前回のブログ。
『ほぼ忘年会レポートかと。タイトルに偽りあり・・・・・』
という、厳しいご指摘を、あるみん友さん(って、クマさんだろ!)から、ブログのコメントにて頂戴いたしました。
はい、ある意味、その通りですぅ。(笑)
けれども、忘年会については、詳しいレポートや写真も掲載せずに、ほとんど、参加者のブログ(リンク)任せ、で~す。(サイテー)
・・・・・というわけで、やっと、本題の軽自動車のナンバープレートについて、書いていこうと思います。
といっても、現在の軽自動車ではなく、かなりちっちゃな軽自動車のナンバープレートについてです。
軽自動車運転免許についてのブログで、書いたとおり。
軽自動車の名称が初めて登場した1949年(昭和24年)以降、軽自動車の規格は、変遷してきたのですが。
軽四輪車が、初めて登場したのが、1953年(昭和28年)。
わずか196台しか製造されなかったという、日本オートサンダル自動車(株)の「オートサンダル号」(左ハンドルのオープンカーで、幌付。 ピックアップも含めて、5形状)だったそうです。
その当時のナンバープレートは、ひらがな表示のない小板(白色)だったようですが、1955年(昭和30年)に、ひらがな表示が加わり、排気量が、4サイクル車、2サイクル車とも360ccに、統一されて。
1961年(昭和36年)、軽自動車と二輪車のナンバープレートに、分類番号が加わりました。
当時の分類番号は、二輪「1」、三輪「3」、四輪貨物「6」、四輪乗用「8」、農耕作業用及び特殊作業用「0」。
その後、360cc以下の三輪、四輪貨物、四輪乗用のナンバープレートが二桁表示されて、現在に至っています。
我楽多館のアマガエル(スバル360)とコロちゃん(N360)は、88で、ハマちゃん(ジムニーLJ20)は、66です。
ところで、軽自動車の排気量が、550ccになったのは、1976年(昭和51年)のこと。
ところが、自家用軽自動車のナンバープレートの中板(黄色)、つまり、現在の様式(分類番号は二桁)が登場したのが、1975年(昭和50年)。
つまり、550ccの軽自動車が市販される1年前に、黄色のナンバープレートが、発行(発給)されていたということ、なのです。
当然、その1年間に市販されていた軽自動車というのは、360cc以下の軽自動車、ということですよねっ。
つまり、小板(白色)ナンバーの発行(発給)は、1974年(昭和49年)の新規登録された軽自動車(もちろん、360cc以下)まで。
尚、新規登録ではない360cc以下の軽自動車の登録(管轄内外に関わらず、名義変更・住所変更・一時抹消後の再登録等)では、現在でも、小板(白色)ナンバーが発行(発給)されています。
つまり、1975年(昭和50年)以降に、新規登録された自家用軽自動車は、360ccであっても、黄色ナンバーである、ということなのです。
ちょうどその境目に当たる1974年(昭和49年)の後半ごろに作られた軽自動車は、大きさの異なった小板と中板の両方を取り付けを可能にするために、取り付け穴は、通常2箇所のものを4箇所にしていたとか。
以下が、軽自動車協会に残されていた当時の書類(抜粋)です。
1 車両番号の指定に付いて
(1) 車両番号は、昭和50年1月1日以降は新様式の車両番号標の取りつけが可能な新車はすべて、新車両番号の指定をすることとなるので、すみやかに軽自動車販売関係者と連絡をとり、新様式の車両番号標を取りつけることとなる車両の販売予定概数を事前に把握のうえ車両番号標板の交付者に通報させること。
(2) 新規検査を申請する車両について、新様式の車両番号標を取りつけることができるものについては、当該申請書の備考欄下部左隅に「大」と朱書表示するよう申請者および販売業者等を指導すること。
(3) 省略
(4) 中古車の新規検査についても昭和50年1月1日以降は昭和49年12月31日以前に車両番号の指定を受けた車両のうち、新様式の車両番号標の取り付けができるものについては、極力申請者の了解を求めて新車両番号を指定すること。
これを読むと、当時の現場の混乱が、読み取れるようです。
基本的に、1975年(昭和50年)1月1日以降は、新規登録の軽自動車は、すべて中板の発行(発給)だったようですが、例えば、展示車等で、新規登録が遅れて、小板用のナンバー取り付け穴しかない車両(中板ナンバーが取り付けられない車両)は、職権(!?)で、中板ではなく、小板のナンバーを発行(発給)していたのかもしれませんが、詳細は不明です。
ちょっと、ここで、休憩しましょうか。
~~~休憩~~~
さて、これからは、余談ですが・・・・・
1976年(昭和51年)の軽自動車の規格変更(550cc)によって、次第に、各社から、550ccの軽自動車が生産・販売されるようになりましたが、あえて、360ccの車を1981年(昭和56年)8月まで、販売し続けたダイハツ。(軽限定免許ユーザーへの救済策のため)
以前のブログにも書きましたが、4代目ダイハツ・ハイゼット S38P型(トラック)と、S38V型(バン)。
これは、排気量360cc、大きさも旧軽自動車規格のままなのですが、1975年(昭和50年)以降、1981年(昭和56年)か1982年(昭和57年)ごろまで、小板(白色)ではなく、中板(黄色)ナンバーで、自家用軽自動車として新規登録されていた車両(車種)というわけなのです。
また、記憶にある人も多いと思いますが。
テレビドラマ 『熱中時代・刑事編』(1979年/昭和54年)。
水谷豊演じる早野武(大門署捜査一係刑事)の愛車スバル360。
なぜだか、黄色いナンバープレート。
ちなみに、スバル360が製造されていたのは、デメキンと呼ばれている初期型の1958年(昭和33年)から後期型の1970年(昭和45年)までです。
どうして、黄色のナンバーなのか、ヨクワカランです。
まさか、逆輸入して、新規登録したものなのかぁ!?
ん~、是非とも、当時を知るスタッフに、真相を尋ねてみたいところです。
ただ・・・・・
名義変更・住所変更・一時抹消後の再登録の際、申請用紙の小板の欄にチェックマークを入れないと、中板(黄色)のナンバーが、発行(発給)される場合があるとか。
そして、一度、中板(黄色)のナンバーになってしまうと、小板(白色)のナンバーには、戻せないとか。
そして、極めつけは、これっ!
いわゆる、所さんの “コポルシェ 360”。
小型車ナンバーに、吃驚。
エンジンは、ノーマルの360ccなのに。
改造オーバーフェンダーなので、軽自動車ではなく、小型車扱い、らしいのですが。
構造等変更検査を受けたあとの車両のようです。
改造費(車検費用・小物・内装・塗装を含む)が、500万円(1987年/昭和62年)だったそうですぅ。(凄)
尚、今回のブログの執筆に際しては、“さすらい車検屋放浪記(陸事大好きクルマ屋さんの車検日記)” を、参考にさせていただきました。
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Posted at
2017/12/20 00:57:47