jack&bettyのブログ一覧

昔の車にはグリースアップポイントがあったなー、
と考えながら運転していた。
ハブやサスのリンク部、リーフスプリングの根元など、１０か所以上にニップルが着いていた。
月に１回は下に潜って、グリースガンのハンドルをシコシコやっていた。



ハンドルを差し込んでクランク軸を回す穴と一緒に、
いつの間にかなくなった。

昔はスターターが回らないなんて、よくあったからな。
坂の上まで押して行って、下りながら始動したり、
最悪は平たん路で押してかけた。
いまはほぼオートマだから、これもなくなったな。

アイドリングストップなんて、せっかく順調に回っているエンジンをこまめに止めるわけだ。
そのたびに押し掛けなんかしてたらとんでもないな。
そう言えばF１もマニュアルミッションがなくなって、
発進時にはローンチコントロール、トラクションコントロール、
コーナーではブレーキコントロールまである。

まだラリー選手権の方が、人間が運転している感が強い。

バイクのチェーンもオイルを差していたのに、
これもグリース封入タイプになって、必要が無くなった。

ディスビのポイント磨き、点火時期調整もなくなった。


点火プラグのギャップ調整も。

バッテリーの液量チェックすら、メンテナンスフリーになった。

一度、匂いで、過充電を当てたことがある。
レギュレーターの不良だったが、整備屋が感心していた。
硫黄臭いような独特の匂いがするんだよ。

エアフィルターはこまめにコンプレッサーで掃除したが、
今は、フィルターを外すのも大変だ。
昔はエンジンの一番上に載っていたのに。



音やにおい、振動にいつも気を付けて走っていた。
今はそんなことをしていると神経質すぎるように言われる。
故障個所を探すのも、コンピューターからデータを取り出せばおわり。

古い車だとそうはいかない。
いろいろな可動部に神経を集中して、異常を感じたらすぐチェックして、
速めに対処する。車のことが良くわかるし、愛着も湧いてくる。
メカニックとも仲良くなれるし、整備費用も安くあがる。
サーブはABSも自分で外して修理した。

燃費を測るのも、古い人間だから満タン法だ。

メルセデスが燃料ゲージもセンサーにして、メーターパネル表示にした頃、
５年もするとタンクの水分でセンサーが動かなくなり、あてにできなくなった。
この頃、オイルレベルも同様のシステムにして、オイルレベルゲージがなくなった。
お蔭で、オイル交換ではいちいちエンジンをかけてセンサーをリセットし、
また止めて入れるという、難儀な作業になった。

今はあらゆるところにセンサーがついて、すべて車載コンピューターで管理している。
エクスプローラーもそうだね。（しかし、雨漏りする！）
いいような、便利なような、しかし、不満だ。

自動運転も法改正を待つのみ、という感じだし、
ヒール＆トゥでスムーズにコーナーを回るなんて、化石に近くなっている。
その点、今度のロードスターは期待できそうだが。

いつの間にか、オールドボーイの愚痴大会になってしまった。
書き出すと止まらない。