正月、妻の実家に顔を出したら、義兄と話す機会があった。
「そろそろ自分のクルマ(14シルビア、Q’S、5MT)から、買い替えをしたいんだけどさ。4人乗れる軽で、MTって、どれがいいかな?」
義兄さん、クルマいるんですか? あんまり乗ってないでしょ? どうしてもの時は、レンタカーでいいじゃないですか?
「レンタカーだと、MTないしねぇ」
ごもっとも。そういうことなら、相談に乗りますよ。大前提として、新車で買える5ナンバー限定でいいですか? 中古まで含めると、収拾がつかなくなりますから。
「そうだね。それで」
そうなると、スズキ一択ですね。他のメーカーだと、4人乗りの5ナンバーにMT載せてるのはありませんから。
「ふーん」
そのかわり、スズキの軽は一部除いてMTがありますから。あ、スズキのMTは2種類ありますので、その説明からでいいですか?
「2種類?」
はい。
1つめ。普通のMTです。ペダルが3つあって、クラッチ踏んでH型のシフトパターンのシフトレバーで変速するタイプです。
2つめ。
AGS、Auto Gear Shiftの頭文字を取ったものですね。ミッション自体はMTと同一ですが、クラッチ操作は機械が行いますので、クラッチペダルはありません。また、シフトチェンジも機械が行うので、シフトレバーの形状が通常と異なり、+と-のあるタイプになります。クラッチペダルが無いのでAT限定免許でも運転できますが、基本はMTなのでちょっとしたコツが必要になります。
「コツ?」
Dレンジもありますが、普通のATのようにアクセル踏みっぱなしだと、突然クラッチが切れてガクンとつんのめります。これを避けるためには変速のタイミングでアクセル抜いてあげる必要があるんです。
これが意外にタイミングが合わないんですよ。僕個人としては、Dレンジなんていらないと思うんですよね。Dレンジ残すなら、手動変速(Mレンジ)の下のポジションにしてほしいですね。
「ふーん」
試乗すればわかりますから。手動変速(Mレンジ)なら、MT乗ってきた義兄さんなら違和感は無いと思います。
「なるほどね」
では、クルマの説明に戻りましょう。2016/1現在の情報です。
最初は
アルト
スズキの軽のスタンダードですね。アルトは5MTと5AGSが選べますが、はっきり言ってお勧めはできません。
「そうなんだ……」
安くするために、リアシートにヘッドレストが無い。フロントサスペンションにはスタビライザーが無い。とどめに、タイヤが13インチの80扁平ですからね。安全じゃないし、グラグラです。パーツを追加すれば解消しますが、金額考えると馬鹿馬鹿しいですからね。
「ふむふむ」
続いて
アルト・ラパン
アルトの外観と内装をオンナノコ向けに変更したモデルですね。アルト・ラパンは5AGSが選べます。残念ながら、アルト・ラパンもお勧めできないんですよね。
「そうなんだ」
フロントシートがベンチシートで、フロントサスペンションにはスタビライザーが無いんですよ。シート換えるか、4点式のシートベルト付ければ、シートのホールド性は向上しますし、スタビライザーはアルトの上位グレードのモノが流用できますが……。
「投資に見合うだけの価値があるかって問題か」
デザインが好みなら、アリだとは思いますが。あのデザイン、野郎にはちょっとね。
「言えてる」
続いて
アルト・ターボRS
アルトにターボエンジン搭載して、脚回りとボディーを強化したモデルです。高級で速いアルト。
クラシック・ミニ のクーパーモデルに相当します。選べるミッションは5AGS。
「昔のホットハッチのイメージだね」
ですね。イチオシではありませんが、お勧めです。
「ふむふむ」
続いて
アルト・ワークス
アルト・ターボRSを更に強化した最強のマシーンです。クラシック・ミニのクーパーSモデルに相当します。選べるミッションは5MTと5AGS。
5MTは加速重視のギア比で、鬼のように速いです。クロスミッションでエンジンの美味しい回転域を余すことなく使えます。脚回りは更に強化されていて、とどめにレカロ(SR7)装着という豪華仕様です。
5AGSは乗ったことが無いので想像になりますが、少し硬いアルト・ターボRSって感じになるんじゃないですかね?
このクルマは、イチオシです。
「イチオシか」
続いて、
ワゴンR
背の高いアルトですね。選べるミッションは5MT。我が家の子供たちの評価が微妙でしたので、お勧めはできませんが。
「そうなんだ」
上の子は“ギリ許容範囲”、下の子は“柔らかくてダメ”って評価でした。フロントサスペンションにスタビライザーを追加すれば、もう少し高評価になるとは思いますが……。
「このへんは、ラパンと一緒っていうことだね」
続いて、
ハスラー
ワゴンRに大径タイヤ履かせて、別ボディー乗せたモデルですね。選べるミッションは5MT。我が家の子供たちの評価は“アウト”でした。
「アウトか」
タイヤとホイールをワゴンRのモノに変更して、ダウンサス入れれば……。
「それだとハスラーの持ち味が完全に死んじゃうな」
ごもっとも。
最後に、
ジムニー
最小のクロカン4WDです。選べるミッションは5MT。不整地を走破するためのクルマですから、ジムニーじゃなくてはダメってヒト以外には、お勧めできません。運転していて酔いましたし。
「そんなに?」
船に乗ってるみたいでした。
「なるほどね。考えてみるよ」
こうして、義兄との会話は終了した。
文章にして改めて思い返してみると、スズキってメーカーのヘンタイ度が良くわかるな^^
Posted at 2016/01/24 12:00:45 | |
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