
一転して、360の軽、それも2ストロークのダイハツフェローマックス。
これが初めて買った車。3万円。
3万円払うと車検代がなくなったので、アルバイトしてやっと車検受け。
とにかくタコメーターが欲しかったので、ポンコツ屋に通い、SSというスポーツモデルを見つけて、
それからメーターアッシーとタコメーターのケーブル、ステアリングをゲット。一式で6000円ぐらいだったか。自分で外したし。
自車のメーターパネルを外し、配線を確認すると、タコメーターや水温計も捨て配線で直前まで来ている。カプラーを合わせ、配線し、パネル取り付けは完了。
なお、この時代のタコメーターはカムシャフトから直接ワイヤーケーブルで引っ張ってくる機械式。
ステアリングも交換、シフトノブも木製に変えて、内装はすっかり仕上がった。
欲が出て、フェンダーミラーも砲弾タイプを外してきて交換。
何しろ初めての車なので、当時の車雑誌でいろいろ調べて、やれるところはすべて自分で整備した。
エンジンに2ストロークと4ストロークがあるのを初めて知ったし、2ストロークにはエンジンオイルを別途添加することも。
水冷360cc、2ストローク2気筒、前ストラット、後ろはセミトレだったかな。何しろ4輪独立懸架。
前のオーナーが町乗りだけだったらしく、マフラーからはもうもうたる白煙が出る。
未燃焼のオイルが消音機にたまると煙が出ると聞き、
ある日、名古屋行きの名神高速でアクセルべた踏みでとにかく走った。メーター読みで120km。
もうもうたる白煙を吐きながら、クラウンも追い越し、走ること約1時間、急にアクセルが軽くなり、後ろを見ると白煙が消えている。
全部吐き出してしまったのだ。走行車線に戻り、スピードダウン、しかし煙は出ない。
回転も軽い。やったね。これで周りに迷惑をかけずに走れる。
この名古屋からの帰りで、面白い事に出会った。
こちらは雲一つない夏の日差し。ところが少し先にグレーのカーテンが横たわり、先が見えない。
カーテンは道の両側に見える範囲で連なっている。なんだと思い、減速して近づくとそこから先は、きっぱり区切ったように猛烈な雨だった。
入った途端にハイドロプレーニングで、まるでスケート状態。
アクセルから足を離し、自然に減速させると60kmぐらいでグリップを取り戻した。
しかし、あんなことがあるとはね。線を引いたように、こちらはカンカン照り、向こうは豪雨。つまり前線を横切ったということか。
九州に行ったとき、エンジンからキュルキュルと異音がする。ウオーターポンプだろうと思い、ポンプに耳を当てるが、どうも違う。嫌な予感がして、独立したばかりの整備士さんを紹介してもらって行ってみた。
ちょうど暇だったそうで、いろいろ見てもらうと、クランクシャフトのメインベアリングだという。
真っ暗になった。いくらかかるんだ。
そしたら、交換工賃は部品別で5000円でいいという。なんて好い人だ!
すぐにダイハツのディーラーに行って部品を購入、たしか3000円ぐらいだった。
それを持ってあくる日に訪ねた。
補機類を外し、ドライブシャフトを外して、エンジンがむき出しになった。
と、ひょいと抱えてエンジンを降ろしてしまう!びっくりだ。
2ストの軽のエンジンは軽いから、ホイストもいらないと言っていた。
幸い前のベアリングだったので、エンジンをばらす必要はなく、何かわからないうちに悪いベアリングが外され、手渡されたが、傷などあるようには見えない。
新品を叩きこみ、交換終了。
再び載せて、組み付けて、約4時間程度で作業終了。
エンジンを始動すると、全く音がしない。いや、感激でした。
120kmで連続走行したのが響いたのかね。
定期的にポイント研磨をやり、タイミングを調整し、ディスビキャップも新品に交換、プラグコードもウルトラにして、快調に走った。バッテリーも替えて、ラジエターも外して洗浄したな。
このころからプラグはNGKと決めている。一度チャンピオンに浮気したが。いや、ボッシュも使ったか。
(1300の時は、夏と冬で熱価を変えて付け替えていた。NGK。)
そうだ、点火コイルもマレリーに変えたんだ。ホーンもフィアムに、もちろんポンコツ屋から入手。
あのころは日曜ごとにポンコツ屋に通ったな。
やがて1300が来ることになったので、4万円で売却。車検が残ってたし、もっと高く売るんだった。
まぁ、可愛がってもらえればいい。
しかし、ついに女の子を乗せて走ることはなかった。妹以外。
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2014/07/15 20:36:52