イグニッションコイルをDelphiからEldorに交換

Eldorのイグニッションコイルの評判が良いので、どんなものか知りたくて、Delphiから交換しました。

スパークプラグはNGK BKR6EQUPに交換してから1万kmも経っていないので、今回はコイルのみの交換です。

箱にはトルコ製とあります。

ECS Tuningで買いました。"12138657273 Eldor"で検索できます。EldorコイルはN54エンジンなどを積む最近のBMWによく使われているようです。

ECS Tuningの商品説明を見ると、M54エンジン搭載車は適合リストに載っていませんが、海外のE46フォーラムを見ると問題なく使えるようなのと、見た目にもDelphiとほぼ同じ形をしているので、いけると判断しました。ただし同じM54エンジン搭載車でも、コイルをネジで固定するタイプのE46前期型には使えないはずです。

黒い方がEldorです。見た目はよく似てます。どちらも筒が鉄のカバーで覆われてます。

Eldorの方が少し重いです。

交換は簡単です。手順は大まかに以下です。

1. マイクロフィルター（エアコン用のフィルター）とトレーを外す。
2. インジェクションの化粧カバーを外す。
3. エンジン上の化粧カバーを外す。これでイグニッションコイルが顔を出します。

4. コイル上のレバーを立てると、梃子のようにコネクタが押し出されて外れます。工具は不要です。

注意点としては、レバーはプラスチックで、簡単に左右に広がってしまうので、梃子が確実に効くようにヒンジの両脇を写真のように挟みながら立てると確実です（以前、Delphiでレバーが広がったまま癖をつけてしまった経験があります）。

5. レバーを掴んでコイルを引き抜く。

この際も引っ張る力がヒンジに掛かるので、ヒンジの両脇を指で挟みながら引き抜くと確実です。これも工具は不要です。

コイルの側に写っている謎のステッカーは気にしないで下さい。オカルト系のやつです。

外れました。奥にプラグが見えます。

6. 新しいコイルを、頭の向きに注意して、奥までしっかり押し込み、頭のゴムの縁がエンジンの円形の凸に被っていることを確認する。

7. コネクタをコイルに差し込む。
差し込むとレバーが下がってコネクタがロックされます。念のためレバーをしっかり下まで押し込みます。

8.あとは化粧カバーとマイクロフィルターを戻して終わりです。一度慣れれば30分ぐらいでできてしまいます。この辺りの整備性はとてもいいですね。

さて、交換後の違いは、走り出してすぐに分かりました。Delphiは34,000km使ったので、新品同士の比較ではありません。

感じたのは、
・冷間始動直後の1分ほど続くブルブル振動が無くなっています。
・アイドリングのエンジン音が少し大きくなっている気がします。嫌な感じはしません。
・発進時の加速がよりトルクフルでよりスムーズです。
・地下駐車場から地上に出る坂もより力強く登坂します。

高速はまだ乗っていませんが、市街地の走りやすさが上がっただけで満足です。トルクが上がったということは、燃焼条件もより良くなり、ブローバイガスの発生も少なくなり、エンジン内部もより良い状態になると言えると思います。Delphiも全く悪くないと思いますが、Eldorは評判がいいだけあると思いました。

耐久性は未知数ですが、プラグを適度な頻度で交換してさえいけば、コイルへの負担も少なく、次の10万kmは持たせられると期待しています。

（2023年11月追記）
その後、至って快調です。適合リストに載っていない理由が分かりません。