ポリッシャーが暴れない様にしっかり手で固定して下さい。
↓
回転数はダブルアクションの場合でも念のため中くらいからスタートして施工面に対して水平に均一にバフが当たる様に研磨して下さい。
研磨状況を見てポリッシャーの振動など確認しながら回転を上げてください。
回転が早ければ施工時間短縮出来ますが、初心者の場合は安全丁寧を心がけてください。
↓
ウォータースポットや傷消しの場合は、ポリッシャーの音が僅かに変わるぐらいに押さえます。ただし強く押しつけない様に。
↓
ダブルアクションはゆっくり(1秒で1cm位の速度)と全体に磨き残しをしない様に右から左、左から右、上から下、下から上と一点に集中しすぎない様にランダムに磨きます。
↓
コンパウンドが見えなくなったらポリッシャーのスイッチを切り、ボディ研磨した箇所をマイクロファイバータオルで拭き取ります。
<重要>
ポイントはコンパウンドが消えて見えなくなるまで磨きます。理由はボディにコンパウンドが残ったまま長時間放置するとコンパウンドが取れなくなります!残った場合は直ぐに拭き取りましょう。
ウルトラフィーナは見えなくなってもカットする力が残っています。なので磨く力がなくなった事を確認してからスイッチを切り、マイクロファイバータオルで施工面を綺麗に拭き取ります。
施工中もしコンパウンドの焼き付きが発生したら、直ぐにポリッシャーを止めて、タオルにコンパウンドを適量付け、焼き付き部分を磨くと焼き付いたコンパウンドが取れます。
キズ消しはダブルアクションだと一回のコンパウンド研磨ではなかなか消えてくれません。
キズ消し工程ではダブルアクション+細目の場合、一箇所の研磨は最大3回迄、極細目で5回、その後様子を見て何処まで追加研磨をするか決めてください。
研磨8回〜10回でクリア層は無くなってしまう計算です。
キズを追いかけて熱中しすぎない様に注意です。
「何処まで研磨出来るのか?」この判断が素人では分からないところです。
実際にはプロでも何処まで削れるかは目視では分かりません。
こう言った場合は塗装膜厚計で測定するしかありません。
安全に限界まで攻めたい方は2万円切って販売されていますので、ご購入をお勧めします。
この後、仕上げ工程がありますので素人は、とにかく攻め過ぎないように安全圏内で止めましょう!
キズが浅くなっただけでも「良かった」と納得する事も大切です。
塗装面は1mmの1/10、100μmの厚み、クリア層はその内の40μmだと言うことをお忘れなく。
7
<施工 仕上げ>
ダブルアクションの場合、オーロラ傷などバフ目、磨きキズは殆ど出ませんが、施行跡を目視確認しながら、目消し仕上げ磨きを行います。
※極細目のハード1で既に満足な状態で有れば、そこで止めても良いです。私の車はブラックメタですがハード1Lで止めても全く問題無しのピカピカです。😂
悪戯に艶を求めて塗膜を薄くする必要はありません。
バフをスポンジバフに取り替えます。
ウールバフと同じ様に極細目、もしくは微粒子コンパウンドを付けて施工面に広げます。
極細目、超微粒子は小豆大3〜4粒位です。
↓
回転速度は回転が高いほど輝きが増すように感じます。
しかし、出来るだけ低速で施工する方が勿論安全です。
ここは御自身で試行錯誤して答えを見つけてください。
↓
同じ様にコンパウンドが見えなくなるまで磨き終わったらタオルで施工面を綺麗に拭き取ります。
↓
濃色車は、さらにコンパウンドを細かいタイプに変えて同様に磨き艶出しをします。
終わったら施工面を綺麗に拭き取ります。
スポンジバフと言っても研磨力強いです。
注意して艶出ししてください。
濃色車の場合はコンパウンドはウルトラフィーナグロスアップがお勧めです。
モーターショー展示車は殆どと言って良いほど、これで磨かれています。
水で濡らした様な艶が出ます。
写真はV40ではなく、HONDA FIT 2016年式のソリッドブラックのボンネットを3M社コンパウンドのエフ1とウールバフ、ダブルアクションで40分かけて磨いた結果です。
ダブルアクションは時間がかかりますが仕上げやらなくても満足出来る仕上げが可能です。
よく見るとダブルアクション特有の磨きキズ付いてますが...
8
施工が終わったら、ボディに飛び散ったコンパウンドを拭き取ります。研磨した粉などがフェンダーの隙間、ボンネットの隙間に飛び散ってますので、ボンネットを開けて綺麗に拭き取ってください。時間が経過すると拭き取りが難しくなります。
ボディにコンパウンドが残って無い事を確認後、念のため水洗車してボディを拭きあげます。
最後に道具の後片付けです。
バフを水洗いして、コンパウンドや汚れを取り除き次の施工に備えて乾燥させておきます。
ウールバフは石鹸で洗うとガシガシになりますので、お水でコンパウンドを洗い流すだけにしましょう。
スポンジバフは中性洗剤とお湯で揉み洗いが良い様です。
ポリッシャー本体、電源コードも飛び散ったコンパウンドを拭き取って綺麗にします。
研磨後のボディは疎水性です。
これはこれで良いのですが、無防備の状態です。
鳥糞などが付着する前に、
ワックスやシリコーン、コーティング剤などお好みの塗装保護剤を塗布して終了です。
DIYで出来る正真正銘の艶出し😍
ピッカピカの愛車になると言葉に出来ない満足感に包まれます。
是非、皆さんも味わって下さい👍
最後にポリッシャー施工の動画を色々見て勉強しましたが、説明が最も分かりやすいと感じた@wcworkstvさんの動画を貼っておきます。人気の格安ポリッシャー、リョービRSE-1250(ダブルアクション)を使った施工が参考になりますので添付いたします。
実作業の前に、是非一度ご確認をお願いします。
↓
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