アイドラーズ12時間耐久レースがあるっていうので、Klub der Porscheの皆でスタッフ(というか応援)に行ってきました。
レースは7月26日ですが、すでに前日から始まっています。
25日深夜、集合場所へ到着しました。
さっそく勝利を願ってソース
カツどんを食べました。
集合時間の前に全員が揃いました。皆、気合十分です!
モテギに向かってクルマの少ない道路を進行します。というか本当に本当にど田舎です(←失礼)。遭難したら余裕を持って死んでしまいそうです。
2時少し過ぎにツインリンクモテギに到着しました。ゲート前でパスが到着するのをしばし待ちます。待っている間に何台かのクルマがゲートを通過して行きました。みな耐久レース関係者でしょう。ドキドキしてきました。
パドックへ到着するとすでに私たちのチームのテントの設営は終わっていました。明るさにホッとします。しかし、蒸し暑いです。夜中の3時だというのに汗がダラダラ流れます。
これが今日闘うポルシェです。オーナーはmejaiさんです。72年のナローレーシングですが、エンジンは3.2リットルを積み、ワイドフェンダー化してあります。
ガラスレンズをテーピング中です。スタッフの数が多すぎるので、ただ見守るだけの人もいます。
レース中、ドライバーとの交信は携帯電話を使って行います。ドライバーが順に乗り込んでテストをしています。
明るくなってきました。これからの長丁場に備えて体力を温存している人もいます。…が、私は私は落ち着いていられずにアチコチをうろついていました。
4時50分、全体ミーティングが行われました。私たちもチームTシャツを着てミーティングに参加です。初めてサーキットを走る方もいるらしく、懇切丁寧にフラッグの解説などをやっていました。
全体ミーティング中にKDPスタッフ第2陣も到着しました。
チーム内ミーティングを行い、注意事項伝達、仕事内容の打ち合わせなどを行いました。
そして、いよいよ出陣です!
スターティンググリッドまで手押しでクルマを運んで行きます。スタッフの心が一つになる瞬間です。
ところで、グリッド位置は抽選で決まり、113台出走中の106番です・・・・。medjaiさん、くじ運悪すぎです(笑)
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このときばかりは私たちもレーシングコース上に足を踏み入れることができます。
全員で記念撮影を行いました。
さらにドライバーだけの記念撮影を行いました。ドライバーは右から順にmedjaiさん、R.racingさん、ブラックバード.さん、Kさんです。百戦錬磨のツワモノばかりです。上位入賞を狙います!
そして、8時になりました。
いよいよスタートです!
ローリングスタートになります ─── と思ったら、いきなり黄旗(コース上に故障車などがあり、前のクルマを追い抜くことを禁止する合図)です。黄旗の真下にいるのがmedjai号です。
アルファロメオがスタートできなかったようです。手で押されて戻ってきました。波乱の幕開けを予感させます。
さて、レース時間は12時間9分です。この半端な9分というのは何かというと、毎年、1分ずつ増えて行くことによるものだそうです。つまり、今年はアイドラーズ耐久レースが始まってちょうど10年目に当るということです。
このプラス9分が吉と出るか凶と出るか、今はまだ分かりません。
コースの様子および順位はピット内のモニターに表示されます。レースが始まったばかりだというのに皆さん、モニターを食い入るように見ています。

それもそのはず、ファーストドライバーであるmedjaiさんが序盤からごぼう抜きして順位を上げていっているのです!結果が楽しみになってきました♪
それでは参加車両の一部を紹介します。
私はポルシェ以外はよく分からないので解説はできませんが、多種多様なクルマが出ていて、速度も千差万別です。速さだけならばポルシェは有利に思えますが・・・・・?
1時間20分経過後、第2ドライバーであるブラックバード.さんに交代してしばらくしたころ、ふと、順位ボードを見上げると・・・・・・

medjai号のナンバーは910です。なんとトップに910番が輝いているのではないですか!?(電光掲示は2桁しか表示できません)
スタッフ一同、大興奮です!!
まだあと11時間もあります。まだまだ先は長いですが、期待が高まります。
私も24時間以上眠っていない上に、猛暑で汗ダラダラでしたが、疲れも吹っ飛びました!!
問題はポルシェの燃費の悪さです。
1回の給油は20リットル、しかも5分以上の時間をかけなければなりません。
私たちのmedjai号は1時間も経たずに給油しなければなりません。
1周約2分30秒で周回していますが、給油のたびに約2周ロスすることになります。これが大きなハンデとなり、給油のたびに順位が3位くらいまで落ちて行きます。
給油はこんな状態で行います。不燃性の服(この場合レーシングスーツ)を着たスタッフが、ホースを持つ人、缶を持つ人、消火器を持つ人の3人一組で給油します。

給油の間は他のピット作業は一切禁止されているので、残されたスタッフはピット内で待機です。この時間が実に長く感じました。
給油が終わると次のドライバーが乗り込みます。左右からシートベルトを締めてあげ、ドリンクと携帯電話のセットを行います。
その間に窓拭きも行います。
準備が終わったら出発です。ガンバレよ~!!
スタートから2時間半が過ぎました。モテギは快晴です。
またもや
雨男1号(BBさん)×雨男2号(私)=超快晴
の法則発動です(笑)。晴れ男のmu1763さんの効果も大きいかもしれません。

順位はまだ1位です。もうドッキドキです。
しかし、モテギ入りしてから8時間・・・・そろそろ疲れも出てきました。
若者は気合が足りません(笑)

一方で、中年ドライバーはこんなに元気です(爆)
私たちも甘いものを食べてエネルギー補給します。
イエロさんからのドーナッツをまー坊さんからはバナナの差し入れをもらいました。

この他にも多数の差し入れをもらいました。
特に暑い中のドリンクの差し入れはありがたかったです。
6時間を経過して、順位は1~3位の間を行ったり来たりしています。
ここらへんで大体上位陣は固定されてきました。
この時点で1位の73番シビックは昨年の優勝車だそうです。今年も強いです。
2位の27番BMWもコンスタントな速さを見せています。
4位の169番はザウルスというレーシングカー(?)です。燃費はこちらの倍です!
そして、時間は過ぎて行き、9時間経ち、辺りが薄暗くなってきてももこう着状態は変わりません。
スタッフにも疲労の色が濃くなってきました。
約10時間後、私たちにとっての朗報が入ります。
ディフェンディングチャンピオンの73番車両がトラブルのためリタイアだそうです。
彼らには申し訳ないですが、表彰台が見えてきました!
この辺りからモテギには夜の帳が訪れ、ライトオンでの走行となりました。
残り1時間。
優勝争いは169番ザウルスとの一騎打ちの様相を呈してきました。
規定により、1ドライバーの走行時間は1時間以内なのでもう一度ドライバー交代を行わなければなりません。
ただし、燃費の悪いポルシェは給油が必要ですが、ザウルスはおそらくドライバー交代だけと思われます。ここで約5分の差がつきます。
行けるか?
最後の給油&ドライバー交代。
最終ドライバー、medjaiさんにすべてを託します!
夢を乗せて、いっけぇ~~~~!!!
しかし、ここでトラブルが!!!
走行中に助手席のドアが開いてしまいまいた。
オフィシャルからはオレンジボールを出され、このままだと失格となってしまいます。
しかし、medjaiさんが車体を振りドアを閉めるという神業でこの難局を切り抜け、勝利へ向かってラストランです!
やるべくことはすべてやりました。
すでにシャンパンも用意し、無事に帰ってくることを祈ります。

もはやピットで待つことなどできず、金網にへばりつき、そのときを待ちます。
そして、ついにタイムアップ!
総合2位をゲット!!
ヤッター!!!!!!
ちなみに1位はこの方。わずか1ラップ、2分ほどの僅差でした。
でも、これってレーシングカーぢゃないの?ずる~い!
悔しいけれど、おめでとうございます。
medjai号もピットに戻ってきました。
12時間の敢闘、お疲れ様でした。
スタッフ総勢でお出迎えしたのはいうまでもありません。
やることを成し遂げた漢たちのすばらしい笑顔!
顔出しできないのがホント残念です。
表彰式では最後から2番目に名前が呼ばれました(^^)v

表彰台に登ってのシャンパンファイト。気持ち良い~♪
最後はスタッフ全員の万歳で締めくくりました \(^o^)/
こうして長い長~い一日が終わりました。
私は体力のすべてを使い切ってしまい、帰り道ではめまい・吐き気に襲われ、水戸ICまでで一回吐いてしまい、高速道路に乗ってからは両手が痺れて友部SAになんとか転がり込むとそこで完全にダウン。嘔吐して倒れてしまい、小一時間動くことができませんでした。マジで救急車を呼ぼうかと思いました(汗)
そんなことがあってもサイコーに楽しい一日でした。
私たちのチームは総勢30名以上という大所帯になってしまいましたが、チームの心は一つでした。その結果、2位というすばらしい成績を勝ちとることができました。
しかし、こうなると欲がでてきてしまうものです。来年は表彰台のもう一段高いところへ登りたいなぁ…なんてね
ドライバーの皆さま、スタッフの皆さま、応援の皆さま、本当にお疲れ様でした。
そして感動をありがとうございました!
また来年、楽しみにしています♪
ところで、これを読んでいる皆さん、来年1月のFSW7耐なんかどうですか?(謎)
(※先週の青森大遠征のブログはもう少々お待ちください m(__)m)