2ヶ月くらい前の話で恐縮ですが、ようやくブログにまとめることができました。あまり時間を置かないで書いたほうが良い旬なネタ(たとえばオフ会レポート)から順に書いて行くので、モディファイネタはどうしても後回しになってしまいます。モディファイこそ自己満足の世界なので、読者にとってはどうでも良い話だし・・・・。でもせっかく書いたので読んでいただけると嬉しく思います m(__)m
ということで、
1年以上も前(笑)のことです。こんなもの(↓)を購入しました。
バラバラのパーツ

を組み立てるとこんなもの(↓)ができました。

アクセルペダルです。高さや角度、幅まで調整できてしまう優れものです♪その名も
Fully Adjustable(笑)
964は色々とヘンテコなところがありますが、ブレーキペダルに対してアクセルペダルが低すぎるという有名な欠点があります。対策としては純正のアクセルペダルを2枚重ねにするというのが安上がりで効果的です。もちろん私もやっていました。その状態に慣れてしまったので、せっかく高価なペダルを購入したのに交換する意欲が湧かないまま1年以上経過してしまいました。
しかし、昨年秋くらいから進行中の内装の
赤化の一環として、ペダル交換に踏み切りました。
ついでにクラッチが遠かったのでクラッチペダルもかさ上げすることにしました。
渋滞などでクラッチを踏みっ放しのときは足を伸ばし続けるのが苦痛だったのでその解消を図ったわけです。
残念なことにクラッチペダルはFully Adjustableではなかったので、1cm厚のゴム板をペダルの形に加工して重ねることにしました。

(この作業は昨年の夏にやりました^^;)
全部並べるとこうなります。一番左はフットレストです。他のペダルと比べると立派ですね(笑)
アクセルペダルのボルトも黒く塗りました!これはもうお手の物です
♥
純正ゴムペダル(左)と新たに購入したアルミペダル(RENNLINE製)(右)を比較してみます。964はブレーキとクラッチペダルのサイズは同じです。
純正クラッチペダルは使いすぎて磨り減っているし、端が欠けています(笑)。
横から見ると、RENNLINE製はこんなに反り返っていることが分かります。踏みやすくなっているのでしょうか?
ある日の夜、取り付けにかかりました。
自宅の立体駐車場で作業をしていたのですが、強烈にやりにくいです。
身体を支えるために腕が一本、ライトを持つために腕が一本・・・・
あれ?作業を行う腕がないですぅ(涙)
それでも努力する私(←無茶しやがって・・・・(^^ゞ)
最初にクラッチ・ブレーキペダルを交換することにしました。
964のペダルはオルガン式といわれる床から支柱が生えているタイプです。金属製の支柱の上にペダルを取り付けるための平らな土台があります。純正ではその土台にゴム製のペダルカバー(?)が被せてあります。ペダルカバーは被せてあるだけなので、簡単に引っぺがすことができます。
RENNLINEのアルミペダル(クラッチ・ブレーキ)は土台にボルト止めする形式です。そのためには土台に穴を開けなければなりません。
ピアス穴とは違って一度開けたらそれっきりです。慎重にことを運ばなければなりません。
車体側のペダルの土台とアルミペダルをぴったりと合わせ、ボルト穴を開ける位置を探ります。
穴を上から3列目にすると土台の裏の支柱の付け根に重なってしまいます。また、上から2列目にすると土台の幅ギリギリとなります。
支柱に穴を開けることは不可能なので、後者しか選択の余地はありません。
土台の幅は5cmでペダルの2列目の穴の間隔は4cmでした。
ここにネジ径4mmの穴を開けるとすると3mmしか横に残りません。これはいっそのこと横から切れ込みを入れてしまったほうが速いのではないかとすら思いました。
非常に無理な姿勢で左手でペダルを押さえ、右手にキリを持ち、暗闘の中でペダルの穴の外周をなぞり、土台に跡をつけ、ここに目安に穴を開けることにします。
マーキングの後にマグライトの光を向けると・・・・・あれ?無傷です。
なんて頑丈なのでしょう!!やるじゃないか、ポルシェ!
それでは、
こんなこともあろうかと用意していたマスキングテープをペダルに貼り、今度はボールペンで穴の位置をマークしました。
それじゃ、マーク位置にドリルで穴を開けましょう。
電動ドリルを取り出し、ドリルビットを取り付け・・・・・
あれ?ないぞっ!?
ドリルビットを持って帰るのを忘れていました orz
この日の作業はこれで終了となりました・・・・・・
ブレーキゴムを再装着するのが虚しかったです(涙)
とりあえず思ったこと。
・夜間作業はやめよう
・ウチの駐車場で作業するのは無理
───ある晴れた日の昼休みに作業は再開されました。
今度は広い場所だし、明るいし、格段に作業が楽です♪
クラッチペダルにマスキングテープを貼って、穴あけ位置をマークします。

上から2cmで左から5mm、右から5mmの場所が良さそうです。曲がって取り付けたくないので、物差しで長さを測って再マークしました。右にマークが2箇所あるのはそういう理由です(笑)
後はドリルで穴あけするだけです。
まず2mm径のビッドで開けることにしました。
土台の材質が硬くて中々、穴が開きませんでした。
徐々に太くしてゆき最終的に4mm径で開けました。
ようやく2個穴が開きました。
テープを剥がしてみると・・・・・じゃっかん右にずれているような気がします。あれれ~?(汗)
でも穴の間隔はちょうど4cmだったので問題ありません。
ブレーキペダルはもう少し慎重に左右均等になるように穴あけをしました。
ゴムのスペーサーにも穴あけをしました。こちらは伸び縮みする素材だし、失敗したら作り直せば良いので気分的に楽でした。
スペーサーを挟むと付属のネジでは長さが足りないので、ホームセンターで買ってきたネジの頭を黒く塗ったものを使用しました。もうネジの色塗り作業はお手のものです(笑)
アルミペダルを土台に取り付けました。ナイロンナットを使用しているのでネジが緩むことはないでしょう、きっと(←私は緩み恐怖症です^^;)
写真ではネジ頭の色が少し違いますが、肉眼で見ると大した違いはありません。この程度は許容範囲です。私も人間が丸くなったものですね(^^ゞ
次に、アクセルペダルの交換を行います。
純正ペダルを手前に引っ張るとボールジョイントが抜けます。
根元は10mmのボルト2本で固定されているので頑張って外します。狭いので作業がやり難いです。
リンケージを外します。緩み止めに使われている外径8mmのボルトを緩め、リンケージ全体を回して取り外します。
代わりにRENNLINEのリンケージを取り付けます。ペダル側がピロボールになっていて高級です。
でも、なんか長すぎませんか・・・・・?
この長さだとアクセルペダルがドライバー側に反り返ってしまいます!!
なんじゃこりゃ~!?
クルマでの作業は中止して室内で落ち着いて状況をチェックしてみます。
上が純正ペダルとリンケージ、下がRENNLINE製ペダルとリンケージです。

なぜこんなに長いのでしょうか?カナダ人ってどういう足をしているのよ?(RENNLINEはカナダの会社です)
この日の作業はここで終了。
アクセルペダルがなければクルマを動かすことはできません。
しかたないので、
くろよん号を職場の駐車場におきっ放しで、徒歩で1時間以上かけて帰宅しました。
しかし、転んでもタダでは起きません。帰りがけにいつものホームセンターで全部ネジの捧(←名称を知りません)を買ってきました。

どれくらいの長さにすべきか分からなかった(←正確には調べなかった^^;)ので、直感で8cmに切りました(後日、さらに1cm切り7cmにしました)。
下の写真は上から順に、純正・RENNLINE付属・くろよん特製です。
純正品が強烈に短いように見えますが、ピロボールの嵌る位置が3cmくらい違うのでくろよん特製は純正よりも若干長い程度に相当します。

なお、RENNLINE製を切らなかったのは失敗したらお終いだからです。結構慎重でしょ?(笑)
後は取り付けるだけです。
とりあえず付けてみました。
最後にフットレストを取り付けました。ビス穴は沢山ありましたが、4本だけビスをつけました。というのは、下地の絨毯がフカフカなのでビスをねじ込めなかったこと、さらに狭い場所で作業が大変だったから(笑)です。クラッチペダルを押しのけながら、電動ドリルで穴あけするのが死にそうに辛かったです。できることならば2人で作業しましょう。
こうしてペダル換装は完成しました。
作業時間はかかりましたが、今思い出すともっと手早くできたように思います。経験をつむことは大切ですね。
で、こんな状態になりました。黒赤ペダルがオサレでしょ?(笑)
さて、新ペダルのインプレですが、左から順に書きます。
・フットレスト
964はもともとタイヤハウスがフットレスト状の形になっているので特にありがたみは感じませんでした。でも、これがあると足の下が落ち着くような感じがしますね(←これをプラシーボ効果という^^;)。
・クラッチペダル
1cmかさ上げしたことにより軽く膝を曲げた状態でもクラッチペダルを踏み切ることができるので、信号待ちや渋滞のときに楽になりました。クラッチを繋ぐときの違和感はほとんどありませんでした。またブレーキペダルとの高さが違うことも全然気になりません。むしろ、以前よりも自然になりました。
・ブレーキペダル
ペダルがアルミになったことで何となく以前よりも剛性があるように感じます。
しかし、足が接触する部分が平らではないことが底の薄い靴を履いているときに多少気にかかります(クラッチペダルも同様)。踏む場所によって微妙に距離感が変わってきます。慣れればブレーキを深く踏むときは手前、浅く踏むときは奥というような使い分けができきるようになります・・・・・・・かな?
・アクセルペダル
何度も位置調整をしており、今の位置がベストかどうかはまだ分かりません。なまじ調整可能なために色々といじってしまい、かえって最適な位置が分からなくなっているような気がします。
アルミ製とはいえ、純正の樹脂製ペダルと比べると重いためアシストバネが付いています。そのためかアクセルは軽く感じるようになりました。変な形をしていますが、踏むのに支障はないです。下方が広がっているので本当にヒール&トーをすることもできます(今まではトー&トーだったけど)。
メンテ本には「これを付けたからといってペダル操作がやりやすくなるわけでもない。ドレスアップパーツと割り切るべきだ」と書いてあり、私もドレスアップパーツのつもりで取り付けたのですが、ペダル配置を変えることもできるし、思っていたよりも使いやすくなりました。しかし、ペダル配置を微調整しながら思いました。964のペダル配置は根本が良くない、と。996に乗るとペダル操作がやりやすいことに感動すら覚えます(笑)
特にブレーキペダルの形状がよろしくないです。これこそfully adjustableだと嬉しいですね。
なにはともあれ室内の様子はこうなりました。良い感じになってきました
♥
