
「氷壁」
1958年 日本
96分
監督 増村保造
出演 菅原謙次
※11:48訂正m(_ _)m 誤:謙二 → 正:謙次
井上靖大先生の名作を映画化した59年も昔の作品です。
厳冬期の北アルプス、前穂高岳の岩壁登攀に挑んだ2人の男。
1人が滑落し、後日遺体となって発見される。
アンザイレンに使用したのは、当時先端素材であったナイロン製のロープ。
しっかり結んでいたはずなのに、片方が墜ちた。
取り扱い技術のミスで解けたのか、岩角に擦れて切れたのか。
あるいは何らかの事情により、人為的に切ったのか…。
1956年、日本山岳会が、当時未踏峰であったヒマラヤ、マナスル登頂に
成功しました。
その後巻き起こった空前の登山ブームの頃に書かれた大ベストセラー小説です。
※古い話でゴメンなさい。m(_ _)m
私が読んだのは26年前。
いまだに版を重ねて売られていることに驚きます。
興味を持たれた方、是非ご一読下さい。
登山、ハイキングに多少なりとも興味をお持ちの方には堪えられないと思います。
前々から観たいと思っていたのですが、こんな旧作は劇場でも
上映されませんし、テレビでも放映されないので諦めておりました。
このお正月、ショッピングモールをウロウロしておりましたらDVDが…。
まさか商品化されているとは思いもしませんでした。

和服の女性が初代ミス日本、山本富士子。
中央は、「川口探検隊」川口浩夫人の野添ひとみ。
当時の登山の服装や、装備を確認することが出来て非常に興味深く観ることが
出来ました。

スキーを履いていざ出発。
革製の靴、踵の上がる締め具。

このキスリングが現代との違いを最も象徴的に示す装備だと思います。
1980年代初頭までは、これを背負った大学の山岳部やワンゲルの人たちを
駅のホームで見かけました。

取り付き地点でのキャンプ。

ハーケンを打ち込み確保する。

アイゼンで攀じる。

古典的なピッケルがたまりません。
特撮場面を含め、作品の出来不出来については何も申しますまい…。
変に脚色することなく原作を忠実に再現しようとしていることには
好感が持てます。
数日後、映画館で「MERU」を観てまいりました。
こちらはドキュメンタリーです。
登攀シーンなどまさに隔世の感がありました。
やっとタイトルにつけたクルマです。(^^;;

初代クラウンでしょうか…。
だとすればこの当時の最先端!
ついでに衝動買いしたDVDです。

ショーシャンクの空に、観ないといけません。
以上!です。(^_^)
味のある腕時計です。※22:10追記

針で一文字隠れています。
検索して判明しました。
MOERIS、というブランドです。(^_^)
Posted at 2017/01/08 09:31:40 | |
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