今回はバイク便で使われるバイクで向いてるバイク、向かないバイクについて書いてみようかと。
バイク便は基本的に持ち込みがほとんどで、いざ始めるとなるとその時に乗っているバイクで始める事になる。
だが、いざ始めたはいいが実際やるとバイク便に向いてないバイクがあるのも事実。
また、仕事の内容次第でも向き不向きも出てくる事もある。
今回自分の経験と周りにあった例を紹介するが、逆に当てはまらない場合もある為にあくまでも話のネタの一つとして受け取って頂ければと思う。
まずバイク便に向いてるバイク。
①ネイキッド系
基本的なバイクで特にCB400SFやVTR250等が代表的で、操安性や箱の積載性と下道や高速での長距離等の走破性で一番バランスが取れている。
自分は最初にバイク便を始めた時に乗っていたのは、カワサキの初期型バリオスで特に都心を走っていた。
最後に入ったバイク便の会社は初期型のCB400SFで高速主体で距離を走る事が多かった。
②オフロード、モタード系
バイク便に向いてるバイクでオフロードやモタード系のバイクがある。
車体の軽さと燃費の良さ、ポジションが直立でエンジン切って歩道を歩く際、取り回しが楽なのも利点で整備性も良い。
都心の下道や短距離の首都高等は得意だが、長距離は正直辛い。
一時期、スーパーシェルパで仕事していた事があったが高速で距離を走る仕事が中心で当時スクリーンをまだ着けてなく、疲労感がヤバい事になりCB400に乗り換えたら疲労感が軽減した。
オフロードバイクで長距離やっていた人もいたが、スクリーンやシート等を工夫してやっていた。
③スクーター系

スクーター系もバイク便に向いているバイクだが、排気量や車種によって用途がきれいに分かれる部類になる。
125ccだと必然的に街乗りだけになり、それ以上のスクーターだと高速乗る仕事も出来る。
自分が仕事をしていた当時は街乗り仕事はアドレスV125が圧倒的に多かった。
それ以外だとビッグスクーターでマジェスティ等が多かった。
ただスクーターはバイク便に向いているとはいえ、耐久性がいまいちの印象があり自分が見ている中では大体10万km前後で駆動系のトラブルが多い印象だった。
あとは整備性も良くなく、人によっては完全にバイク屋任せの人もいた。
スクーターで仕事する場合は好みが分かれる事が多い。
次にバイク便に向いてないバイクを書いていこうかと。
④アメリカン、クルーザー系。

ハーレー等に代表されるバイクカテゴリーだが、向いてない事が多い…らしい。
らしいと中途半端なニュアンスで書いたが、このカテゴリーのバイクに乗った事が無く、未だに興味もないので自分的にはなんとも言えないが乗って仕事した事がある人は総じて「仕事に向いてない」と言う。
理由は高速真っ直ぐならポジションが楽だが、乗って降りるを繰り返すのには辛い。
街乗りでは低重心で取り回ししずらい。
ハンドル幅が広くすり抜けしづらい。
等々ある。
一時期、出入りしていた出版社で一緒に仕事していた他社のバイク便の人が、古いレブル250で仕事していて「これ買って失敗したなぁ…」とぼやいていた。
見た目が楽そうに見えたらしいが、実際は全然楽じゃないらしい。
そう考えたら趣味性の高いバイクのカテゴリーなんだなと思う。
⑤外車(一部のメーカー)

外車でバイク便している人はわりといて総じてBMWのR1100系に乗っている人が多かった。
外車でバイク便ってどうなのかと言うと、これは個人的にはメーカーによって当たり外れがあると思っている。
BMWの場合最後に入ったバイク便会社でR1100Rで仕事していた人が、最近100万km走ってバイク便を引退したらしい。
部品とか高く付くと思うが、ほとんどヤフオクで中古を落札して知り合いの整備士に持って行って安く済んでいる。
だがこの場合はバイクに詳しい人や繋がりが無いと正直キツい部分がある。
他の外車メーカーになると部品の入手性や整備性、トラブルの対応等の仕方にも違いがあり基本的にはかなりマニアックな人でなければ向いてないと思う。
個人的にR1100RかRSで仕事しようかと思った時期があったが、色々ともて余しそうだったからCB400SFに落ち着いた。
⑥旧車

これも向いているバイク、向いてないバイクがあるが正直マニアックな部類に入ってしまう。
旧車の場合、部品の入手性と整備性、そのバイクの知識が必要になる。
現役ならまだしも、生産終了して30年や40年50年経過しているバイクでバイク便をやるのには細かい部分での部品が出なくなり仕事にならない事もあったりする。
たまにやっている人もいるが、そういう人は自分でメンテナンスして色々な伝があって部品やノウハウがあってやっている人が多い。
この場合は安易に旧車で仕事はしない方が無難だ。
⑦スーパースポーツ、レプリカ系。

個人的にはポジションと整備性等で向いてないと思うが、面白い事にこれで仕事をしている人がわりといるのも事実。
共通しているのは、サーキットやレース等をしていて走り込んでいる人が多かった。
バイクも古いのだと250ccや400のレプリカ、新しいのだと600ccや1000ccのSS等で仕事をしていた。
そういう人達の走りは飛ばすかと思ったら意外にもそこまで飛ばす感じではなく、危なげ無く無駄なく速いと言った印象だった。
自分の場合はさすがにこのカテゴリーのバイクで仕事しようと思った事は無かった。
ちなみに一緒に途中まで行くと大体は引き離されて、遥か彼方に行ってる事がほとんど。
バイク便に向いているバイクと向いてないバイクと書いてみたが、これは個人的な見解と自分がバイク便で接してきた中での意見で、必ずしも当てはまらない事がある事をご了承頂ければと思います。
次は自分がバイク便時代に良く見たバイク便で使われてるバイクについて書いてみようかと。