ツインスプリング化+車高調整(実測計算あり)
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
※計算方法は見やすくして改めて書きます。
最初は吊るしのままサーキットデビューさせようと思っていましたが、、、
フィットの最終セッティングよりも柔らかいセッティングで走れるのか?
と急に疑問に思いまして。
せめて最終セットに近い値から走り始めることにしました。
まずは車高調からスプリングを外していきます。
ここまでの手順はいろんな方が書いていると思いますので、割愛します。
2
簡単に書いておくと、、、
今回はダンパーを完全に取り外すことはせず、ロアブラケットを外して下からスプリングを抜き取る方法を取りました。
車高調を一杯まで短くして、ナックルから抜き取ります。
そしたらロアブラケットをクルクルと外し、ロックシートとスプリングを取り外します。
ナックルからブラケットを外す時は、ナックルを引き下げる必要があります。
脱落防止としてナックルをボディと結び付けておくと、脱臼リスクが減らせます。
あ、ブラケットをナックルから外す前にロックシートは緩めておいて下さいね!
抜き取ってから緩めるのはなかなか厳しいです。
3
今回取り付けるのはMAQSのスプリングとENDLESSのヘルパースプリングです。
メインスプリングは、
フロント:10k-125mm
リア:12k-125 mm
ヘルパスプリングは前後とも1.5k-70mm
です。
IDは全て65となります。
4
1つ注意点です。
リア側のゴムブッシュは干渉部分をカットして使用します。
樽型の場合はラバーマウントの穴に通して固定しますが、直巻に変更する場合はこれが邪魔になります。
この辺りは車種関係なく共通ですね。
5
あとは逆の手順で組み付けていきます。
バラしたついでにネジ山部分の清掃をしておきました。
ツインスプリングの構成としては上から順に、、、
ステンレスシート(厚さ1mm)
メインスプリング(125mm)
接続スペーサー(5mm)
ヘルパースプリング(70mm)
ステンレスシート(1mm)
総全長202mmの構成となります。
正直いくつ下がるか不明(計算通りに行くとは思えなくて)だったので、仮合わせで一旦ロックシート間のネジ山部分が同じ長さ(+スペーサー5mm)になるように合わせてみました。
そしたらフェンダーとタイヤの間が2横指(自分の指で約30mm)空いちゃいました、、、(´゚д゚`)
ここがツインスプリングの難しい所なんです。
単純な話だけすると、ツインスプリングの車高の落ち方としては、
まず一輪荷重からヘルパースプリングの密着荷重を引いた分が、メインスプリングのダウン量となるとされています。
つまり、
FK7の前片輪荷重は405kg、
アシストスプリングの密着荷重は70kg
=335kgがメインスプリングにかかります。
スプリングが10kgなので、メインスプリングのダウン量は33.5mm
ヘルパースプリングの密着長が24mmで、全長からのダウン量は46mm
よって、
33.5mm+46mm=79.5mmがダウン量となります。
総全長が202mm、吊るしが計177mmだったので、スプリングだけで+25mmの差が生じています。
結果的にスプリングのダウン量としては79.5mmあっても、スプリング総全長が25mmながくなっているので、実際のダウン量は54.5mmとなってしまいます。
吊るしのスプリングのダウン量は-67.5mmです。
ということは、、、同程度に合わせた場合、結局交換後は13mm上がってしまうわけなんです。
交換前の隙間が1横指(約15mm)切るくらいだったので、この計算で合っているはずです。
元々もう少し下げようと思っていたので、最低でも13mm以上は短くないといけません。
結果的にここから35mm短くしました。
ただ、こうすると残りの調整幅を使ってもネジ山が足りなくなってしまうので、10mmプリロードをかけました(この時点で総全長は192mm)。
これでスプリングを緩めるための隙間5mmを残してセッティングすることが出来ました。
6
リアは総全長自体は変わりません。
ただ、スプリングは吊るしより8mm短くなります。
計り忘れてしまったので申し訳ないのですが、フロントに近いプリロードがかかっていると思います。
リアはフロントの事例を考えて、一発目から全下げ(シート残し)でいって、低ければ上げることにしました。
結果的には、、、ぴったり(笑)
ちなみに後片輪荷重は260kgです。
ヘルパーの密着荷重を考えるとメインにかかるのは197kg。
16.5mmダウンします。
ヘルパーの密着長46mmを足すと、62.5mmのダウン。
これに吊るしのバネ210mmとツインの総全長200mmの差、10mmをダウン量に加えます。
よって、リアは約72.5mmのダウン量となる予定です。
FK7はリアがマルチリンクなので、レバー比がストラットとは異なります。
一応レバー比で計算し直したレートを使いました。
7
長々と計算を書きましたが、、、
フロントはこのように仕上がります。
結果として、フロントは−20mm
ジャッキアップポイントで実測10.5mm
となりました。
リアも同様に−20mm
ジャッキアップポイントで実測11.5 mmでした。
計算では全下げでも−16.5mmになる予定でしたが、、、
マルチリンクは全然計算通りにいきません(+_+)
まぁ、全然下がらないよりはいいんですけどね!
結果としては、10mm下げるつもりが20mm下がっちゃいました(^_^;)
8
ま、結果的にはカッコよくなったので良かったです(・∀・)
長々と我流の計算を書いてしまいましたが、こーゆーの載っけてる人ってまだまだ少ないのも実際です。
もしチャレンジする方がいたらと思って覚書気程度に書かせて頂きました(^_^;)
今回も参考になれば幸いです。
以上!
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