前後ショックをSachs Super TouringからKoni Special Activeに交換
目的
チューニング・カスタム
作業
ショップ作業
難易度
中級
作業時間
3時間以内
1
春の到来を待って、塩尻の深澤自動車さんで前後ショックをKoni Special Activeに交換してもらいました。
実際はまずリアを先に交換し、リアの感触が好ましかったので、後日フロントもお願いしました。
前後をKoniに交換する過程でリアに2つの想定外が初めて発覚しました。
1つ目は、それまで付けていたリアのSachs Super Touringが6気筒専用品ではなく、318iから330iまでの共通品(品番R/(LH RH) 556 882)だったこと。つまり318iに比べてある程度重い325iには減衰が足りなかったこと。
2つ目は、それまで付けていたリアスプリングが恐らくセダン用ではなくツーリング用だったこと。というのは、リアショックをKoniに換えた後にも、妙にリア上がりになっていて、まだバタバタを感じました。試乗された深澤さんも違和感を感じられていました。E46の購入直後にMスポーツの足回りを非Mスポーツ仕様にするためにヤフオクで購入した中古の前後スプリングの名称をメールで見返すと、AM20用(つまり前期320i用)とだけなっていました。セダンかツーリングかの違いはよく確かめずに買ったのでした。まだ知識不足でした。取り外したMスポーツのスプリングと比べると明らかに軽く線径も細かった記憶はあるのでMスポーツ用ではなかったことは明らかでしたが。ツーリングの非Mスポ用と考えると全てつじつまが合います。
ということで、強すぎるバネに弱すぎるショックを組み合わせて何年も走っていたことになります。道理でリアがバネっぽくバタバタすると感じていた訳です。何事も、基本がなっていないと何をやってもダメですね。
それで、リアスプリングの取り寄せをお願いしました。H&Rなどの社外品のスプリングに換える選択肢もありましたが、まずは本来の正しい純正のスプリングをいったんは知っておきたいと思いました。この時代のモデルは開発段階のテストに十分すぎる時間をかけて仕様が煮詰められていた時代の車両だという認識があり、その結果を尊重したい気持ちがあります。
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取り外したAM20ツーリング用のスプリングと比べると、ちょっと分かりづらいですが、325iセダン用は1cmほど短いようです。樽が太い部分の占める割合がツーリング用は少し多いようにも見えます。重量は確か2.8kgで同じでした。
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交換後のリアです。これはスプリングを新品に交換してもらった際の写真です。今度は正真正銘の325iセダン用スプリングです。
装着後の見た目にもリア上がりが収まった気がします。私は車高を下げたい人の気持ちはあまり分かりませんが、前後重量バランスが崩れているとなれば話は別です。
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リアです。赤が挿し色になってカッコいいです。下エンドアイのブッシュはゴム製。深澤さんはちゃんと1G状態でショック下のボルトを本締めしてくれますので、1Gでのゴムブッシュの捩れはありません。
ちなみに写っているロアアームはCSL用の中古です。バネ下がちょっと軽すぎる状態かなとも思っています。過ぎたるは及ばざるが如しと言いますし。ホイールを軽いエリプソイドスタイリング46(7.12 kg)から敢えて重い純正ホイールに換えようかとも思っているところです。軽快さは落ちるでしょうが、舗装が悪い道での乗り心地をもう少し良くしたいです。
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フロントです。取り外したSuper Touringと比べると下端が若干短いです。フロントのSachsはちゃんと6気筒用を入れていました。このSachsのへんてこりんなモデル設定は謎です。
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フロントです。ショックをナックルでクランプするボルトのネジに自己責任でコパスリップを薄く塗りました。バイク乗りとしては、ここはフォークブラケットのボルトと同じぐらい重要だと思っています。
ただ、コパスリップをネジに塗った場合の懸念としては、ボルトを締めた状態ではボルト先端が5mmほど突き出ているのでゴミが付着しやすくなり、外した際にゴミが中に入ってしまうかもしれないですね。ちょっと失敗したかもしれません。
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フロントです。
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さて、Koni Special Activeの感想です。
私が比較できるショックは、今回取り外したSachsの他には、少し前に取り付けていて、好みではなかったので短期間で外したKoni Str.tしかないのですが、Special Activeはさすがに評判のいいFSDの後継(中身はひょっとして同じ??)だけあって減衰がタップリしています。余計な動きをSachsより明らかに抑えてくれています。ゆったりと長いストロークの中でたっぷりした減衰を発揮してくれる感じで、変にゴツゴツするタイプではありません。Str.tはもっとゴツゴツして乗り心地は良くなかったと記憶しています。
ミシュランのPrimacy4との組み合わせでは、ワインディングでの安定した接地感(タイヤを路面に押さえつけて離さない感じ)と安心感は半端ありません。ロールはSachsより減っていて踏ん張り感と安心感がありますが、自然な感じで嫌味はありません。
Sachsと違って、伸び側の減衰に特化し、圧側はバネの縮み抵抗に任せているショックだそうです。オーリンズもこのタイプと言われていますね。
しかしこのショック、初期馴染み、つまり慣らしにかなり時間がかかるのは明らかです。最初は動きがかなり渋いです。馴染めばもっとリニアでしなやかなんだろうなと感じさせる乗り心地です。交換前のSachsリアとは違う方向性でバタバタします。塩尻からの帰り道ではかなり疲れました。そういう意味ではかなり我慢を要します。手強いです。しかし、1,000km、2,000kmと走行距離を重ねるごとに徐々に確実にスムーズさとしなやかさを増してきているのが分かります。多分、5,000kmぐらいまで、下手をすると10,000kmぐらいまでは徐々に馴染んでいくのではと思っています。なのでまだ真価を十分に見極められていません。しかし、街乗りや、たまの山道の走りを楽しむぐらいの人にはとてもいいショックではないかと思います。
Sachs Super Touring 自体は癖のないプレーンな乗用車用という感じで好きでしたが、325セダン用リアスプリングと、本国にはあるかもしれない6気筒用のリアショックを組み合わせて評価せずに終わったことが心残りです。この組み合わせで最初から乗っていれば、Koniに換える以前に満足していたかもしれません。
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