
私は怪談話が苦手です。
でもね…
これはそんな事では片付けられない真面目な話です。
以下iZaβ版より転載
「幽霊見える」
悩む被災者
癒えぬ心の傷
産経新聞2012/01/18 10:37更新
■水たまりに目玉、枕元で「遺体見つけて…」
「お化けや幽霊が見える」という感覚が、東日本大震災の被災者を悩ませている。震災で多くの死に直面した被災者にとって、幽霊の出現は「心の傷の表れ」(被災地の住職)という見方もある。だが、行政に対応できる部署はなく、親族にも相談しづらい。心の傷を癒やすよりどころになろうと、宗教界は教派を超えて取り組んでいる。
1月初旬、仙台市の仮設住宅に住む70代の夫婦が市内の浄土宗寺院、愚鈍院をお参りに訪れた。いつも通りあいさつを交わした中村瑞貴住職に、夫が「実は…」と口を開いた。始まったのは「お化け」に関する相談だった。
「仮設住宅に何かがいる。敷地で何かあったんじゃないかと思う」という夫に、中村住職は「供養しましょうか」と応じた。仮設住宅でお経を唱え、供養を終えると、「誰にも相談できなかったんです」。夫はホッとした表情でそう打ち明けたという。
「水たまりに目玉がたくさん見えた」「海を人が歩いていた」…。被災者の“目撃談”は絶えない。遺体の見つかっていない家族が「見つけてくれ。埋葬してくれ」と枕元に現れたのを経験した人もいる。
ただ、被災者がこうした相談を持ちかける機会はまれだ。キリスト教や仏教など教派を超えて支援活動を行っている日本基督教団仙台市民教会の川上直哉牧師は「(お化けは)行政には対応できないし、親族や近所にも相談しにくい」と話す。
一緒に支援に関わる宮城県栗原市の通大寺(曹洞宗)の金田諦応住職も、「いる、いないは別にして見ているのは事実。みな、心の構えがないまま多くの人を亡くした。親族や仲間の死に納得できるまで、上を向けるようになるまで、宗教が辛抱強く相談に乗っていくしかない」と話す。
金田住職は昨年9月、川上牧師と一緒に仙台市内の仮設住宅の自治会長に招かれ、お化けの悩みに関して講話を行った。金田住職は「多くの人が亡くなり、幽霊を見るのは当然。怖がらないでください」と講演。参加者は納得したような表情を見せていたという。
金田住職はいう。「幽霊について悩むことは、亡くした家族のことから少し離れて生と死を考えるきっかけにもなる。そこから生の世界で前に進む姿勢を示せるようになることにつながればいい」
各教派でつくる宮城県宗教法人連絡協議会は僧侶、神父、牧師、神主が電話で相談に乗る「心の相談室」を実施しており、金田住職は「気軽に相談してほしい」と呼びかけている。連絡先はフリーダイアル0120・828・645。水曜、日曜の午後3~10時。
(荒船清太)
以上iZaβ版より転載
多くをコメントする事は差し控えますが…
被災された方達のメンタルフォローの重要性は十分に理解をしていたつもりですが、こう言う事も大切なんだと改めて思いました。
早速ググってみましたら非常に興味深い PowerPointの原稿が見つかりました。
関連情報URLにアドレスを貼りましたので興味のある方はご一読くださいませ。
Posted at 2012/03/13 01:48:56 | |
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