• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

くろよんのブログ一覧

2009年01月28日 イイね!

インチキくさい講習会

先日の「やっちゃった」に対して多数のコメントやメッセージ・メール等をいただき、どうもありがとうございました。
多くの仲間たちがついていてくれるというだけで大変な励みになりました。また、落ち込んでなんかいられないなぁと思いました。いつか笑い話として語れる日がくると信じています。
ポルシェ乗っていて良かったと思う大切なエピソードの一つとなりました。

私自身はその後もどこも異常はなく肉体的には元気な状態です。
クルマの方もフレーム修整などはかけずにいわゆる板金だけで修理ができそうです。
何か進展がありましたら、また報告させていだきます。
もちろん、ちょっといじりますよ^o^


さて、今日の話はそれじゃありません。
日々是好日なんて私には夢のまた夢・・・・・そう、この日は予定よりも30分ほど寝過ごしたところから始まりました。
それでも時間は余裕たっぷりです。ゆっくりと朝食を取り、ゆっくりとシャワーを浴びて・・・・・・やばい遅刻寸前じゃん!!

小雨のしのつく中、小走りに駅へ向かいました。
電車に揺られること数十分。

そしてやって来ました、ここへ(↓)。

(最後の一枚を覗いてすべての写真は帰りがけにケータイ電話で撮ったものです)

駅の隣は晴れたらお弁当を食べたくなるような公園でした。
乗りなれない電車、初めてくる場所で緊張の極致だったのが残念でした。


けど、用があるのは公園ではありません。公園の前を通り過ぎ、商店街の裏通りを早足で進んで行く本日の目的地がありました。




何をしに来たのかって?察しはついていると思いますが(笑)、読んでいってください。

この看板(↓)のところでどこへ行くのか考えていたら(←決して迷子になっていたのではありません!)、職員らしきオジサンが丁寧に教えてくれました。
なんか分からんが、良い感触です。


オジサンに教えられた部屋へ行くとずらりと人が並んでいます。

(朝はドアはオープンで行列ができていました)

う~ん、こんなにいるのか……日本、終っとるなぁ(←オマエがゆ~な!)

流れ作業で次から次へと書類の処理が進んで行きます。最初に免許証を召し上げられました。
ここでも「次はどこへ行くのですか~?」と聞いているのは私だけです。皆さん、手馴れた感じです。なぜ次へ行く場所が分かるのでしょうか?

「講習受けますか?」
「はい」

という簡単なやりとりで、13,800円の証紙を買わされ、書類に貼り付けます。
なんでわざわざ証紙を貼り付けなければならないのでしょうか?金を払っているのだから、「支払い済み」の判子を押すだけで十分と思うのですが、典型的なお役所仕事で無駄な手間をかけるのが好きなようです。


別の建物へ行き、書類を提出すると整理券を渡されました。S83番です。




講習会場は4階です。エレベータもエスカレータもないので、えっちらおっちら上って行きます。大金を巻き上げているクセに貧乏ったらしい建物です。




「83」と番号の書かれた席につきました。この部屋はどうやら120名くらい入れるようです。結構広いです。


前の方のスクリーンに何か文字が映し出されているのですが、私の視力では読むことができません。
机の上には教科書が置いてありました。100ページ以上もあります。わずか数時間の講義でこれを全部消化するのは到底不可能です。どうするのでしょうかねぇ…?




ほどなく1時間目の講義が始まりました。
今日のスケジュールからお昼ご飯を食べられるレストランの場所まで紹介してくれました。なんでこんなに親切なのでしょうか?
また、適正検査というものもやりました。

後に帰ってきた結果によると私は

A あなたは、運転操作の基本からはずれた気まま運転、ほかの交通を無視した自分だけが気持ちのいい運転をする傾向のあることが推定されます。

 道路交通というものは、多くの人たちによって成り立っています。その中で、勝手、気ままにすいすい、すれすれの運転をやってはいけません。交通の流れは乱れ、危険性が高まります。
 自分では自分の運転をうまい運転、スマートな運転だと思っているかも知れません。しかし、そう思っていいるのは自分だけなのです。
 歩行者、自転車、原付あるいはほかの車のそばをすれすれに通り過ぎたり、急加速、急ハンドル操作ですいすいとやったり、自由自在に車線を変えるのは、確かに人の注目を浴びます。しかし、うまい運転、スマートな運転としてではなく、危ない運転、乱暴な運転としてです。このことに気付いてください。
 歩行者、自転車、原付はもちろんのこと、駐停車車両のそばを通過するとき、すれすれに通ってはいけません。相手がどんな動きをするかわからないものです。十分に減速をし、十分に間隔をあけてください。


なのだそうです。困ったことに間違っています♪
通行帯違反(←車線変更をしなかった違反)で捕まえておいて、「自由自在に車線を変えるのは…」などとは笑わせてくれます。
他のモノのそばを通過するときはぶつけられたくないので必要以上に距離をあけています。
占いよりも信憑性がないですよ、これ(笑)

ちなみに他の結果は

B あなたは、相手の立場を考えない、自分勝手な運転の傾向のあることが推定されます。

C あなたには、自動車の安全な運転に必要な交通法規、基本の運転操作をしっかり守った運転をしようとの気持ちに欠けていることがうかがわれます。

D あなたには、せかせか運転、あせり運転の傾向のあることが推定されます。

E あなたには、交通法規を守り、基本の運転操作を確実に実行しようとの気持ちに欠けていることがうかがわれます。

です。これはあら探しをするのが目的のテストなのですか?
ナンクセつけて物を売りつける訪問・電話販売のことが頭をかすめたのは私だけではないと思います。
このテストのせいで今日の講義の信頼性が、手の中のウナギを取り逃がしたかのようにつるりと滑り落ちて行ったのはいうまでもありません。先行き不安です・・・・。

さて、50分の講義の間に10分間の休憩というスケジュールで午前中は3時間の講義がありました。一般に人間の集中力が持続するのは1時間程度が限度なのでうまいスケジューリングになっています。

しかし、講義では教科書を飛び飛びに、しかもピンポイントで説明をしていました。前後の脈絡は全くありません。そうでもしなければ100ページ以上もある教科書の内容を数時間でこなすのは無理でしょうけれど、こんなやり方で中身が身に付くハズはありません。試験に通すためだけの詰め込み教育ですね。正直なところ教育に携わるものとして色々と思うところがありましたが、最大多数の最大幸福を考えてあえて無視することにします。

お昼ご飯は外へ食べに行きました。だって、中の食堂はカレーしかメニューにないもので^^;
近くの寿司屋さんでランチメニューの「まぐろ漬丼」500円を食べました。大盛りが無料だったので、大盛りにしたのですが普通の茶碗一杯分もご飯はなかったように思います。500円のランチに多くを期待しちゃダメなのでしょうけれど・・・・。

余談ですが、斜め前の席で食べていた女性の方はどこかで見た記憶があり、誰だろうと食事中にずっと考えていたのですが、講義室に戻ってきて思い出しました。隣の席の方でした。世間は狭いですねぇ^^;(←かなり意味が違うような気がしないでもないです)
(↑なんでこんなことを考えていたかというと、あるみんカラ友達が免停講習を受けに行ったら有名なポルショップの店長に出会ってしまったと言っていたからです)

午後の4・5時限目は休憩なしで講義・ビデオ鑑賞・シミュレーターによる実技でした。
ビデオは交通事故の例を次々と見せるというものでした。しかし、私の席からではほとんど画面は見えず、ラジオを聴いているような気分でした。とりあえず思ったことは「トラック、つぇ~~!!!」でした(笑)


シミュレーターはゲーム機のようなもので、飛び出してくる人間などをよけるという内容でした。
筐体はMT・ATが選べ(シフトレバーのカバーを持ち上げるだけでMT仕様になる)、いつも乗っている方を選べと言われたのでMTを選びました。「いつも」とは言っても3年半ぶりの右ハンドルMTです。かなり不安でしたが、意外と身体は覚えているもので、すぐに運転できるようになりました。この部屋でシミュレータ教習を受けた人は50名くらいいましたが、MTを選択したのはホンの数名でした。今はそんな世の中なのですねぇ…。

ところで、この部屋は土足厳禁だそうで、スリッパに履き替えさせられました。運転するときには運転しやすい履物を履くのは基本中の基本です。スリッパで運転しろだなんて、基本が守れていません。何を考えているのでしょうか?私はスリッパを脱いで素足(靴下)で運転しましたが、相変わらず信用ならない講習です。

さて、せっかくですので、シミュレータのインプレを。
いつも通りアイドリングスタートをしようとしたら、全く動きません(TT)
しかし、エンストもしません。あれれ?
ぢつは、このMTはクラッチペダルは何もしていないようです。しかも、何速に入れても動きは同じみたいです。なんのことはないシフトレバーとクラッチペダルはダミーのようでした(笑)

さらにこのクルマ、トルクがまったくありません。ブレーキも全く効きません。ペダルを深く踏み込まないと反応が極端に悪かったです。
正面画像しかないので左右を確認することもできません。
もちろん加速を感じることもなければ、音も一切ありません。

リアルな世界であればこんなクルマには絶対に乗りたくないですぅ・・・・・。というか、こんなリアリティのないシミュレータで練習することに意味があるのでしょうかねぇ?たぶん、最近のゲームの方がもっと本格的なのでは?
4回のシミュレーションのウチ、2回も人をはねてしまったのもしょうがないような気がします(^^ゞ

これで講義はすべて終了でした。

講習の最後は試験です。
問題は40問あり、それぞれ正誤を答えるというものです。
問題は講義でピンポイントで教えられたものばかりです。というか、講義がなくても常識があれば9割は正解できるような内容でした。
制限時間は30分でしたが、終了したら解答用紙を提出して講義室外へ出ても良いよ、というものでした。
私がまだ半分も解いていないウチに解答を提出しているツワモノもいました。速読術でも習っているのでしょうか?スゲェ~
全員が30分以内に終わってしまいました。ちなみに最後まで残っていたのは私です。
だって講義室の外へ出ても帰れるわけじゃないし、寒い廊下にいたくなかったし・・・・。部屋の中に残っていたら、強制的に解答を提出させられてしまいました。ヲイヲイ・・・・。職員もやる気が全然ないようです(笑)

1分後、結果が通知されました(←結果が出るの早っ!!)
全員、でした。


なお、私が全問正解だとすると40問中、31問が「正」で、9問が「誤」でした。
全部「正」にしておけば最低でもがとれたわけですね。

今日一日、クルマを運転しませんという誓約書と引き換えに運転免許証が返却され、曇り空の下へ解放されました。


なんともあっけなく免許証が返ってきました。
こんなもので良いんですか?
ナニからナニまで、すべてがインチキくさい免停講習会でした。

そもそも道路交通法というものが実情に合っていないインチキ法(と私は思っています)なのですから、集金さえ終われば後はいい加減にやってリピーターを作ったほうが商売としては効率が良いわけですよね。社会勉強になりました。


こんな感じで相変わらず最低状態が続いています(クルマ関係以外にも色々とあるんですわ…ふぅ)が、ネタにできるくらいには元気です。次はどんな不幸が降りかかるか楽しみです♪
Posted at 2009/01/28 21:40:19 | コメント(28) | トラックバック(0) | その他 | クルマ
2009年01月23日 イイね!

雪上サーキット試乗会 in 士別

雪上サーキット試乗会 in 士別■参加するにあたっての意気込みをお答え下さい。(※100文字以上、必須)

あれは10年近く前のことでした・・・・・・・

文字通り「トンネルを抜けると雪国」状態で、生まれて初めてチェーン装着をし、走り始めて数分後、足元でスゴイ音が・・・・・・。慌ててクルマを降りて確認するとチェーンが切れていました(TT)
そこから先、最寄のホームセンターでチェーンを購入するまでの雪中行軍は地獄でした。信号で停止しようにも全く止まらずズルズルと交差点の中へ、しかも、反対車線側へ。絶体絶命の大ピ~ンチっ!!と思いましたが、雪国の方々は私の動きを全て悟っていたかのように微動だにせずで、私ひとりが雪の中で冷や汗をかいていました。あのときのまるでお釈迦様の掌の上でもてあそばれた斉天大聖のような気分は一生忘れそうにありません。

雪上サーキット試乗会は私にとって天竺への旅です。シルクロードのシルクの輝きにも似た雪道ですが、私にとっては遠い過去の清算しなければならない一里塚です。雪上走行というトラウマを克服し、闘戦勝仏になりた~いですぅ


■フリーコメント

ぢつは私、雪が大好きです。昔は冬になると雪国へ遊びに行っていました(全部、電車)。それなのにこれまで7回の引越しで一度も雪国へ赴くことはなく、今では第四紀以来雪が積もったことがないんじゃないかという温暖の地に住んでいて、雪を見ることすらマレです。雪道を走ることもなければスタッドレスタイヤなど履いたことも当然のことながらありません。こんな企画、ワクワクドキドキですよ♪
問題は2月の半ばに休みを取れるか分からないこと(当ってしまったらインフルエンザにかかったことにします)と士別ってどこにあるのかトンと見当もつかないことです。今回はさすがに迷子にならないでしょうね(笑)
外れた場合はiPodはいらないので、ミシュランガイドくださいな


※この記事は雪上サーキット試乗会 in 士別について書いています。
Posted at 2009/01/23 21:28:33 | コメント(11) | トラックバック(0) | その他 | タイアップ企画用
2009年01月19日 イイね!

【KDP】FSW走行会 やっちゃいました

やっちゃいました。

めちゃくちゃ落ち込んでいるので自虐ブログ書いています。

ことの起こりはKDP、club930turbo、新倉会などいつものポルシェ仲間で行ったFSW(Fuji Speed Way)走行会。
極端に寒くもなく、もちろん暑くもない日本晴れの日でした。




今回の目標はニつありました。今思えば、目標を三つにしておけば良かったのですが…

一つ目は昨年はタイム計測を失敗したので、タイム計測に成功すること。小さな目標ですが、1年かけて果たしたかった目標です。
これはタイム計測器をリアナンバーのところに取り付けることでたぶん上手く行くと信じての走行となりました。ちなみに昨年は助手席ドアハンドル(内側)に取り付けたら、ピットインしたときだけ計測されました(汗)

今年はたぶん大丈夫だろうと思いつつ、慣熟走行開始です。しかし、ちょ~遅いです。止まる寸前です。と思うといきなり速度が上がります。ラインがどうこう言う前に前のクルマとの距離ばかりを気にしていました。

(photo by ヘイ ジョーンさん)

そしてピットイン後コースイン。
最初の1・2周はラインを思い出しながらの走行です。
3・4周目辺りから徐々に分かってきて、ところどころ全開を交えながらの走行になりました。信じられないことに何台かのポルシェを追い抜くということまでやり、今日は行けそうな感触でした。
が、暑い!!
コースも混んでいるので一時休憩のためにピットインしました。

そっちは良いとして、もう一つの目標(というか目的)は私の友人では最速の男、ブラックバード.さんに同乗させてもらうことでした。これまで色々なポルシェに乗せていただきましたが、これだけは押さえて置きたかったとっておきの一台です。

そして、ついに乗せて頂きました!

(photo by ヘイ ジョーンさん。同乗しているのは私ではありません)

感想をひと言で書くと、同じクルマ・同じ人間とは思えませんでした。
加速がスゴイのとブレーキが良く効くというのは想定の範囲内でしたが、良く曲がることとそれに伴うすさまじい横Gに度肝を抜かれました。

964ならばその速度で回ったら絶対に滑るよなぁという速度でもしっかりとグリップしています。そして、そのときの横Gたるや、右手でドアハンドルを握っていたのですが、腕相撲をするような感じで力を込めないと身体がもって行かれそうでした。
私の事前に抱いていたイメージではもっとヌメ~と曲がるのかと思っていたのですが、実際はグルンッと回っていました。リアヘビーなポルシェ911でもこんな動きができるのですね。クルマが特殊でドライバーの腕が良いという条件が揃って初めてなし得るワザだと思うのですが…。
脚の出来も良かったです。横Gこそ凄まじかったけれど、ジャングルジムのようなロールケージで固めた車体は暴れることもなく、しっかりと突っ張っていて安心感がありました(くろよん号の脚はやはり変だぞ!?)。サーキットだからかもしれませんが、一般道で乗せていただいたGT3よりも安定感がありました。巨大なウィングが効いているのでしょうか?
さらに驚かされたことはにそんな尋常ぢゃない状態でドライバー(BBさん)が運転できることです。並大抵の鍛え方じゃないですね。
イタリア語でいうところのクンタッシ!(びっくらいこいた~!)でした。

BBさんありがとうございました。今までにないミラクルワールドを味あわせていただきました。


しかし、それがいけませんでした。

走行時間が残り15分くらいしかなかったので、すぐにくろよん号を発進させました。
BB号の強烈なイメージが身体に残ったまま走行して、今までよりも速い速度で100Rに進入してしまったのがまずかったようです。

その瞬間のことは良く覚えていませんが、100Rの出口付近でスライドしたままコースアウト。
スピンするかグリップが回復するのを待ったのですが、どちらもせずに一直線に壁に向かって進んで行くのでアセってフルブレーキング。
しかし、時すでに遅しで左側面を擦るように壁に激突してしまいました。
壁があと2メートル、いや1メートル遠ければぶつからなかったかもしれないと・・・・・いやいや最初からフルブレーキングしていれば・・・・・いやいや・・・・
短い一瞬に色々なことが頭を駆け巡りました。

ミラーが折れていたので、走行は無理と判断してイグニッションをオフにし、車外へでました。

こういう場合は安全な場所へ避難するんだよな・・・・

壁はタイヤバリアーでした。乗り越えるには高い壁でしたが、10メートルくらい先に切れ目(ヘアピンの先端部分のようです)がありました。そこへ向かう前にコースの反対側を見たら、旗を振っている人(サーキット用語ではなんと言うのでしょうか?)が黄旗を振りながら手をクロスさせているのが見えました。たぶん、「ダメか?」と聞いているのでしょう。私も手をクロスさせて×印を作りました。旗振りの人はすぐにどこかへ連絡をしているようでした。

小雪の残る芝生の上を壁の切れ目まで歩く距離の長かったこと・・・・

壁の後ろに入ってからは放心状態でボ~と黄旗を見ていました。

(photo by た~ちゃん夫人さん)

自分のクルマの状態を見るとか、走行中の他の人のクルマを見るとかはできませんでした。走行時間は残り10分くらいだろうからここで待っていれば良いのかなぁと考えていました。

やがて旗が黄色から白色に変わりました。
たしか、低速車両が入ってくる合図です。ちゃんと旗の意味を覚えていました。
すぐにレッカー車がやってくるのが見えたので、現場に戻りました。
「ステアリングはきれますか?」
みたいなことを聞かれて、初めてクルマの状態をチェックしました。
うわぁ、ホイールが曲がっている!
いえ、違いました。ホイールをきったままの状態になっていただけでした。
そうか、旋回の途中だったんだから当然か。
妙に納得してロクに確認もせずに
「ハイ」
と応えてしまいました。
牽引フックを持っていないことを告げると、レッカー車から取り出し手早く取り付けてくれました。手馴れた様子でした。
「8番ポストからでます」
8番と言われても分かりません。
「どこですか?」
「そこです」
指差してくれました。ホンの数十メートル先のようですが、出口があるようには見えませんでした。
レッカーの人の指示にしたがい、クルマに乗り込みハンドルを握ります。ステアリングをきると左フロントタイヤが何かに引っかかっているような感触がありました。しかし、それ以外にはおかしな様子は感じませんでした。

レッカーに引かれて8番ポスト(?)のところへ行くと確かにコースの外へでる通路がありました。コースを走っているときには全然気付いていませんでした。
駐車場に出るまでのわずかな時間・距離が無限のように長く感じました。
そこで一旦停止して、レッカーの人が
「ピットはどこですか?」
と聞いてきました。どうやら私たちのピットまで送ってくれるようです。送ってもらってもどうにもならないよなぁと思いつつも、送っていただきました。もう言われるがままです。

(photo by wildcatさん)

ピット前に到着するとすぐに何人かの方が駆けつけて来てくれました。
身体は大丈夫かと聞かれて、初めてかすり傷一つないことに気付きました。
良かったといってくれる方たちの声を聞いてようやく事故を起こしたことの実感がわいてきました。そしてヘルメットもグローブもはめたままであることを思い出し、やっとヘルメットを外しました。

その頃にはもう縞エイさん・らんたぽるさんがクルマの状態をチェックして、走れる状態にすべく作業を開始してくれていました。
この頃には集まって来てくれた方々と色々と話をし、冗談のようなことも言っていたような気がするのですが全く覚えていません。半放心状態で脊髄反射的に会話を交わしていたように思います。
クルマの方の作業もなすがままにお願いしてしまいました。縞エイさん・らんたぽるさん、ありがとうございました。たぶんお礼も言っていなかったと思いますので、ここでお礼を書かせてください。

(photo by ヘイ ジョーンさん)

とりあえずいつもお世話になっているショップに電話をし、これからショップへ向かうことを告げました。
自走で行けそうな感じもしたのですが、状態を悪化させるとまずいこと、左ミラーが取れてしまたこと、もうすぐ日が暮れるのに左ヘッドライドレンズが割れてしまったことを考えてローダーでショップまで運んでもらうことにしました。というか、なりました。

(photo by wildcatさん)

今にして思えば、半分放心状態だったのでたとえクルマが完全でも自走はしない方が良かったと思います。正しい決定だったと思います。
そこから先は特に書くことはないのですが、辺りがすっかり暗くなったころにいつものショップへ到着しました。
その後もカルロスさんたまさんが最後まで付き合ってくれました。おかげである程度気を持ち直すことができました。ありがとうございました。

帰宅後は眠る気分にならなかったのでこのブログの大半を書き上げてしまいました。
翌日にじわ~と落ち込みが来て一日中寝込んでいました。
そして、今日は諦観しています。
当分は気分が下がったり、落ちたりしそうです。何もしていないと落ち込みそうなのでなるべくブログアップしたり、色々なところに顔を出そうかと思っています(仕事も忙しい時期だけど、独りでいるとボ~としています…)。

この間に多くの方からお見舞いのメッセージや電話をもらいました。お気遣いいただき、どうもありがとうございました。皆さんには本当に感謝しています m(__)m

私自身はキレイさっぱり無傷です。
くろよん号は主治医の一見では2月中に戻ってこられそうです。詳しい状況はまだ聞いていませんが、エンジンは無傷、ボディもフレームまでは逝っていないと思います。元々翌日にメンテに出す予定でしたので、それが長引くことになったと思うことにします。
他人も巻き込むこともなかったし、まあ上手くクラッシュしたのではないかと自分を慰めています。

事故は初めてではないですが、今回は自分でミスをしたことがハッキリと分かっているのでガックリきています。でも、このままで終わらせるつもりはありません。捲土重来、必ずします!!

シクシクシクシク・・・・(TT)
Posted at 2009/01/19 20:25:17 | コメント(64) | トラックバック(0) | Klub der Porsche | クルマ
2009年01月14日 イイね!

【スーパーカー】三浦牛

【スーパーカー】三浦牛今年は丑年だし、この方ももファンのようですので、お正月に某PAで見たランボルギーニ・ミウラの写真をアップします。

まず入場シーン。PAに入ってきた瞬間にドヨメキが起こりました。スーパーカーがゴロゴロ集まっている中にあっても一段とインパクトを放っていました。
思い起こせば小学生のころ、世はスーパーカーブームで私もミウラと一緒に写真を撮ったことを覚えています。・・・・・しかし、ミウラは今でもスーパーカーでした。

マルチェロ・ガンディーニによるデザインですが、カウンタックと同じ人のデザインとは思えな流麗な曲面を描いています。格好良いです

この角度から見るとめちゃめちゃ車高が低いことが分かります。1080mmしかありません。全幅も1780mmなので極端に大きいわけでもありませんが、車高が低いためにワイドに見えます。


後ろ姿です。一応、後ろが見えるようなルーバー(?)構造になっています。ルーバーの下にはV型12気筒のエンジンが横置きされています。
でも、後ろからのデザインはさすがに古さを感じさせますね。

なお、前に見えるのは288GTOです!!

では、失礼して運転席を見させてもらいましょう。
中心に見えるメーターはタコメーターでしょうか?
Hパターンの5速ミッションのようです。

良く見ると窓にデイトナが映っていますね。

運転席を前から見るとこう(↓)なっています。
ステアリング軸の右がタコメーター、左がスピードメーターでしょうか?
シートベルトは4点式(?)です。


フロントボンネットの中央のオヒゲは左右非対称です。正面から見て左側は開けられるようになっています。ここから給油するのでしょうか?


右のミラーと左のミラーの取り付け位置が違っています。空冷ポルシェと同じですね。この時代には一般的だったのでしょうか?


ボディの下部とホイールは金色です。
ホイールは15インチ、偏平率60だそうです。時代を感じさせますね。


こんな場所に鍵穴がありました(笑)
鍵穴のある付近を引っ張ってドアを開けるのでしょうけれど、やり難そうですねぇ。


Miuraエンブレムは牛をモチーフにしているのですね。イタリア人よりもアメリカ人のセンスのように感じるのは私だけでしょうか?
そういえばミウラの開発に日本人の三浦さんが関係しているとかいう都市伝説もありましたね(笑)


この角度から見ても格好良いです♪
空冷ポルシェと比べると車高の低さ、ボディの横の凹凸が少ないことが強調されて見えます。


良いものを見させてもらいました。
40年ほど前のクルマですが、いつまでも元気でいてくださいね。

PS:乗ったことのある方がいたらインプレお願いします(笑)
Posted at 2009/01/14 19:36:59 | コメント(16) | トラックバック(0) | スーパーなクルマ | クルマ
2009年01月13日 イイね!

【メンテ番外編】ポルシェデザイン バッグの修理…機能が形態を決める

みんカラみんなのイフ)にはクルマネタ以外はなるべく書かないつもりですが、今回は関係があるようなないような微妙な話です。クルマネタは写真の整理・修整が大変で書くのが追いつかない(汗)ので、写真修整の必要の少ない工作でお茶にごしです(汗)

今や「携帯が明日を決める」という時代かもしれませんが「機能が形態を決める(Form Follows Functions)」という名言で知られるポルシェデザインのバッグを某オークションで手に入れました。ちなみに「機能が形態を決める」という言葉を意訳すると「無駄なものは一切省く」となり、たしかにこのバッグはシンプル極まりないです。

このバッグ、お値段は送料込みでも定価の1/10以下ではないかと思います(送料が高かった…笑)。なお、先日某オークションで同じバッグ(中古)が私の購入額の約3倍の値段で落札されていました。


格安なのも当然のこと。中古で、アチラコチラがほころびているからです。
底の革の部分は擦り切れて下地が出ています。だからと言って使えない訳ではありません。


しかし、問題なのはここ(↓)。ポケットの横に2ヶ所、10cmくらいのかぎ裂き(?)ができています。



全体的に汚いのは染み抜きと同じ要領で中性洗剤をつけた雑巾でたたき出すようにキレイになりました。幸いなことに中はキレイな状態で、普段使いのバッグとしてはまだまだ行けるレベルと思います(じゃなきゃ買いません)。

そんじゃあ、早速、修理しましょうか?

まず、ここから手をつけます。中敷は弾力のある素材───菓子缶の中で中敷に使われているようなやつで分かりますか?───でした。表面の布はナイロンだと思います。


こんなこともあろうかと常備してある木工ボンドで接着しました。


木工ボンドの良いところはまず乾けば無色透明になることです。写真では白くなっている部分も時間が経てば目立たなくなります。
次に良いところは乾いた後も弾力があるので多少の折り曲げにも耐えてくれることです。
さらに水溶性(ボンドの実体は酢酸ビニル系ポリマーです)なので失敗しても洗い落とせます(これは弱点にもなりますが…)。
硬化するまでの時間が短すぎず、長すぎもしないので、落ち着いて作業をでき、やる気のなくなる前に次の工程へ移ることができるのも長所です。
そして最大の利点は安い上にコンビニでも売っている普遍性です

木工用ボンドはナイロンの接着には向かないように思いますが、まずこれでやってみました。

こんな感じになりました。まあ良いんじゃないかな?



次の補修箇所は、今補修した場所の下です。激しくほつれています。さあ、どうしましょうか?


と、ここで閃きました☆
たしか、スーツの内ポケットに・・・・・・・・ありました、補修用の布が。


これを適当なサイズに切って、ほつれの下にあてがい木工用ボンドで貼り付けました。
これで穴はふさがりました。残る問題はこのほつれた糸です。


楊枝を使って一本ずつ裏にボンドをつけて貼り付けました。編みこむ根性はなかったのでこの程度の仕上がりですが、機能的に問題はないでしょう。


次はこんな感じ(↓)の革が擦り切れた場所の修繕です。


木工用ボンドをパテ代わりにして埋めました。木工ボンドは何て有能なのでしょう♪

(写真は生乾きの状態です)

1日置いてボンドが乾いたら、紙やすりで擦ったり、水で溶かして形を整えました。
このままだとテカっている上に下地の色が見えているので、黒色に塗装します。
くろよん工房の必須アイテム、染めQの登場です(笑)
塗装するのは革の部分です。金属の足は取り外せなかったので一緒に塗ってしまうことにしました。
ついでにゴム製らしい取っ手と肩バンドも再塗装しました。

このときに百均で買ったマスキングテープを使おうとしたのですが、ナイロン布には全く貼りつかなかったので、メンディングテープでマスキングしました。

トイレットペーパーに立てかけてあるのが取っ手で、椅子の間に横たわっているのが肩バンドです。なお、場所についての突っ込みは厳禁です(爆)

手抜き補修なので凸凹がまだかなり残っていますが、着色したことで目立たなくなりました^^;
もうちょいキレイにやれば良かったかな?


取っ手と肩ベルトをつけて完成です!
売り物にはならないボロさですけれど自分で使う分には問題なしです♪
形態はボロくても機能は十分なのですから、ポルシェデザイン以上と考えられなくもないと思いませんか?←思いませんね(笑)



この後、かぎ裂き部分も染めQで塗ったので目立たなくなりました。

冬休みの前半はこんなことをしていました。これが自分への誕生日プレゼントとなりました。ありがとう>>自分
でも、もったいなくてまだ使っていません(笑)

ポルシェを乗り回してぜ~たくな生活を送っているように見えて、実際は傘はり浪人のような質素な生活を営んでいる私なのでした(^^ゞ
(単に趣味でやっているだけですが・・・・)
Posted at 2009/01/13 22:48:32 | コメント(17) | トラックバック(0) | ポルシェのメンテナンス | クルマ

プロフィール

「@くろよん 財布見つかったそうです。良かったね♪」
何シテル?   04/28 23:38
何もしていないのにいつも時間がないダメ人間です。 得意技は失敗で、必殺技は泣き寝入りです。 自分は世間一般でいうクルマ好きと思っていたけど、そうじゃない...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2009/1 >>

     12 3
4 56 78 910
1112 13 14151617
18 19202122 2324
252627 28293031

愛車一覧

ポルシェ 911 くろよん号 (ポルシェ 911)
真っ紅なポルシェです。 心奮わせる空冷サウンド、打てば響くようなレスポンス……。 今で ...
プジョー 206 (ハッチバック) プジョー 206 (ハッチバック)
2015年5月2日に我が家にやってきました。 通勤用なので、目立たない外観で静かにキビキ ...
ルーフ CTR くりむちゃん (ルーフ CTR)
2009年8月購入、2010年3月27日納車になりました。 1980年代の後半に市販車最 ...
スバル フォレスター スバル フォレスター
奥様のクルマです。 でかいのにパワーがありません(笑)。 エアコンが良く効きます。 ス ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation