福島に滞在し、東日本大震災と福島第一原発事故については避けて通れません。
今週の休日は、浜通りと呼ばれる海沿い地域を相馬市から双葉町までドライブしてみました。
震災後、福島市内から相馬市まで片側一車線の自動車専用道路である「東北中央自動車道」別名[復興支援道路]が繋がっています。片側一車線ですが走り易い道路です。
しかしながら、相馬市に近づくにつれ今年3月16日深夜の地震(震源地福島県沖、最大震度6強)の影響で、復興支援道路にも大きな段差が生じている箇所があります。補修はされていますが、手前でタイミングよくブレーキをかけて乗り越える必要を感じました。
また、屋根の瓦が崩れたのかブルーシートで防水している家がかなりありました。
福島市内から1時間強で、第一の目的地「浜の駅 松川浦」に到着。
こちらも復興支援の一環として作られた施設です。
地元の農産物、海産物、お土産の食品を中心に販売していて賑わっていました。
私の目当ては、店内の食堂で海鮮丼を頂くことでした。
海鮮丼プラス単品のお魚フライです。
とても美味しく頂きました。
浜の駅松川浦を出てすぐのところに海浜公園があります。
また、海浜公園の隣には相馬市伝承鎮魂記念館があり、慰霊碑もあります。
主に大津波が原因で、相馬市民458人が命を落としたそうです。
ご冥福をお祈りしました。
海岸沿いの道路の少し陸寄りに、新しい長い堤防が完成していました。
真ん中は、私のスカクーです。
海浜公園を後にして、浜街道を南下します。南相馬市に入りその後国道6号に入ると、途中から「帰宅困難地域」になります。運転中で写真には撮れませんでしたが「津波時浸水区域」の看板を幾つも見かけました。また、双葉町が近づくと「帰宅困難地域」「歩行者、軽車両通行禁止」の看板もいくつも見かけます。国道沿いなのに廃墟のようになったコンビニや工場、ビジネスホテル、ラーメン屋、ドライブインが並び、とてつもなく悲しい気持ちになりました。
双葉町に入り、国道から海沿い方面に左折するとすぐに通行止めになり警備員の方が立っています。
通行止めの手前の住宅も全てに人の気配がありません。
立派な日本家屋もところどころ壊れてしまっていました。
庭の草木が伸び放題で、人の気配も無し。新しい感じの家だけに悲しくなります。
自動販売機も少し傾いて放置されていました。
大きな老人介護施設にも人気はありません。
福島第一原発の事故、起きてしまった事故に対してどうこう言っても仕方ないことです。でも、事故の原因を検証し二度と過ちを犯さないことは可能だと思います。
今年は、日本のエネルギーが危機的状況になる可能性大。今は全てが停止している日本の原発の再稼働も議論され始めてます。個人的には再稼働に反対するつもりはありませんが、二度と事故を起こさないように慎重に議論をし尽くすことを願います。
複雑な気持ちで、福島市までの帰路に着きました。
Posted at 2022/05/21 22:09:09 | |
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