
長野県北部で開かれたダートのラリーに参加。
偶然と運とナビ様のテクニックが重なって、思いがけず6位でした。
それも7位とは3秒差…ギリギリの戦いだったと気づいたのはゴール後のことでした。
SS1
SS2
SS3
SS4
SS5
SS6
ダートを走ることが初めてと言うのは当然ながら、ナビ様とも初めて。
アンダーガードを取り付けた状態で走るのも初めてで、「YOKOHAMA A035」を履くのも初めて。
様様な初めてがギュッと凝縮されたラリーでして、何をするにしても「大丈夫だろうか?」と言う言葉が頭によぎる、非常に心臓に悪い状態だったのです。
なので参加前から
「今回のラリーは完走狙いで行きます。上は目指しません。安全に走ります。」
と周囲にも宣言し、たった1回のダートの為に新品のA035(=ダート向き)を買い揃えるのも非経済的なので、新品のA036(=舗装路向き)を履いて出ようかと思っていたのですが、行きつけのタイヤ屋さんに
「入賞を目指さなくても安全に走りたいなら、きちんとしたダート向きのタイヤを履いていた方が良い。」
と言うアドバイスを頂いたので、ウェット用コンパウンドのA035を注文。
全部ダートであればA031や73-Rのようなダートしか走れないようなタイヤでも良かったのですが、一か所だけ舗装路があったのでやめておきました。
このタイヤ選びは、結果からすると全体のタイムダウンにはなってしまったものの、気持ち良くラリーを走り切れたという意味では成功した選択だったと思います。
前半戦はPN作りを兼ねた計算ラリー。
申告チェック(オフィシャルに「何分でここを通ったことにしてくれ」と自分の好きな時間を言う)だったので、申告を間違えると大量減点を食らう事になります。
うちらの減点はトータルで20点くらい。
最も減点の多かったチームは2244点、100点以上の減点を食らっているのは参加しているBクラスだけでも3チーム(14台中)もありました。
うちらの減点は20点と多少大目ではありましたが、初めて組んだナビの方なのだから補正値の計算が合わないのは仕方がない事。
むしろ誤った申告で100点台の点数を食らわなかっただけでも凄いものです。
それに目的は完走なのですから、何点食らったって良いのです(笑)。
後半戦はSSラリー。
前半戦で通った道を今度は全力で突っ切ります。
…が、踏めない踏めない…
途中から雨も降ってきて、路面コンディションはウェット…と言うか泥。
滑る!滑る!滑る!
滑るのが怖くてコーナーはベタ落としなので、コーナリング中に滑ってアウトにはらむとかそう言う事ではなく、前へ全く進まないのが大問題。
特に上りヘアピンなんかは、ズルズル言うだけで全く前に進みません。
ナビが隣で「登れ!登れ!」と叫んでしまうくらいに。
特に上りヘアピン時のフロントタイヤへのトラクションのかけ方がド下手。
フラットな高速コーナーでは丁寧にステアリングを切ってどうにか曲げていく事が出来た(様な気がする)のですが、それでも遅い。
下りは下りでブレーキ間違えたらスッ飛んでしまうのでは!?とビビってしまい、周囲から大きく引き離されるような走り…
まあ当初の目的が完走なので、目的通りの走りと言えば走りなのですが…それでも悔しいものです。
やっぱりやられっぱなしってのはダメですよね。
どうにか一矢報いないと!と言う事で最後の3kmの舗装路の為だけに履いてきたA035を活かして、ここだけ一所懸命輝いて見せるぜ!
…と頑張ったのが最終SS。
ここには比較的広い場所にギャラリーも居たので、その方達も一つの起爆剤に。
何時も以上に踏み続ける事が出来、とりあえずクラス2位のタイムが出せました。
「ダートとは偉い違うね。ミラージュがあんなに曲がるとは思わなかった。」とナビも満足してくれたので、少しは格好付いたかな、と(^^;
14台中3台がリタイヤしたとは言え今日の走りでは入賞は無理だろうと思い、一人黙黙と帰り支度をし、温泉に入り(今回の開催地は野沢温泉村だったので、無料入浴場があった)ながら今日の反省をし、さて風呂上りの飯でも食おうかと言う事でゴール会場に再度行った所、温泉に行かなかったナビの手元に商品の束が。
「6位でしたよ。おめでとうございます。」
しまったー!!
のんびり温泉なんて入ってるんじゃなかったー!!
折角長野で初の入賞コメントが言えると思ったのに…うう、次戦に持越し…できるかなぁ(T-T)
今回のラリーでの反省点は、ダートでのトラクションの掛け方が分からない、と言う一言に尽きます。
舗装路面では「アウト側のフロントタイヤがグリップしたら、後はアクセルオンで曲がっていけばいいさ!」みたいな気持ちで積極的にアクセルを開けて行っているのですが、ダートでは「タイヤに荷重がかかっているのかどうかわからない」と言うような状態で、もうどうしたら曲がってくれるのかさっぱり分かりません。
先生には「もっとステアリングを深く切って、意図的にアンダーを出しながら車の姿勢を作っていく事が大切」と言われましたが、今までそういう走り方をしてきたことが少ないので、舗装路と同じように「丁寧に切る」「タイヤのグリップを失わせない」と言う事を意識してしか曲げられません。
そういう走りの引出の数を増やしていく事が一段上の走りにつながるのかな、と思います。
逆に今回のラリーで良かったのは、ソフトコンパウンドのA035で舗装路を走ったのに、タイヤが変な削れ方をしていなかったことでしょうか。
これはアンダーを出さずにコーナーを曲がれ、縦グリップをきちんと使って走れたことと言う事の表れかなと。
DC2に比べ少ないパワーのCJ4Aですが、その限られたパワーをきちんと加速力に変えていけるのであれば、もう少し早い速度で走る事が出来るのではないかと思います。
その点は次戦の良い弾みになりました。
さて、今回で今年の前半戦は終了です。
去年ベースで言えば既に2倍の参戦数をこなしている事になりますが、今年はまだまだ続きます。
8月からは後半戦になり、それも2連戦、2連戦、3連戦、最終戦、の計8戦と、前半戦以上に濃いスケジュールとなっています。
それ以外にも他のラリーの手伝いもあったり…お盆明けからはラリー三昧の日日が続くことになります。
ドライバーで年間16戦も出るなんて無謀も良い所ですね(^^;
でもこれくらいしないと、経験で負けている私のステップアップは望めないので仕方ありません。
無事に走り切るよう頑張ります。
今回のラリーのように、走り切れば思いがけず良い事ってのがあると信じて。