タイミングベルト交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
連休中にまとまった時間が出来たのでタイミングベルト交換をしました。
数年後の再交換を目指して学んだことや手順を備忘録として残します。
このページを見るようなマニアの方の一助になれば幸いです。
step1 準備運動関連
○上回り
1 リアスクリーン外し
2 メンテナンスリット外し
(燃料タンク上以外全て)
3 吸気系部品外し
(吸入口から蛇腹まで)
4 タペットカバー外し
外す際の細かい作業は割愛します。
(バルブクリアランス調整)
のページに記載してます。
○下回り
5 リアバンパー外し。
6 サイレンサー外し。
7 触媒外し。
(センサー2本は触媒についたまま一緒にはずす。)
8 スプラッシュカバー外し。
クランクプーリーを覆っている樹脂カバーです。
9 クーラント抜き
個人時にはもうお腹一杯…
2
step2 遮熱板外します。
下から見た絵です。
ボルト3本で固定されてます
右上は固着してました。外す際浸透剤塗布、再装着時は固着防止剤塗布推奨です。
矢印先には写っていませんがボディとエンジン間の狭いスペースににボルトが有ります。
ロング平ラチェットを使って外します。
3
step3 エンジンマウント外し
エンジンのオイルパンに当て木を置いてジャッキでエンジンを支えます。
上から見た絵です。
赤丸のマウントボルトを外します。
固着している可能性が高いです。
4
step4 エンジンマウント外し
下から見たマウント部です。
青丸のナット&ボルトを外します。
これでエンジンマウントは外れます。
5
step5 マウントブラケット外し。
上から見た絵です。
ボルト3本で支えています。
青丸の2本は簡単に外れますが、影に隠れている下矢印先の一本は見えづらいです。
狭すぎるゆえにボルトを抜くスペース確保の為にボディに穴が空いています。
抜くのも難儀しました…
6
step6 クランクプーリー外しです。
ホンダ車用SSTでクランクを固定しながら17mmソケットで外します。。。
が、1人作業の限界で作業体制も良くない為力が充分に入れられず断念、
結局インパクトレンチを使用。
170NM品でトルク不足かと思いましたが、粘ったら取れてくれました。
外す際は反時計回りです。
戻す際はボルトにオイルをつけておく事がサービスマニュアルに記載されています。
7
step7 タイミングベルトカバー外し。
これが1番辛かったです。
下のカバー(赤丸)をENG車載で外すのは答えの無い知恵の輪をやる感じです。
自分は多少曲がっても復元力を持つ樹脂のポテンシャルを信じて無理やり外しました。
コツを挙げます。
上半分(青丸)を先に外します。
すると見えなかった下カバーの上部ボルトが見えるようになります。
ボルト位置はオレンジ丸を参照下さい。
下カバー下部にはクリップがあるので外しておきましょう。
下カバーは下に引き抜く感じでとりました。
参考情報として上カバーと下カバーの間に見えるボルトは、マウントブラケットの下側のボルトです。
8
stdep8 クランクとカムの位置合わせ
1 外したクランクボルトにナットを噛ませて、またクランクネジ山に戻します。(青矢印)
2 ナットをクランク側に締め付けることによりクランクボルトを固定します。
3 クランクを反時計回りにトルクをかけて回せる様になったので、クランクスプロケットの三角矢印とエンジン側の三角矢印を合わせます。(赤丸)
9
step9 カム位置確認と印付け
1 青丸のUPが真上にいる事、
緑丸の切り欠きがタペットカバー面と同じ高さにあることを確認します。
2 交換用ベルトへのマーキング用に印をベルトとカムスプロケにつけます。
10
step10 クランクの印付けとタイベル外し
1 カムと同じくクランクスプロケとベルトに印をつけます。
2 テンショナーとアイドラーのボルトを緩めてベルトを外します。
3 ベルトに記載した印を交換するベルトに移します。
くれぐれも山位置がずれない様にしましょう。
11
step11 ウォーターポンプ外し
上から見た絵です。
写真では既に外してありますが WP近くにある樹脂カバーを外す。(ボルト1本で止まっています。)
その後見える WPボルト(青丸)を3本外す。
矢印先の下部にもWPボルトが1本あります。
ボルトが外れてもポンプは簡単には取れないかと思うのでプラハンで軽く叩きましょう。
また違う場所でクーラントを抜いていてもここからは出てくるので油断は禁物です。
12
step12 ウォーターポンプ取り付け
簡単な作業なのですが注意点が3つ
1 青丸の位置決めピンを、外したポンプから取り出して移植する。
2 パッキンは取り付ける際に落ちてきてしまいズレたまま取り付け→クーラントを入れたら漏れる…
なんてことがあるのでパッキンに薄くシリコングリスを塗って落ちにくくしました。
3 ボルトの締め付けトルクは10NMなので締めすぎないこと。
4 装着後はベルトをつける前に樹脂カバーを戻すこと。
13
step13 ベルト取り付け
色々な流派があるようで試してみたのですが、1番しっくりするやり方は以下
1 テンショナー以外のプーリー、スプロケは装着状態
2 ベルト装着
○山の位置関係注意
○カムからベルトをかけてタイラップで固定するとやり易いです。
3 テンショナー取り付け、ベルトに対して上から押さえる形(写真の状態)
4 テンショナースプリングは手で最後に取り付け。
テンショナーの貼り方は以下
1 テンショナーボルトを緩めてクランクを2回転させる。
2 カムとクランクの位置関係が同じなら、テンショナーボルトを本締め。
車載だとトルクレンチは入らないので経験頼りです。
位置関係はピッタリにはならないように感じたが1歯もズレておらず微妙な感じ(0.5歯ぐらい)この辺りアバウトでも行けそうな感じです。
戻す際の注意点を幾つか
1 ベルトカバーを戻す前にクランクスプロケにプレートを戻すこと。
2 そのプレートの向きに気をつけること。
(ベルトに干渉しない方向)
3 バルブクリアランスを確認すること。
4 タペットカバーのパッキンに薄く液ガスケットを塗る事。(Rが小さい箇所)
この作業の感想としては車載出来る様な感じでマニュアルは書いてあるのですが、実態は整備士の経験や感覚に頼るような作業になっていて整備性はよろしく無いですね。
昔知り合った整備士にビートならENGを降ろした方が早く終わると言っていた事を思い出しました。
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