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シケイカ★フェンダーミラー将軍・発動篇のブログ一覧

2011年10月29日 イイね!

「2001年から来たスペースクーペ」

某電話オークションで、またしても事件発生!!

まさかのコルディアXP…
昭和57年式にもかかわらず実走たったの2万キロ。
サイドモール、ライトワイパーレス、ビニールのシート表皮ということは競技ベース前提の廉価版ターボ1600GT?
10年近く倉庫で眠ってたそうで、写真で見るだけでもバリモンですな~

ブログ開始当初、コルディア/トレディアばかり取り上げていたことからお分かりの通り、好きで好きでたまらない車の一台であります。
ルプリさんがいるので購入することは出来そうにありませんが(でもあわよくばという気持ちもあり問い合わせしました)、良いオーナーさんが見つかると良いですね。

せっかくなので、ここでコルディアに纏わるトリビアを少々…

今となってはダイハツシャルマンと並び称される80年代でも1、2位を争うマイナー車というイメージでネタとして扱われるコルディアですが、デビュー当時は意外にも人気車でした。

81年の東京モーターショーでコルディアXPが参考出品されると、同じく展示されていたミラージュⅡターボ共々メーカーに問い合わせが殺到し、当初発売予定だった82年3月から繰り上げの2月22日という妙に語呂の良い日に発表されました。

そんな状態だったのでバックオーダーを抱えてしまい、コルディアXG1600GSRターボの場合、色は黒(デジパネ付GSR-S)、青、白、赤からしか選べず、メーカーOP装着の場合は夏まで納車を待たなければならない制約があったそうです。

なので当初はコンスタントに月販2000台以上登録されており、これはライバルと目されていた70系カローラレビン、スプリンタートレノの2車を合わせた台数と同水準のレベルでした。(これが翌年には500台以下になり、末期は一桁とかいう悲惨な状態になるわけですが・・・)

その納車待ちの原因となったOPの体系も少し変わっていて、1600GSRターボにメーカーOPのパワステを装着する場合、同じくメーカーOPのシステムコンポ(1800SEに標準装備)、アルミホイール、世界初の液晶デジパネ(今残っていたとしても液晶素子が死んでそうですな)などからどれか一つ、あるいはディーラーOPの用品から、どれか一つを組み合わせるシステムになっていたようです。

こういったセットOPのシステム自体はよくありますすが、メーカーOPだけでなくディーラーOPも体系に組み込まれている点が面白いです。
しかし、悪い車ではなかったのに売れなかったと後に言われることになる原因が、この分かりにくいシステムにあったのかもしれませんね。(少なくとも現場の人間は好んで売りたくないと思いますが?)

翌年のマイナーチェンジでXG,XPの兄弟車関係が解消すると共に、やっぱりこのセットOPも取りやめになったようです。

ちなみに、このマイナーチェンジで1800に拡大されると共になくなったターボ車のボンネットのエア導入ダクトですが、1600ターボにインタークーラーが着いていたわけではなく、燃料供給がキャブレター式で、ターボの熱でパーコレーションを起こしたり、ガソリンが過密にならない為の冷却対策というトホホな物でした。


そんなこんなで不人気車街道まっしぐらかと思われたコルディアでしたが、また人気車に返り咲いた瞬間がありました。

それが84年の4WD追加時です!!

このマイナーチェンジでNAとFF車は廃止され、車種体系が18004WDターボ2グレードに集約されるという大胆な展開がされました。
この2グレードには国産4WDとして初めてオンロード用スポーツタイヤ(アドバンHF)が組みこまれ、同時期にようやくターボにMTが設定されたレオーネと同じく狙いはスポーツ走行の為の4WDでした。

今は当たり前となったスポーツ4WDというコンセプトは、WRCでトラクション性能を武器に無敵を誇っていたアウディクワトロが広めたもので、当時はまだ一般的でなく、このレオーネとコルディアは国産スポーツ4WDのパイオニアとして、今につながるインプレッサとランエボのルーツとも言えるでしょう。

そうして84年シーズン末に全日本ラリーでランサーEXに代わる三菱の主力競技車としてデビューウィンを飾り、85年シーズンなどはコルディアでなければ勝てないと言われるほどの存在でした。(ライバルのレオーネはセダンボディで車重が重く勝てないので後にクーペボディが追加された)
この時代は登録台数こそ少ないものの、ラリーアートを始め各社から競技用のパーツが多数開発され、競技界ではとても注目を浴びていました。

しかし、86年にフルタイム4WD・ツインカムターボがBFファミリアに設定されると、丁度規定変更で改造範囲が狭められ、ベース車の性能が問われるようになったこともあり旧態然としたパートタイム4WDとインタークーラーすらないシングルカムターボでは勝負になる筈もなく、第一線を早々と引退すると共に国産スポーツ4WDのパイオニアという座すら奪われることになりました。

後は皆さんご存知の通りのマイナー車への階段昇るシンデレラ状態です。

今年は東京モーターショーでの発表から丁度30年、ここらでもう一度ネタ車としてではなく、きちんとコルディアを再評価しても良いのではないでしょうか?
Posted at 2011/10/29 01:24:38 | コメント(4) | トラックバック(0) | ミツビシ | 日記

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何シテル?   07/03 20:24
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