
今月も
おはよう箱根!の日が来ました。
初参加以来、皆勤賞を継続中の私でありますが、今回は最大のピンチを迎えました。
通称
おはよう箱根!とは正式名称は「911で箱根」とかそんな感じで月に1回のペースでポルシェで箱根をドライブしましょう!という集まりです。
クラブでも何でもなく自主的に集まった仲間たちが一緒に走って、バラバラに解散するというゆる~い集まりです。
キーワードはポルシェな訳ですが、今回はポルシェがありません!
ただ今、
くろよん号は入院中でございます。
代車はありますが、一般道でもコケそうな、少なくとも走ることを楽しむクルマではありません。
さあ、どうする!?
しかし、ポルシェがなくてもやっぱり出陣するのです!
集合場所付近にクルマを隠し(?)、徒歩で集合場所へ。
目をつけたポルシェのオーナーさんに背後から近づき
「
乗せてちょ~だい(はぁと)」
とお願いして他人様のポルシェに便乗して箱根を楽しもうっていう寸法です。
いわゆる
アマグリさん方式です(笑)。
(本当は選挙運動さながらにペコペコ頭を下げて乗せてもらいました)
冬の寒空と引き換えに素晴しい天気です。
富士山もクッキリと見えます。
そして集合場所に集まったポルは23台!
ヨリドリミドリです。
最初は
バトラーさんの993RSの助手席に座らせてもらいました。
いつもは最後尾(付近)を走っているので先頭は新鮮です(そういえば臨時便のときに先頭を走ったけど)。

富士山を眺めながら優雅な高速クルージングの後(先頭の方ではあんなこと(←謎)をしていたのですね)、箱根のお山のワインディングに突入します。
落ち葉がハラハラと降りかかる風情あふれる箱根路ではありましたが、吹き溜まりがないかちょっとビクビクしていました。しかし、そこは箱根の道路を知り尽くしたボスの運転にお任せして993RSを楽しませてもらいました。
マルチリンクの足のせいか、バトラーさんの運転がうまいからか(私が下手だからか)、コーナーでは964よりもしっかりと踏ん張っているという印象でした。
ドライバーの足の動きに敏感に反応して
ウォンッ!
と吼える空冷エンジンは決して自己を主張しすぎず、ドライバーの意思にしたがってクルマが動いていることを感じさせてくれます。
しかし、バケットシートにしっかりと身体を抑えられながらブンブンとシェイクされ軽くクルマ酔いになってしまいました(笑)。この際、書いておきますが私は三半規管虚弱体質(笑)です。どんな乗り物でも遺漏なく酔ってしまいます。自分の運転するクルマでも同様です。唯一の例外が
くろよん号なのです。
休憩所から先は
タロウ。さんの997カレラS(GT3の代車)を運転させてもらいました!
997カレラSも初体験です。というか公道で997を運転するのは初めてです(ちなみに公道以外とはサーキットではなく駐車場です(笑))。サイドミラーにはフェンダーが半分が映っていて、997の巨大さが分かります。
TIPのDモードでスタートをしましたが、最初のコーナーで勝手に4速にまでシフトアップしてしまった(←なんで?)ので、MTモードに切り替えました。
2速を中心に時々3速まで入れる運転をしてしてみました。
シフトチェンジには964TIPのようなタイムラグはほとんど感じさせません。
そして、力んだ様子もなく軽く巨体を加速させて行きます。
水冷エンジンは穏やかに5~6000回転まで回り、空冷ポルのような頑張っているぞ~!というのがあまり感じられませんでした。
RR特有の後ろから押させる感覚は健在ですが、全体において慣性が大きいような印象を受けました。アクセルオフしても回転が落ちてくれず、かなり戸惑いを感じました。しかも、コーナーでは大きくロールし、PSMが介入するまでもなく低速・丁寧なコーナリングをせざるを得ませんでした。どこも間違ってないですが、993RSを体験した後では正直言って物足りなく思いました。。
997はヒラリ・ヒラリと他車をかわしながら移動するようなクルマではなく王者のようにわが道を突き進んで行くのが似合うクルマなのかもしれないですね。
非凡なる普通のクルマといったところでしょうか?
そして到着した大観山はクルマも人も一杯でした。今回もK察がオフ会でもやっているかのように沢山いました。まったく物騒な世の中ですことヽ(`Д´)ノプンプン
大観山では駐車場からレストハウスへ場所を移してポル談義がはずみます。
初めてお会いする方でも一瞬でお友達になってしまう、それがポルシェの魅力です。
ワイワイガヤガヤとやっている内に、一部の人たちがターンパイクへ繰り出すことになりました。
ノコノコと私もついてゆきます。
今度は
セグロさんの997カレラSの助手席に同乗させていただきました。
ターンパイクを下って行くと隠れていた
白黒のクルマがついてきています。なんと大迷惑な!!
途中、駐車場でやり過ごしたのですが、少し先の駐車場で待っているじゃないですか…。
さらに、白バイもうろちょろしていてターンパイクは気持ちよく走ることはできませんでしたが、部分的に赤や黄色に染まった山肌をほわ~んと眺めながら、運転は他人任せというちょっと贅沢な箱根の秋を楽しむことができました。
さて、セグロ号は先ほどのタロウ。号(代車)と同じく997カレラSではありますが、トランスミッションはMTでデッカイ羽根が生えていて足も換えてあるチューンドポルシェです。
セグロ号の印象はタロウ。号とかなり違いました。
ターンパイクの登り勾配をものともせずに、背後からエンジンが低く唸りながらグングン押し上げて行きます。
すごいパワーです。
高速コーナーでも微塵も揺るがずしっかりと地面を捉え、オンザレール感覚。964では外側へ逃げようとするボディを力でねじ込むという感覚でしたが、そんなの全く感じさせませんでした。
最新ポルシェの底力を見たように思います。
思うにツルシの997は非ポルシェユーザーが違和感なく高速クルージングできるようにマイルドな味付けになっているのではないでしょうか?
しかし、内面には空冷時代から綿々と受け継ぐ猛々しさが隠されているようです。
3台のポルシェを乗り継がせて頂き、ポルシェの奥深さを知り、また一つ魅力が増えました。大変貴重な体験をさせてもらいました。
バトラーさん、タロウ。さん、セグロさん、どうもありがとうございました。
今回も箱根は楽しかったです。
次回(12月)は今シーズン最後の
おは箱になります。
今シーズンの総決算(?)です。ありったけの想いを込めて箱根を楽しましょう!(←意味不明)
それではまた来月、よろしくお願いします。
オマケ:
解散の後は、
omi5050さんの案内で早川漁港に行き魚料理を頂きました。
箱根からも近くてよい場所なのですが、駐車場があまりないのが問題かな?
料理は美味しゅうございました。
なぜか食後ラーメン話で盛り上がってしまいましたが…(笑)。
なお、帰りに入院中の
くろよん号のお見舞いに行ってきました。
経過は順調で年内には退院の見込みです。
早く
くろよん号と走りたいです。
参照:
・
おはよう箱根!(11/18) 【フォトギャラリー】