Tygers of Pan Tangは、80年代のNWOBHMムーブメントの中で出会ったグループで、個人的にはデビュー以来フォローしています。
デビューアルバム「Wild Cat」をジャケ買いして、レコード針を落とした瞬間に、Jess CoxのVo.にズッコケましたが(苦笑)、それでもメロディというかリフというか、なぜか心にひっかかる音楽だったので、ついつい聴き続けていました。
個人的に好きだったのは、「Slave to Freedom」「Killers」でしたね。
あと「Badger Badger」「Suzie Smiled」・・・・・・
意外に、JessのVo.がクセになったりしてwww
で、3作目「Crazy Nights」
2作目が「勢い」だとすると、本作は「成熟」
名曲「Love don't stay」から個人的ツボの「Never satisfied」、スピードチューンの「Running out of times」と、A面は出色の展開。B面は「Crazy Nights」からミディアムだけども聴きごたえがある曲が続き、k人的には「Make a Stand」がお気に入り。そしてノリノリの「Raised on Rock」で〆。
ただ、当時John Sykesの人気はすさまじく、彼のプレイを実際に見たい、とメタルキッズが奮起して「Tygers of Pan Tang来日嘆願署名」活動が展開されました。
ネットもなにもない、ラジオとテレビ、紙媒体しかない時代に、草の根でそのような活動が展開され、田舎の高校生だったワタシは、その活動に触れることも叶いませんでしたが、結果それなりの署名が集まり、どこかに提出された・・・・・・と風のうわさで知りました。
当時でいうと、数年前に展開されたRainbowの「Difficult to Care」の衝撃(その前の「Down to Earth」で、という説もありますが)に近いものがありました。
一方で、あのスーパーギターヒーロー、John Sykesが抜けた穴をそうそう簡単に同じ路線で埋められるはずもなく、それはそれで妥当な路線変更だな、とも感じました。
でも、個人的には、A面の曲を中心に、スルメ曲が並んでいて、今でも思い入れを込めて、聴きなおしたらいい曲だなぁと思える曲が並んでいます。「Lonely at the top」「Letter from L.A.」「tides」・・・・・・それに、B面では「(You)Always see what you want to see」もなかなかのメタルチューンでよかったなぁ・・・・・
John Sykes抜きのメンバーでもあり、客席も満席というにはほど遠い入りで、熱気もそれほどではなかったように思いますが、最新アルバム「THE CAGE」の出来とセールスも当時は上々の反響でもあり、そこそこ盛り上がりました。
一曲目が「(You)Always see what you want to see」で、最後は「Hellbound」で大団円。
ベースのRockyもカッコよかったなぁ・・・・・・
今まで触れていないけど、Brian 'Big' Dickも好きでしたよ(^-^)(ビッグ・ディックwww)
今のTygers of Pan Tangは、一部メンバーでの再結成やサイドプロジェクトTyger Tygerの活動、活動休止などの紆余曲折を経て、Rob Weirのみがオリジナルメンバーで、いぶし銀のブリティッシュハードロックバンドとして地道に活動しており、アルバムも3作、リリースされています。そして、昨年、36年ぶりの来日公演を果たしました(めっさ行きたかったけど、さすがに遠すぎました)