アルベール・カミュの「ペスト」。
作者も本も、名前は知っておりましたが、
恥ずかしながら、読んだことありません。
新型コロナウィルスの蔓延の影響を受けて、
驚異的な売り上げになっているとのこと。
本屋さんでも品切れ続出、ネットで検索してみると、
旧作の文庫本なのに、とんでもない金額になってます。
マスクのことを思えばまだ随分マシですが、悲しくなります。
純文学の翻訳本なんで、流行にのって買ったとしても、
積ん読になる人が多いと思うのですが…僕も含めて…汗。
興味はあるけど読むのはシンドい、そんな人(僕も)に
ピッタリのテレビ番組がありました。

数年前にNHKはこの番組で「ペスト」を取り上げていました。
再放送されたのをウチ嫁ハンが録画してくれてました。
まさに今この状況を予言しているかのごとくの内容でした。
14世期のヨーロッパで大流行した伝染病「ペスト」を描いた
歴史文学だと思っていました…滝汗。
全く違ってました。

かなりの男前です。
(完全に負けた…)
しかも43歳の若さでノーベル文学賞を受けていた…。
…知らんかったとってん…。
故郷アルジェリアの独立に際して、曖昧な態度であったため
世間から孤立したそうです。

残念なことに、自動車事故で46歳の若さで亡くなっていた。
1匹のネズミの死骸を見つけるところから始まるこの小説。
伝瀬病に対する恐怖を描いたパニックもの、といった単純な
お話ではないようです。
ナチス占領下で起こったヨーロッパでの出来事の暗喩だとも
言われています。

伊集院光さんの読解力、的を射たコメントには、専門家の先生も
舌を巻いておられました。
俳優さんの朗読と、簡潔でありながら、雰囲気のあるアニメーションで、
全4回、100分。
下手な映画よりも引き込まれます。
大変わかりやすい構成で、読んだつもり?、になりました。
こういった番組を作らせたら、やはりNHKは凄いなと改めて思いました。
番組ホームページより引用させていただきます。
「第二次大戦の只中、「異邦人」「シーシュポスの神話」等の
作品で「不条理」の哲学を打ち出し戦後の思想界に巨大な影響を
与え続けた作家アルベール・カミュ (1913- 1960)。
彼が自らのレジスタンス活動で培った思想を通して、
戦争や全体主義、大災害といった極限状況に、人間はどう向き合い、
どう生きていくべきかを問うた代表作が「ペスト」である。」
これは読んでみたくなりますね!
以上、です。
Posted at 2020/04/19 12:35:54 | |
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新型コロナウィルス&ワクチン | 日記