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シケイカ★フェンダーミラー将軍・発動篇のブログ一覧

2013年06月01日 イイね!

エスカレーション。ギャランさんの、かとりぼーぐ

 



 突然ですが、物事には限度というものがありますよねえ?



 この物々しい装甲車両ともいえる偉容を誇る7代目ギャランなんて、特に。

 蚊取りブタみたいな車体に、雄々しく突き出された角のようなブタ鼻。疑問の余地なく戦闘用カトリブタです。

 受け入れがたい現実から逃避を試みるべく特撮番組風に表現してみても『戦え!!カトリボーグ』であり、厳然とした破壊的イメージを和らげてはくれません。

 それが、(株)愛知三菱自動車が50台限定で1994年に販売した「ギャラン・アイミックス・エアロスペシャル」です。

 フロントスポイラー、グリルガード(死語)、サイドスポイラー、リアバンパー、リアコンビネーションランプカバーなどが特別装備され、ボディカラーは5色から選択可能でした。

 見た目のインパクトよりも空力を重視したというベース車の科学的進化デザインは何処へやら?
 なんだか撞着的な姿からは、現状に不満を抱いているというただ一点が読み取れます。

 なんでも当時のセールス氏曰く、「先代ギャランが売れ過ぎて、逆に現行ギャランが売れなさ過ぎなので、それならば先代みたくアグレッシブにすれば売れるのじゃないかと思った」……とのこと。

それで、お買得仕様の2.0ヴィエントのAT車ベースに、お値段が20万円アップするだけだったら買ってみたいと思いませんか?


 私は思いません。誰も思わないでしょう。


 ・・・・・・事実、5台程度しか売れなかったとか(笑)


 まさに商品企画における失敗のロールモデルのような不祥事です。

 まあ私としては、こうやってネタに出来ればそれで良い訳で、別に意義はないのですが。

 なにせ、RV(これまた死語)風5ドアのスポーツを、メーカー自らが血迷って排出するなど、空気読めていない7代目ギャランのことですし・・・

 なまじっか基本設計がバブル期なだけあって、ダッシュボードがパウダースラッシュ成形なのを筆頭に、学習型AT、全輪マルチリンク、一部の廉価モデル以外は量販グレードでも新開発V6エンジン搭載など、無駄にコストがかかっている残念な車なんですけどねえ。


 ところが現地生産されていたアメリカでは違いました。意外なことに人気のある車だったんです。文字通りのドル箱車種。


 そうなってくると、毎度毎度のお約束。

 96イヤーモデルでは、北米仕様独特の5マイルバンパーが目に付く程度でしかありませんでしたが…


 97イヤーモデルでは、ぐっと小粋にこの有り様。

 バンパーとグリルを新造するだけで、よくここまで本格的にフリーダムなイメージに仕立てたモンです。ああ、すごくクリエイティブ。

 そして翌、最終98イヤーモデルでは、グリルの縁や窓枠などにメッキパーツが追加。

 あれ?何処かで見たことがあるような…

 先代モデルのイメージを引き摺っていた頃の初期デザイン案に似ているのは偶然、それとも必然?

 事象の流れは水流と似ていて、ある程度逆らうことはできても、最後は強い力で決まったルートに押し流されてしまうものなんです。きっと。

 だから、海を越えた先でも先代みたいなアグレッシブなデザインに回帰しようとしたというのも、そう謎めいたことではないのかもしれませんね。
Posted at 2013/06/01 02:43:20 | コメント(3) | トラックバック(0) | ミツビシ | 日記
2012年03月07日 イイね!

『パリの平凡な車。』マリ・クレール ミラージュ1300CX-7

『パリの平凡な車。』マリ・クレール ミラージュ1300CX-7一部で大騒ぎになってるので皆さんご存知かもしれませんが、ヤフオクに2代目ミラージュが出品されてますね~

少し前には、まさかのミラージュⅡのターボルックまでもが出品されたりで、全くわけがわからないよ。

自分が実質最初に購入した車が2代目ミラージュ前期セダンの最上級グレードのCXエクストラ(デジパネ・ツートーン)だったので本気で買い戻したい所ですが、先月“欲しい車全部ゲットだぜ”な自分にとってのセカンドインパクトで血迷ってプロポーズした我が家の女神候補生さまにマミられる未来が用意に想像つくんで今回は残念ながら見送りです…

どうせなら折角のホワイトの3ドアなんで、購入された方には是非『マリ・クレール ミラージュ』のレプリカを再現して貰いたい所ですね!



この『マリ・クレール ミラージュ1300CX-7』がどんな車かと申し上げますと、1985年9月に女性向け雑誌のマリークレール誌と三菱の共同企画によって製作された女性向け特別仕様車で限定400台が販売されました。

当時ファッションブランドや雑誌メーカーとコラボした女性仕様車は多数企画されていましたが、基本的にはメーカー側からの提案が殆んどでコラボ側の協力は結果的な物に過ぎませんでしたが、『マリ・クレール ミラージュ1300CX-7』は、それとは逆に、フランスの『marie claire』誌との提携により発行されているマリークレール誌が主導となり企画されました。

そのマリークレール誌の“女性と車”というテーマで組まれた特集での、アンケートや投書、更には読者30人との話し合いの結果、「これまでの女性っぽい女性仕様より、むしろ大人感覚のシンプルでシックな車。しかも自分の生活空間を広げてくれるもの」という読者の求めている理想の車像と編集サイドの提案を出来る限り取り入れ、具体的には「フランス的な車である事」・「小回りが効いて燃費が良い」・「価格は100万円以下」・「運転する自分が美しく見える」というコンセプトで、ミラージュに元々からカタログモデルで設定されていた1300CG-Lという女性仕様車をベース車に、なるべくマリークレール誌側の希望に沿って開発されたそうです。

ですが、ぶっちゃけリアパネルとホイールキャップにマリークレールのサインが入り、上級グレードの1500CX-7と同形状のグリルとドアミラーに変更されている意外は1300CG-Lと大差の無い色替えがメインの限定車で、フランスの国旗をイメージしたホワイトとサンレモブルーのツートーン、サイドモールは濃いブルーに塗り分けられているのがポイントです。



しかも本当はボディカラー全面を青にするのがマリークレール側の希望だったのを三菱側が反対し、結局この塗装色になったそうです。

それでも売れたかどうかは別として、当時の女性仕様なら赤にしておけば間違い無いという発想を、女性自身が否定したという所に大きな意義があったのではないかと思います。
Posted at 2012/03/07 03:13:12 | コメント(9) | トラックバック(0) | ミツビシ | モブログ
2011年10月29日 イイね!

「2001年から来たスペースクーペ」

某電話オークションで、またしても事件発生!!

まさかのコルディアXP…
昭和57年式にもかかわらず実走たったの2万キロ。
サイドモール、ライトワイパーレス、ビニールのシート表皮ということは競技ベース前提の廉価版ターボ1600GT?
10年近く倉庫で眠ってたそうで、写真で見るだけでもバリモンですな~

ブログ開始当初、コルディア/トレディアばかり取り上げていたことからお分かりの通り、好きで好きでたまらない車の一台であります。
ルプリさんがいるので購入することは出来そうにありませんが(でもあわよくばという気持ちもあり問い合わせしました)、良いオーナーさんが見つかると良いですね。

せっかくなので、ここでコルディアに纏わるトリビアを少々…

今となってはダイハツシャルマンと並び称される80年代でも1、2位を争うマイナー車というイメージでネタとして扱われるコルディアですが、デビュー当時は意外にも人気車でした。

81年の東京モーターショーでコルディアXPが参考出品されると、同じく展示されていたミラージュⅡターボ共々メーカーに問い合わせが殺到し、当初発売予定だった82年3月から繰り上げの2月22日という妙に語呂の良い日に発表されました。

そんな状態だったのでバックオーダーを抱えてしまい、コルディアXG1600GSRターボの場合、色は黒(デジパネ付GSR-S)、青、白、赤からしか選べず、メーカーOP装着の場合は夏まで納車を待たなければならない制約があったそうです。

なので当初はコンスタントに月販2000台以上登録されており、これはライバルと目されていた70系カローラレビン、スプリンタートレノの2車を合わせた台数と同水準のレベルでした。(これが翌年には500台以下になり、末期は一桁とかいう悲惨な状態になるわけですが・・・)

その納車待ちの原因となったOPの体系も少し変わっていて、1600GSRターボにメーカーOPのパワステを装着する場合、同じくメーカーOPのシステムコンポ(1800SEに標準装備)、アルミホイール、世界初の液晶デジパネ(今残っていたとしても液晶素子が死んでそうですな)などからどれか一つ、あるいはディーラーOPの用品から、どれか一つを組み合わせるシステムになっていたようです。

こういったセットOPのシステム自体はよくありますすが、メーカーOPだけでなくディーラーOPも体系に組み込まれている点が面白いです。
しかし、悪い車ではなかったのに売れなかったと後に言われることになる原因が、この分かりにくいシステムにあったのかもしれませんね。(少なくとも現場の人間は好んで売りたくないと思いますが?)

翌年のマイナーチェンジでXG,XPの兄弟車関係が解消すると共に、やっぱりこのセットOPも取りやめになったようです。

ちなみに、このマイナーチェンジで1800に拡大されると共になくなったターボ車のボンネットのエア導入ダクトですが、1600ターボにインタークーラーが着いていたわけではなく、燃料供給がキャブレター式で、ターボの熱でパーコレーションを起こしたり、ガソリンが過密にならない為の冷却対策というトホホな物でした。


そんなこんなで不人気車街道まっしぐらかと思われたコルディアでしたが、また人気車に返り咲いた瞬間がありました。

それが84年の4WD追加時です!!

このマイナーチェンジでNAとFF車は廃止され、車種体系が18004WDターボ2グレードに集約されるという大胆な展開がされました。
この2グレードには国産4WDとして初めてオンロード用スポーツタイヤ(アドバンHF)が組みこまれ、同時期にようやくターボにMTが設定されたレオーネと同じく狙いはスポーツ走行の為の4WDでした。

今は当たり前となったスポーツ4WDというコンセプトは、WRCでトラクション性能を武器に無敵を誇っていたアウディクワトロが広めたもので、当時はまだ一般的でなく、このレオーネとコルディアは国産スポーツ4WDのパイオニアとして、今につながるインプレッサとランエボのルーツとも言えるでしょう。

そうして84年シーズン末に全日本ラリーでランサーEXに代わる三菱の主力競技車としてデビューウィンを飾り、85年シーズンなどはコルディアでなければ勝てないと言われるほどの存在でした。(ライバルのレオーネはセダンボディで車重が重く勝てないので後にクーペボディが追加された)
この時代は登録台数こそ少ないものの、ラリーアートを始め各社から競技用のパーツが多数開発され、競技界ではとても注目を浴びていました。

しかし、86年にフルタイム4WD・ツインカムターボがBFファミリアに設定されると、丁度規定変更で改造範囲が狭められ、ベース車の性能が問われるようになったこともあり旧態然としたパートタイム4WDとインタークーラーすらないシングルカムターボでは勝負になる筈もなく、第一線を早々と引退すると共に国産スポーツ4WDのパイオニアという座すら奪われることになりました。

後は皆さんご存知の通りのマイナー車への階段昇るシンデレラ状態です。

今年は東京モーターショーでの発表から丁度30年、ここらでもう一度ネタ車としてではなく、きちんとコルディアを再評価しても良いのではないでしょうか?
Posted at 2011/10/29 01:24:38 | コメント(4) | トラックバック(0) | ミツビシ | 日記

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