
たまたま夕食に立ち寄った自宅近くのお蕎麦屋さん「大盛屋」で見慣れないパンフレットを発見。
「
焼津おんぱく」ってなんだ?
カレーうどんをすすりながらぱらぱらとページをめくっていると
「
第2回 基地を見学して特製カレーを食べませんか? T‐7Jrによるアクロバット演技も!」
ってあるではありませんか!
早速自宅に戻ってHPから応募します。
で、2月21日の午前11時30分に静浜基地に集合です。
参加人数は20名ほど、私達を含めて夫婦での参加が多いです。
小さな男の子も二人いました。
天気は薄曇で残念ですが、風が無くてそんなに寒くは無いです。

司令部の建物のすぐ前には ゲートガードの機体が展示してありました。

以前シミュレーションテイクオフで搭乗したT-3です。T-7にバトンタッチしてもう随分経っているので懐かしいです。私が乗ったのは♯549、最終号機の1機前の機体でした。
本日の予定は
日時:2月21日(水)午前11時30分から午後4時まで
11時30分~12時10分 基地概要説明
12時10分~13時00分 昼食(カレーライス)
13時00分~15時00分 航空機、警備車両等見学
15時00分~15時30分 T-7Jrによるアクロバット演技
15時30分~16時00分 アンケート記入後、解散となります
まずは広報館の奥の部屋で自衛隊と静浜基地の概要説明がありました。
お話をしてくれたのは 渉外室長のS三佐、航空学生38期で元ファントムライダー 今年の1月で55歳で定年し延長再雇用であと10年お勤めの予定とのことです。

元戦闘機パイロットと言うことで、スクランブルの思い出や操縦席周りの説明などいろいろなお話が聞けて大変有意義でした。

静浜基地は太平洋戦争の末期に海軍の藤枝基地となって 美濃部少佐の「芙蓉部隊」が居た事で有名ですが 手前の部屋には当時の部品や資料が展示されています。

フライトヘルメットFHG-2、幾つも並んでいたのでマスク付きを1個お持ち帰りしたい衝動に駆られましたがじっと我慢。
自由に触ってください、被って頂いても構いませんよのお言葉でみなさん被って写真を撮ったりしていました。

メーカーはバイクのヘルメットやレーサー用で有名な「SHOEI」、マスク別で平成28年度の納入価格で1個 \90.000ほどだそうです。

お昼になったので食堂に移動しました。
テーブル席は予約済み。

セルフサービスですがこれが\392のカレー。
サラダ等の副食がたっぷりでジュースなんかも飲み放題でしたよ。
今日は特別にソーセージとウズラをトッピングしたカレーにしたとの事です。

約1時間ほど昼食と休憩をしてからエプロンを通って航空機の見学に向かいます。
エプロンではT-7が離陸準備中。

エプロンの白線の外には出ないで下さいと言われましたが、航空祭と違って人がいないのでのんびり撮影が出来ます。

格納庫に到着。
T-7を見学します。

説明用のパネルも用意されていました。

格納庫の奥には歴代の使用機、T-6 T-34 T-3とプロペラを外したT-7がいました。

プロペラを外したT-7 は初めて見ました。
エンジン本体を降ろしてあるみたいな機体も複数見えます。

T-7♯940を囲んで機体の説明を受けたあと

一人づつ ここを登って行って

記念撮影でした。

このポーズはS三佐の指示です。
せっかくなのでアップにしてみました。
FODを防ぐ為に識別帽の顎紐を使用中。これは本職の自衛隊員たちも同じでした。

写真撮影の待ち時間に格納庫奥の機体を見たり

たまたま通りかかった第2飛行教育隊(左肩の芙蓉のパッチから想定)の隊長さんをS三佐が捕まえて飛行装具の解説なんかもありました。

この後エプロンエンドの消防隊へ。
左の銀の消防服は航空機火災用、隣のオレンジが建物等の普通の火災時に使うとの事。
左側の酸素ボンベは20分ほど使用可能と説明がありました。

自由に触ったり着用したあと消防自動車のデモです。

教育部隊、それも初等教育の部隊の為か 実戦部隊の基地、いや浜松基地と比べても車両が古い。
ボンネット型の消防車がまだ現役でしたもの。
運転席の上のノズルだけでは無く車体への延焼防止のため車体下部や斜め前にも散水していました。

気象隊で説明を受けた後

厚生センター(売店)の奥の部屋で基地警務隊の見学です。

このボヂィーアーマー(防弾チョッキ3型 空)、触ってみると1cmほどの厚さの鉄板が入っていて前後を覆っていました。
ものすごく重たいです。隊員の方は約10㎏とおしゃっていましたが、これを着用して64式小銃4.6㎏(空自なので89式はまだなのかな?)を持って行動するのは随分大変だなあ、って思いました。

訓練用のダミーの銃器類、9mm拳銃(SIG SAUER P220)と64式小銃。

実物と同じかはわかりませんがどちらも重たかったです。
次は外に出て「軽装甲機動車」を見学です。

静浜基地には1台しか配備されていない、それも九州地方の基地で使用していたお古なんだそうです。

確かに2008年製造の10年選手でした。

最後にエプロンの反対側に移動してT-7jrの演技を鑑賞します。
航空祭ではブルーと同じ6機編成ですが、今日は業務の途中なので4機で飛び(?)ます。
彼らは正式な部隊ではなく「クラブ活動」なんですね。
練習は課業の終了した後 1時間くらいと言っていました。
ブルーと同じくパイロットの紹介があって

女性の隊員もいました。

フライトがはじまって

50CCの原付バイクを改造してあるのですがなかなか見事な飛びっぷり(?)です。

一番機

二番機

三番機

四番機

タイトな編隊を組んで旋回を繰り返します。

機体の間隔はミニマムでした。

最後の演技があって

観客の前を華麗に飛び(?)抜けて行きました。

展示飛行(?)が終わって機体の見学です。
コクピットには演目を書いた紙が置いてありました。

女性隊員は二人のちびっ子と遊んでくれていました。

ブルーインパルスjrと違ってローリングしないコンバットピッチとかコークスクリューなんかの隠し技こそありませんが機首のプロペラが廻るのは大きなアドバンテージですね。
どちらもデフォルメした機体ですが 変にリアルな部分があるのは実機を持っている強みだと思います。それとこの二つのチームは自衛隊のオリジナル、世界中に日本にしかありません(多分)。
コミカルな演技にみんなニコニコしながら今日の見学会が終了しました
来年も開催されたらまた参加したいものです。