
昨日とあるみん友さんの投稿に日本最古の遊園地である「浅草花やしき」を勤務先の労働組合の計らいで夜間貸し切りで楽しまれたとのこと。いやあ実に羨ましい。
僕は当時入場無料のこの小さな小さな遊園地のすぐ裏手に10歳まで住んでいまして公園で遊ぶのと同じ感覚で3輪車やチャリンコで通い詰めていましたから感慨ひとしおでした。
花やしきの乗り物やすべての企画ものに共通していると僕は思うのですが、決してお客さんをその日だけで満足させないしたたか極まりない商いに長けていることです。こんなことを書くと浅草のファンの皆さんや商店組合、商工会、台東区役所から叱られてしまうかも知れませんが、それは代々住んでいた祖母と母が良く言っていました。例えば例のローラーコースターはあの狭い敷地を逆手にとって洗濯物を干しているアパートが林立する下町の街並を模したセットをかすめてワッと驚かされるのも束の間「いやあ、お次は何が起こるんだ!?」と期待に胸を膨らませる乗客さんを待っているのは…。すると間もなく車両が減速を始めて出口でストップ。「ハイ、終了。気を付けてお帰り下さい。またのお越しをお待ちしております」!
お化け屋敷も濡れたはんぺんかタオルで顔を後ろから拭られいきなり驚かされて逃げ惑い次の角を曲がると「出口。毎度有難うございます、またのお越しをお待ちしております」。これはきっと花やしきが花の展示即売場から見世物小屋を経て出来た寛永年間(だったかな)からの江戸時代から培われた伝統が磨いた戦術戦法に違いありません。
あくまでフルサービスを一度には見せない、与えずにリピートを狙い次回の来店、来場を狙う。デカ盛でお客さんを驚かす今僕の住んでいる三多摩地区とは真逆の商法なんですよ。どちらのパターンが未来永劫商売を続けられるのか、実は既に何となく回答が出ている気もします。
昭和40年以前にお生まれのドリフの「全員集合」のTVプログラムを毎週末見ていた人はピンと来るのですが、つまり江戸時代から続く浅草の娯楽の基本はずばり「ちょっとだけよ」。
かつて大流行したあの浅草ストリップ小屋にもしっかり受け継がれていたのだろうと想像するのでした(笑い)。
やっぱりいいなあ、凄いなあ浅草!👌興味を持った皆さん、ぜひ浅草へ!!😊
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Posted at 2025/06/29 08:40:56 | |
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