
レヴォーグ後期型ヘッドライトのプロジェクターライト周辺が溶けてしまうという現象は、溶ける部分を溶けない金属のプレートでカバーするという場当たり的な対策で、スバルは乗り切ったわけですが、そのおかげで、対策前のヘッドライトが格安で手に入るということになっています。
では、何故溶けるのかと言う点についてですが、ご存知の通りレヴォーグの後期ヘッドライトは、プロジェクターライトになっています。

写真のように横から見るとレンズが盛り上がっているプロジェクターライトです。
ここに斜め上から日光が当たると、レンズ効果で、反対側に焦点を結び高温となり溶解するという原理になっています。
小学校の時に、虫眼鏡の実験をしたと思いますが、

これと同様の原理です。
ジョーズヘッドライトの初期型も同じ現象が確認されています。
長時間炎天下に駐車していると、太陽の動きに合わせて焦点が移動し、周辺の黒い部分に線状の溶跡が刻み込まれるということです。
今回後期ヘッドライトを格安で手に入れて加工したのですが、溶けの対策はしたのかという質問をみん友さんから受けました。
下の写真は加工後のプロジェクターライトです。

この写真を見てもらうと分かる通り、分厚いデザインイカリング(厚み1cm)のおかげで、プロジェクターレンズが相当な部分隠れていることに気がつかれると思います。
ここまで隠れると、たとえ斜め上から日光が当たっても収束する日光の量は少しで、周辺が溶解する温度までは上がらないと思われます。
小学校の時の虫眼鏡の実験では、直径が小さな虫眼鏡では、紙を焦がすことができなかったはずです。それと同じ原理です。
前期型を加工した時も同様な現象は起きていましたが、同じデザインイカリングを付けて以降、溶けなくなったことからも実証済みです。
ということで、今回のように後期型の対策前ヘッドライトでほとんど溶けていない状態の物が手に入れば、金属の黒いプレートが付いていないヘッドライトを作ることができます。
以上、プロジェクターヘッドライトの溶けとその対策についてでした。
参考になれば幸いです。
Posted at 2020/08/29 07:46:59 | |
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D.I.Y