以下Yahoo!ニュースより転載
小金井の自閉症児負傷事故:損賠請求訴訟 障害の理解どこまで--あす判決 /東京
5月28日12時1分配信 毎日新聞
◇学校側責任に焦点
小金井市の市立小学校で04年11月、心身障害学級に在籍する自閉症の男児(当時8歳)が、担任の男性教諭に倉庫に閉じこめられ負傷した事故で、男児と両親が市などに約2000万円の損害賠償と謝罪を求めた裁判の判決が29日、地裁八王子支部(河合治夫裁判長)で言い渡される。障害児教育の現場で、教諭の指導方法や学校側の安全管理は妥当だったのか。判断が注目される。【夫彰子】
◆事故の概要
04年11月26日午前9時半ごろ、小金井市の市立小学校2階にある体育館で、倉庫内に入った男児を男性教諭が「そんなに入っていたいなら入っていなさい」としかり、倉庫の扉を閉めた。約10分後、1階で顔から血を流している男児を別の教諭らが見つけた。男児はあごを15針縫うなど大けがをした。
男児と両親は06年11月、「自閉症児への無理解が事故を招いた」として、教諭と当時の校長、小金井市の3者を相手取り、地裁八王子支部に損害賠償請求訴訟を起こした。
◆主な争点
原告側は訴状で、自閉症の男児を閉じこめた教諭の不適切な指導が事故の原因と主張。市と学校には、倉庫の窓に柵を設けるなど安全対策や、心身障害学級教諭への指導が不十分だったと指摘する。
また、意思疎通が不得手で状況が急変するとパニックに陥る自閉症の障害特性上、「学校側は男児に障害のない子より高度な安全配慮義務を負う」と訴えている。
一方、教諭ら3者はいずれも過失責任を否定している。判決では(1)閉じこめた結果、男児が負傷すると教諭が予見できたか(2)障害児教育に「より高度な注意義務」を認めるか――が焦点になる。
◇「原因不明」に不信感--両親
身長125センチ足らずだった「男児」は今、20センチも背が伸び、12歳の「少年」になった。事故から丸3年半。しかし父親(47)は「自閉症の息子は事故の状況を自分で伝えられない。それを『負傷原因は不明』の根拠にされたショックは、今も消えない」と語る。
事故後、屋外に息子の上履きが落ちていた事実などをもとに「倉庫の窓から落ちた」という確信を強めた両親に対し、学校側の説明は「倉庫内で転んだ」「窓から落ちたかもしれない」と二転三転した末、結局「本人から事情を聴けず、原因は不明」とされた。
教諭が男児の担任を務めた2年余り。母親(45)は「少しでも息子を理解してほしい」と、学校との連絡帳に家庭での息子の様子をつづり続けた。だからこそ、発言の意図をくみ取れない息子を単に叱責(しっせき)し、倉庫に閉じ込めた教諭の「指導」が、やりきれなかった。迷いながらも提訴を決めたのは、「自閉症だからと事故の責任をうやむやにされたくなかったから」と母親は語る。
昨夏、事故後に撮影した倉庫内のDVDを父親が編集していた時のこと。映像を見た男児はふと「体育館、血……」とつぶやいたという。息子の心に残る痛みがいつか癒えるようにとの祈りを胸に、両親は判決に臨む。
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◆判決までの主な経過◆
04年11月 男性教諭が男児を倉庫に閉じこめた後、男児が負傷
05年 7月 小金井署が「男児は倉庫の窓から地面に落ちた可能性が高い」と、男性教諭を業務上過失傷害容疑で地検八王子支部に書類送検
06年 3月 地検支部が男性教諭を嫌疑不十分で不起訴処分
11月 男児と両親が男性教諭と元校長、小金井市を相手取り、地裁八王子支部に提訴
〔都内版〕
5月28日朝刊
最終更新:5月28日12時1分以上Yahoo!ニュースより転載
事件(事故?)発生時から注目しておりましたが、いよいよ判決です。
この事件(事故?)は「自閉症への理解不足から起こった」と考えていますが、
一般論的にみても全く知らない教員が事前の「にわか勉強」で障害を持った児童を担任すると言う事は難しいと思うんですよね。
ただ、それを…
「知らなかったから仕方ないでしょ」(異訳過ぎ?)って言うのはプロとしてどうよ?
って思うんですよね。
どんな商売でも例え未知の部分があってもそれをきっちりこなすのがプロってものだと思います。
さて結果は…
Posted at 2008/05/30 00:07:19 | |
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