オイラの「渋谷」

先日、とある渋谷のアパレル会社に什器の引き取りに行った時の話。

先方の都合で、明治通りに路駐して待機していたんだけど、何か以前に来た事がある気がしていた。

で、何となく見つけた看板に「クロコダイル」。

おおっ！
来た事あるっ！


そもそも、今じゃ渋谷なんて仕事以外じゃ全く縁がないのだけど、まだ１０代の頃、ライブハウスに行きまくっていた時に一度だけ来た事があったのだ。

当時はちょうどバンドブームの真っ只中で、渋谷のライブハウスでも、「Egg-man」とか「ラ・ママ」では当時の自分のようなガキが沢山いて、若造のハコってイメージだった。

だが、たまたま好きなバンドがこの「クロコダイル」でライブをする事になって聴きに行ったのだけど、ここは全く若造に媚びてない、お酒の似合う「大人なハコ」だった。

二十歳前の自分には全く場違いな感じで、妙に悔しくて「早く大人になって、こんなハコの似合う男になりたい」と思った覚えがある。


今、自他供に認めるオッサンになった自分だけど、お酒よりコーラを選んでしまう自分には、まだ「クロコダイル」は大人とは認めてはくれないんだろうな。


今では女子高生の聖地の代名詞のような渋谷だけど、自分には必死に背伸びをした想い出ばかりの「大人の街」なのだ。