
決して押し売りをしている訳ではないのでしょうし
ましてや興味本位での聞き取りではないのでしょう…
だけれども…
だからこそ尚更なのですよね…
以下はYahoo!ニュースより転載
拒否される心のケア…
被災者、質問に辟易
読売新聞(ヨミドクター) 6月22日(水)15時44分配信
「心のケアが避難所で拒否されている」。こんな話を被災地の医師から聞いた。
5月半ば、突然の電話に、看護師の阿部幸子さん(53)は耳を疑った。岩手県赤十字こころのケアセンター統括として、避難所に「日赤こころのケアチーム」を派遣しているが、現場の保健師が、「避難所では『心のケア』と名乗らないで」と言ってきたのだ。
「何かご迷惑でも……」。心配して尋ねると、保健師はこう説明してくれた。
「心のケアと掲げる色々なチームが避難所を訪れ、被災者に質問するので、被災者が辟易(へきえき)して、他の避難所に移りたいと言うのです」
確かに5月初めの週末、ある避難所では、精神科医、看護師、心理カウンセラーなど専門職のチーム、市民ボランティアなど、十数のチームが、心のケアと書かれた札や腕章をつけて被災者を訪れ、活動していた。
4月に宮城県南三陸町の避難所で会った79歳の女性を思い出した。津波で娘を失ったつらさを私に、「誰でもいいから聞いて、という思いと、そっとしておいて、という気持ちが行き来するの」と訴えていたのだ。
岩手県内の避難所を歩いた看護師出身の衆議院議員、山崎摩耶さん(64)は「心と言えば、精神科と思う人も多い。でも、何より気になるのは、心のケア『してあげる』というおごった姿勢。ケアは傍らに寄って行うものです」と指摘する。
◇
「心のケア」は、1995年の阪神大震災後、被災者の心理的支援の必要性を叫ぶ言葉として登場した。復興過程では心的外傷後ストレス障害(PTSD)専門施設、「兵庫県こころのケアセンター」ができた。初代所長の精神科医、中井久夫さんを神戸に訪ねた。
避難所の話に中井さんは「心のケアは、そううたって何かするというものではない」という。
「神戸では、被災者の心のケアを、一人にしない、体験を分かち合う、生活再建、の3段階で考えました。今回『寄り添う』という言葉を聞くが、その通りです。震災後、100日くらいで被災者の向き合う相手は自然から人間に移り、苦痛の質も変わってきます。まさに今からです」
隣人として患者に接する医師など、寄り添う姿は今回の取材でも心に残る。被災者の怒りが人に向き始めてきたこともうなずける。
心のケア――その意味は必ずしも明らかにはならなかったが、被災者の苦しみに思いを重ねることから始まるのだと思う。
(編集委員 南 砂)
以上Yahoo!ニュースより転載
本文にもありますが被災者を弱者と捉え
「施しの心」
で何かをしようとしていたら、そりゃ絶対うまくはいかないでしょうね!
彼等は決して所謂社会的弱者ではなく…
3ヶ月と12日前迄は私達と同じ生活を送っていた方達なのです…
それを
「被災したから」
と言って、表現は悪いですが
「憐みの気持ち」
で対応していたとしたら…
何時の間にやらそんな気持ちが万が一にもサポート側に芽生えていたとしたら…
Posted at 2011/06/23 01:16:08 | |
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