
勤務先の2011年度の保護者説明会が行われました。
やはり話題の中心は
災害時における危機管理体制について
でした。
その中で利用している子供たちの多くが通う特別支援学校の地震当日の様子を学校の関係者から聞き取った施設長が話しました。
特別支援学校の児童・生徒の多くは通学にスクールバスを利用しています。
幸いにしてそれを利用している児童生徒の保護者への引き渡しは無事にできたようなのですが…
問題は自力で通学している子ども達…
学校から多くの子ども達が利用している私鉄駅までは徒歩で20分位…
地震はその子ども達が駅に向かっている最中に起こりました。
発生直後2名の教諭が状況確認の為、自転車で通学路(子ども達はその道しか通りません)へ向かいました。
が、その時点で携帯電話は使用不能…
続いて又教諭達が私有車に数名乗り込み通学路へ…
丁度私達施設の送迎車はその後を追うように其々の事業所へ…
通学路で教諭達が立ち尽くしている子ども達のグループに合流し駅へ向かい始める所までは見たのですが…
その後駅まで到着した子ども達と教諭が見たのは…
ストップしている私鉄電車…
仕方なく学校へ引き返したそうです。
家族が迎えに来た順番に引き渡していたそうですが…
でも、その頃学校のエリアは停電…
学校も勿論停電しています。
夕方になり、寒さも厳しくなって来た為、学校の判断で、送迎から戻ってきたバスの中に子ども達を誘導しエンジンをかけて暖をとったそうです。
そうして最後の生徒が帰宅できたのが…
21時!
保護者の中には都心へ勤務している方達もいます。
当然職場で足止めされていた方も大勢いたのでしょう。
そういう家庭の子ども達をどうしたのかは話に出てこなかったので不明ですが…
14時46分の地震発生から約6時間…
バスに移動してから約5時間…
子ども達はずっと不安な状態であったかと思います。
彼等の中にはご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、1日の流れが決まっていなければならない子どもがいます。
突然のスケジュールの変更に弱いと言えば判りやすいでしょうか?
そんな子ども達がずっとバスの中にいる・・・
よく頑張ったと思います。
さて、
今回の地震では被災地のスペシャルニードを持った子ども達(勿論成人も)の事がまだ知らされていません。
先にお知らせしたスケジュール変更が不得手の方も…
又、聴覚過敏と言って我々より遥かに聴覚が発達していて人の話し声が我々で言う…
例えばピットの中で一日中レーシングマシンのエグゾーストサウンドと同じ位に聞こえてしまう方もいらっしゃいます。
更にテレビの映像では自衛隊車両から降ろされる車椅子の高齢者がありましたが、身体に麻痺を持っていて車椅子での生活を余儀なくされている方もいらっしゃいます。
中には自分で体温を調節できないという方もいらっしゃいます。
そんな皆さんは一体どうしているんでしょう?
きちんと食事や防寒はなされているのでしょうか?
私の専門は所謂「知的障碍」を持った方達です。
先にも述べましたが、彼等にはそれぞれ
スペシャルニード
を持っている方達が多くいます。
そんな方達は避難所で周りの方達と上手く生活できているのでしょうか?
心配です…
周囲の方達に気を使って屋外で生活をしていた。
と言う言葉が阪神淡路大震災の時に多く紹介されています。
どうしているのでしょう?
聴覚過敏の方達はきちんとイヤーウィスパーをされているでしょうか?
身体に麻痺を持っている方…
トイレはどうしているのでしょう?
経管栄養や吸引が必要な方…
医療従事者や介護福祉士が詰めている避難所に移動できているでしょうか?
…
どうか…
政府、特に厚生労働省のみなさん…
スペシャルニードを持つ皆さんへの支援も宜敷くお願い致します。
本当に…
宜敷くお願い致します…
Posted at 2011/03/14 01:16:32 | |
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