2024年09月24日
BEVはいろいろ問題が出ているようだ。
大雪の渋滞にはまったら、ヒーターも思うように使えず、
残量がゼロになった時点でひどいことになる。
ガソリンなら補給すればいいが、
充電は高速上では不可能だし、
渋滞が解消してもレスキューされるまで動けない。
新たな渋滞の原因になってしまう。
充電時のバッテリーの発火が起きているが、、
この消火に水は厳禁で、化学消防車でないとだめらしい。
システムとしての効率は優秀だが、
電気を供給する方法と充電ネットワーク、充電時間が問題だ。
2次大戦の潜水艦はディーゼル電気推進というハイブリッドだ。
水上走行時はディーゼル推進で同時に充電し、
潜航すればモーター推進。
しかしバッテリーが鉛蓄電池だったので、
潜航時の速度は低く、潜航時間も短かった。
ドイツではワルター機関という特殊なエンジンを搭載し、
水上でも水中でも高速で航走できる潜水艦があった。
運転時には酸素が発生するため、長時間の潜水が可能だったとか。
同様の機関を搭載した世界初のロケット戦闘機もあった。
無尾翼形式で、作動時間が短いため、
着陸時はグライダーのようなものだが、
時速800kmの高速で、エンジン稼働時は無敵だった。
いま日本の潜水艦はリチウム電池で、非常に優秀。
静かで高速、今や水中の運動性能も戦時中とは全く違うレベルらしい。
電子機器の進歩で潜航時の探知技術が格段に優れたものになり、
原子力潜水艦は冷却水の循環する音と、蒸気タービンの音がうるさく、
簡単に探知されてしまうので、運用が制限されるようになっている。
2次大戦の洗車でで、ドイツの超重戦車マウスや、ポルシェティーガー、
フェルディナンドはディーゼル電気推進、元祖ハイブリッドだった。
ただしバッテリーは補器類用の小容量だけで、
発電機とモーターが直結。燃費は最悪。
重量に耐えられる変速機ががなかったので、変速機をなくすことが
設計者のポルシェ博士の目的だった。
潜水艦のハイブリッド(ディーゼル電気推進)は、
有酸素と無酸素という2つの状況で期間を切り替えるから、
2重の推進方式を持つのは理にかなっているが、
車では陸上しか走らず、常に有酸素なわけで、
2重の推進機構を持つことは重量も増えて、
全体的な効率では優れているとは言えない。
鉄道の機関車でもディーゼル電気推進がある。
動力用バッテリーがないのでハイブリッドではないが。
ディーゼル発電でモーター駆動。
現在はこれが主流らしい。
ハイブリッドよりはBEVが高効率だが、実用上の問題も多い。
ストロングハイブリッド車の整備では、
高電圧を扱える特殊な資格が必要だから、
町の整備工場では扱えないところもある。
長距離の高速道路利用では、やっぱり純ガソリンの内燃機関がいい。
ハイブリッドは充電量を使い切れば遅いガソリン車だ。
料金所でのスタートは早いが、やがて頭打ちになって失速する。
緩やかな長い登りが続くところで、元気に走るハイブリッドはいない。
中央道や新東名の追い越し車線をリードしていくのは、
やっぱり大排気量もしくはターボのガソリン車か、最近増えたテスラだ。
時々後ろからあおる車があって、譲ってやるが、
しばらくするとブレーキも踏まずにスピードを落として
走行車線に戻る車が結構多い。
初めは何をしたいのかわからなかったが、よく見るとハイブリッド。
あおって、前に出たところでデブロイ切れ。
ただし市街地では十分にデブロイできるハイブリッドが有利。
総合的には高出力エンジンと48Vマイルドハイブリッドの組み合わせが
高速でも市街地でも有効で、コストや環境負荷も低く、
実用上の問題もなくて合理的な選択かもしれない。
町の整備工場でも扱えるし。
Posted at 2024/09/25 01:05:58 | |
トラックバック(0) | 日記