注意:今日のネタはあくまで私個人の意見であって今後出てくるかもしれないアスティナ・ユーノス100の中古車を取り扱う業者さんには何も関係無いのでその辺は勘違いしないように!!!
と、最初に注意書きしたぞっと。
んで、なんで今更急にこのネタ? と思うだろうけど、、、コレはココ1年位?web記事でハチマル・キュウマル世代(1980~1990年代)に発売された車を”今が買い時!”とかの記事を見かけるようになって、時々「はぁ?そんなに煽ってどーするん?」ってな記事があったから。
見かける記事は発売当初でも人気だった車種をよくピックアップしているけど、それはそれ。個人の趣向は千差万別。
当時の人気車種を今買おうとしても現存する台数の絶対数は限られているので、需要と供給のバランスからどうしても高額取引になりがち。しかも希少性が高いとそれ相応の付加価値(?)というのもオンされた価格になってるから、今買うと新車当時の販売価格を上回ってるのも多いわけ。
まぁ、売る側としても、色々と付加価値を見いだしていて、いわゆる旧車雑誌にあるところは自分の所にあるその車種を長く良コンディションを保つためのノウハウをつぎ込んでリフレッシュしているのもあり、”レストア済み”の一言では言い表せない位の手間暇をかけているわけで、、、それに見合う対価がその車に付加されているわけ。
まぁ、買う側とすれば高いとしか思わないことも多々あるけど、古い車をイマドキの車と同じように乗ろうと思ったらソレくらいかかるモノと思って欲しい。
そ・し・て・い~ですか。 ハチマル・キュウマル世代の車ってのは電子制御化が始まっている車ですよ。電子部品って熱に弱いモノもあるし、経年劣化といって年数が経てば自然と壊れるモノがあるんですよ。それも家電と同じく急に。
それでいて電子部品の進化ってのはこの頃も急加速で進んでいるので、今更その部品を入手して修理・・・ってのは当時の部品が入手できないとその構成を現在の部品で再現するという”再構築”という追加開発(といっていい位のこと)を行うのですよ。
つまり、当時最先端の電子制御も今では過去のもので何世代も進化しているわけ。今更低性能の制御を再現させるのはそれなりに手間がかかるので、ポン付けの工賃ではなく”加工して取り付ける”工賃になる。
電子部品以外はどうなのとなると・・・もうプレスの金型なんて残っていないのが大半。なので人の手による板金修復で色んな技を駆使して当時の形を再現するわけ。 もう職人さんの技量で仕上がりが変わる世界。そりゃ大量生産のプレスと比べるとお高いのは当たり前。
かといって、世の中そういう中古車を扱っているところしかないわけでも無く、一定基準となる”車検に合格しているコンディション”等で販売されている所、自らレストアする人向けの状態で販売されている所とあるわけ。
さ~て、いつものように前置きが長くなった。(汗)
んで、本題。
ハチマル・キュウマル世代の車となるアスティナ・ユーノス100を今から買おうと思う人って色んな思いがあるだろうけど、これだけは覚悟して欲しい。
買ってそのまま乗るのも、レストアして新車コンディションに戻すのも修羅の道。だから普段普通に乗りたいのなら買うな!(爆)
ハイ。今年で27年乗っている私が言うから間違いないと思ってちょーだい。
まず外装・・・メーカー欠品というか細かい消耗品でも運良く出てくればラッキー。販売終息か納期未定(一定数のオーダーが溜まったら生産)がデフォ。自損事故は自己責任だけど、もらい事故にあったらもう悲惨。パーツ無いから修理は板金か国外でタマに出る中古パーツを探して自己責任で個人輸入することになるでしょう。その間車は修理中につき不動。
マイナー車なのでリプロ製品なんてあるわけが無い。
内装・・・外装同じくメーカー欠品というか細かい消耗品でも運良く出てくればラッキー。販売終息か納期未定(一定数のオーダーが溜まったら生産)がデフォ。マイナー車なのでリプロ製品なんてあるわけが無い。
電装系・・・最終型でも25年経過。電線は車両の保管状態にもよるけど被覆は硬化してちょっと動かすと被覆破れショートする可能性大。ついでに内部の銅線も劣化して折れやすくどこで断線するかわからない。
ECUといった制御基板も特にコンデンサーは寿命をいつ迎えてもおかしくない。イマドキのパソコンも急に電源が入らないとかいうのはコンデンサーがパンクしたとか聞いたことがある人がいればそれと同じようなことがECUといった制御基板にもでる。
恐ろしいことに前期と後期では所々配線が異なります。(爆)
マイナー車なのでリプロ製品なんてあるわけが無いし、修理してくれるところがあるかすらはっきりしていない。
駆動系・・・とりあえずはファミリアシリーズ(FF)と共用なので大丈夫とは言いがたい。何せグレードと排気量で細々違う。
時々出てくるベースグレードの1500SOHCのMTなんて10数年前MTのオーバーホールしたときに既に3速だったかのギアとシンクロコーンが欠品になっていたし。
1800のMTも数年前在庫なしとの情報が。(その後再生産されたかは不明)
エンジン本体(ショートエンジン)については相応の台数出ているけど、その補機類のバリエーションが多くそこで所々欠品。
なお、NA、NBロドスタのエンジンと同じ型式だからってソレを持ってくればと思っても、過去ソレをやった人がいてECUから何から一通り手を入れなくてはならなくなり恐ろしく時間と工賃がかかったのでおすすめできない。
(余談だけどマツスピファミなんてエンジンブローしたら中古エンジンすらないので、同型のエンジンとなるスポルト20のエンジンを持ってきて・・・と恐ろしい状態になる)
そそ、アスティナは搭載エンジンによってMTは異なります。(爆)
使えるモノもあれば使えないモノもあるし。
足周り・・・とりあえずはファミリアシリーズ(FF)と共用では無いところがあり。特にフロントはショックの全長がことなり、アッパーマウントも違う。
ブッシュ打ち替えもできないし、ロアアーム類も供給がそろそろ怪しい頃じゃないかな?
その他・・・とにかくグレード、前期・中期・後期とモデルによって細かく異なる。
という状況をよーく理解した上で、最大の問題が・・・
ド・マイナー車ゆえ、この車種を得意とする業者は一部のコアなディーラー系店舗しか知らない。(爆)
なので、普通に買って故障したから修理・・・と出したら修理不能と言われても仕方ない。(ちーん)
さらに・・・諸々情報を探そうとしたら、結局はとあるサイトにたどり着くだけで後は自力しかないです。
で、こんだけ長々と書いて、やっと結論。
一般人は興味本位でもこの車は買うな。まちがいなく後悔する。(ちーん)
逆に、古い車のことをよく知っている人だったらそれなりに維持するのを楽しめるかもしれないけど、あまりおすすめはしませんよ。
・・・え?私はどーなの?って?
・・・ん~
まぁ、その、変態領域の人になっちゃったんで、このまま乗り続けるでしょう。(w
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2020/04/05 22:22:23