
先日、広島県内のとある場所をGoogleストリートビューで見ていたら、今年撮影の画像になっていることに気づきました。
いや、今年撮影の画像自体は前からあったと思うんですが、それは従来対象になっていなかった(画像がなかった)道路ばかりで、元々画像のあった道路の更新はされずに2011年撮影分のままだったのです。
それなのに、2011年撮影の画像があった道路の画像が更新されていたので、まさかと思って自宅をチェックすると、
愛車が世界中に公開されていました。(((( ;゚Д゚)))
5月に撮影された画像のようですが、車で出かけなかった日はそんなに多くないのに、運悪く駐車中に撮影されてしまったようです。
平日にしか来ない工事業者が写っているので土日の撮影ではなく、可能性が残るのはたった3日間だけ。
そのわずか3日とGoogleカーの通過日が被るとは、本当に運が悪かったとしか言いようがありません。
いくらナンバープレートにボカシが入っていようが「赤いインプレッサWRX STI」という時点で個人が特定されているようなものです。(苦笑)
恐れていたことがついに起こりました。。。
次回に更新されるまでの我慢・・・とも思いましたが、たとえ更新されても、過去の画像もそのまま公開されるようになっていることに気づきました。

いや、怖いですよ。
この家はいつ建てた、いつリフォームしたとか、どんな車に乗ってきたとかの歴史まで分かってしまうわけです。
実家付近の画像を見ると、2009年撮影の一番最初の画像はなく、2011年からですね。
カメラ位置が高すぎて塀の中まで写って問題になった頃の画像は公開していないようです。
「40センチ低い位置から撮り直し グーグル・ストリートビュー」(朝日新聞)
自らの存在をGoogleに教えるようで気が進みませんでしたが、いてもたってもいられないので、画面右下にある「フィードバックの送信(現在は「問題の報告」)」をクリック。
すると「不適切なストリートビューを報告」というページが開きますので、自分の車が中心に来るようプレビューを調整し、理由とメールアドレスを入力して送信します。

※ 画像はイメージです。(笑)
「ぼかしを施す車またはナンバープレートの識別に役立つその他の情報を入力してください。」とあるので、理由に加えてボディーカラー(赤)も入力しました。
「前後の画像も処理をお願いします」と書いてはみたものの、希望する全ての画像ごとに報告が必要なのかと思い直して、合わせて前後4枚の画像を申請しておきました。
ちなみに送信には画像認証システムが設けられており、「私はロボットではありません」というチェックボックスをクリックすると8つまたは9つの画像が表示され、その中から指示されたものを全てクリックしないといけません。
「ピックアップトラックの画像をすべて選択してください」
おいおい、ピックアップトラックというものが何なのか分からない人だっているでしょ。
「ボートの画像をすべて選択してください」
日本人なら“船”としか呼ばない大きな船も選択しないとダメだったし。
「お店の外観の画像をすべて選択してください」
個人宅かカフェか、どちらとも言えないのもあるし。

しかも、画像が小さく不鮮明で分かりづらい。。。
確認メールは1枚に1通、計4通届きましたが、9時間後に届いた更新作業完了のお知らせは1通だけでしたので、機械任せではなく人間による作業が入っているのでしょう。
そのメールにある「24時間以内に変更が反映される」との言葉の通り、確かに24時間以内には変わっており、4枚の画像全て 車全体が隠れる大きさで真四角にボカしてありました。
家でも車でも、偶然画像を見た人に「あ、コイツはよほど見られたくなくて処理を依頼したんだな」というのがバレバレで、わざわざ見に来るヒマ人がいないとも限りませんから、(簡単な処理ではありませんが)背景色で消すとか、もっとスマートな処理ができないものでしょうか。
(^^;
そんなわけで自分の件に関しては解決しましたが、最初に公開された時、「ストーカー大喜びのWebサービスだ」と衝撃を受けたのを思い出しました。
画像があまりにも鮮明すぎて、車で言えばホイール等のパーツもバッチリ確認できますからねぇ。

日本でこのサービスが始まってから7年もたっていますから、今さら私が問題点を述べるまでもないですが、7年前の公開当初に自分が書き込んだ文章を引っ張り出して見るとこんな感じです。
・
誰にも目撃されることなく、泥棒や強盗、誘拐等の下見ができる。
・住所さえ分かればピンポイントで見れるので、ストーカーさん大喜び?
・車上荒らし、自動車盗のターゲット探しに非常に便利。
「一般的に立ち入れる場所(公道等)から撮影しているので問題ない」というのがGoogleの見解(言い訳)のようですが、そんな理論は強引すぎるし、この
「誰にも目撃されることなく見ることができる」というのが重要なんですよね。
https://www.google.com/intl/ja/maps/about/behind-the-scenes/streetview/privacy/
現地での下見が欠かせないことだとしても、「下見の下見」がネットで可能なわけです。
「大規模かつ地域・撮影方向を網羅している」というのも、個人が撮って公開する写真との大きな違いです。

旧国道はおろか、田んぼの間を通る 道という道まで対象にするかね?
顔や表札、ナンバープレートなど個人情報的なものは画像認識によって自動的にボカシ処理が施されるようになっていますが、この画像認識ではけっこう漏れがあり、金網越しや、真横に近い角度のナンバーは全くと言っていいほど処理されない不具合があるのが分かります。
たまにモロな画像があったり・・・(爆)

トリミングでカットしましたが、手前の原付のナンバーも、4ケタの数字ははっきりと読み取れます。(それ以外の文字は白く飛んでいて見えませんでした。)
ちなみに、もっと近づいた画像では白バイのストップメーターが「49」を表示しているのがハッキリ写ってました。
当初は少ししか拡大表示できなかったのが、今や「ここまで見えていいんすか!」と思うほど鮮明に拡大できます。
Googleは画像処理されていないナマの画像を収集しているわけで、撮影頻度の増加と画像認識技術の進歩によっては「この車はどことどこに頻繁に行っている」なんてのが分かってしまうでしょう。
車でなく、いまや顔認識で個人を画像認識できたりしますから、人間でも同様です。
「ナンバーを入力したり、顔写真を読み込ませたら、収集したデータ(画像)から探し出して表示する」なんていう恐ろしいことも可能でしょう。
車種名を入力して検索なんてできてしまうと、車両窃盗犯も仕事が非常に楽に。。。
将来は、Googleが開発している自動運転の車で、まるでWebサイトの検索ロボットのように自動でデータを収集して回るつもりでは?
こういう情報を収集しているGoogleという企業は、個人情報保護法には引っかからないのでしょうか?(裁判等もチラホラ起こされているようですが。)
一昔前ならスパイとして捕まりますよ。(←ホントか?)
今でも国によっては自由な写真撮影ができないことも少なくなく、そういった常に戦闘態勢にあるような国に軍事目的で利用されたら・・・?
日頃、大変便利に活用しているサービスではありますが、いざ自分が撮影対象になると恐ろしい・・・
車に限った話をすると、不動産屋も駐車場の車は写さないで欲しいものですね。
チラシなんかではまだ居住者のいる中古住宅の車にはボカシが入っていたりしますが、Webサイトでマンションだと何の配慮もされていなかったりしますね。
(--)
今後また画像が更新される度に、今回のような申請が必要なのでしょうか?
時々チェックしなくては。。。
(追記)
時々チェックしていたのですが、ついに出ました!!
これから約8ヶ月後、画像は2015年5月撮影の同じものなのにボカシ処理がなくなっていました。(驚愕)
あり得ん・・・
もちろん速攻で処理を申請しました。
まさか、画像が更新されていないのにボカシ処理だけ消えてしまうとは。
ほんま恐ろしいわ!