
おはようございます。この4日間での運転距離が2,300kmくらいでぶっ倒れそうでした。
R's Meeting 2017、皆様お疲れ様でした。

何と2年連続で広島のRiOさんの展示車両として参加できました。
オートメッセウェブにて、「最強のGT-R」で第2世代Rの筆頭として掲載されました。
http://www.automesseweb.jp/2017/09/12/29295
内容としては頭の先から足の先まで完全に射程の仕様ですので…
本年1月1日にオイル関連でブローしてから、
「それならば最深の第2世代Rを作ってしまおう」
という事で、
足回り、ボディ、エンジン、他も含め全て、とにかく全載せ、フルリフレッシュ、街乗りを考えれば世界にこれ以上無い究極仕様を…と考え投入しました。
セッティングも、今までのチューニングカーの概念から一歩踏み出した、とにかく中低速を現代車風のセッティングで詰める、RiOでなければできないセッティングです。

展示車両のもう一台、フルノーマルにR35のエアフロ、インジェクター、コイルのみ流用しセッティングをした、
「これからを長く付き合っていく仕様」
ここにRiOのテーマが詰まっていると思います。
GT-Rのテーマに例えるならば、
やらねばならないGT-Rが35流用からの最新制御の快適GT-R
造りたかったGT-Rが究極仕様のGT-Rなのではないでしょうか。
RiOでも、2.8L仕様はあまり勧められませんでしたし、私の乗り方からも2.8L仕様ではエンジンが保たないと判断していました。

燃費と中低速のトルク、現代にRB26が存在していればここまで下から乗りやすく気持ちのいいエンジンが出来上がるということです。
アクセル体験をした方は「ちょっと違う」という事に気付かれたのでは。
さて、全域で最深を目指す私の車に戻りますが、投入するにしてもRiOの長年の経験から細部に渡るまで全て吟味の上、メーカー等もこれが実績もあり最もよい、と思われるものを全てチョイスしました。
これ以上のパーツ投入は街乗りを大きく犠牲にする、もしくは耐久性を損なう可能性があるため物理的に投入が不可能になってしまいました。今後新規でいいパーツが出ればまた考えますが。
とにかくRiOの全力全開仕様です。
「ここまでやる人いないよー」
とのことですが、機械の限界を見たいが故の私なりの探究心もありました。
とにかく、「このパーツはどうでしょう?」「これとこれならどちらがいいでしょう?」質問攻めにしてしまいましたが、そしてここに1台が完成しました。
フルパイピング等を入れないのにも理由があります。エアフロでしっかり制御する場合、仕切り板付きのインテークパイプだったり、フルパイピングを入れたり、インテークの蛇腹を省略したりするとエアフロ電圧が乱れるそうです。低速トルクが無くなったりします。
最も分かりやすいのがサージングです。サージング中は圧縮機失速を起こしている状態ですので、タービンが仕事をしてくれません。
サージングが出にくいように、それが出やすい回転域でセッティングで誤魔化す事もできますが、それでは詰められません。
純正パイピングが最もサージングは出にくいようです。
インテークパイプ以降はパイピングを入れるのはレスポンスと抜け防止に有効ですので、前回のエンジン仕様の時からHKSのアルミパイピングを投入しておりました。
良かれと思ってやった事が街乗りを考えた場合、悪い結果を出してしまう事もあります。
せっかくのR35エアフロを使用して中低回転域を詰める上でこれは致命的です。
実は中低回転域はいじってなかった、高回転しか使用しないサーキット志向、もしくはDジェトロ制御であればまた変わってくるかとは思いますが、流石に街乗りで高回転しか使用しない筈もありません。
純正のパイピングは街乗りを考えた場合、非常によく考えて作られているのです。
時代に逆行するようですが、純正ストロークのフルカウンタークランクを投入した理由は、
低速トルクはRiOのセッティングでしっかり出るのだから、無理に2.8L仕様にする必要はなく、高回転でのピストンスピードや吹けの軽さを考えての選択です。
納期が半年とかなり強烈でしたが、JUNには宝石のようなクランクシャフトを作っていただきました。

ボディもKansaiサービスのリフレッシュバーを、ボディギリギリまで寄せた、「本当に効く」よう取り付けをしていただきました。

また、ガレージヨシダさんとRiOとの相談の下、ボディやストラットタワーも含めしっかり防錆をしております。

足回りも、ブッシュ総交換し、nismoだけにこだわらず、「こっちの方がいい」パーツはそちらを投入するなど吟味しています。テンションロッド等がそれに当たりますね。ここもガレージヨシダさんのリフレッシュ済み、デフマウントも含めnismoブッシュに交換済みのリアメンバーが投入されております。
さて、エンジン始動がR'sミーティングの数日前で、何とか慣らし用(とはいえある程度のセッティングは取ってある)を入力し、行きは3,000回転、帰りは4,000回転での慣らし運転を続行しました。
前日は大涌谷に行き、くろたまごを食べました。

強羅温泉の桐谷箱根荘で入浴。にごり湯はいいですね。

その後三島の宿に移動し、沼津で仲間と海産を食べました。
今回外観で変わった点としては、AutoSelectのカーボンチビデビルウイングとRAYS TE37 SAGAでしょうか。
細かい点で言うならば実は左のウインカーダクトがN1仕様に変わっていたり。
翌日10日。R's当日です。
6時集合との事で5時に出発。今年もサークル入場ですw
会場ではまさかのHKS ZERO Rと400Rの展示が…!
RECAROブースでは、開発中の新フルバケの展示があるだろうと期待して行ったらありました。

スリットも入っていて、身体が当たる部分のみパッドがしっかりある、快適性も非常に重視されたシートでした。
友人に座ってもらい、スリットからうちわで仰ぐと「涼しい!!」との事で効果は高そうです。FRP仕様でもいいから出たら欲しいな…
あと、黒森峰女学園が戦車道からR道も始めてた…w
さて最深のエンジンのフィーリングですが、
エンジンのフィーリングという言葉はふさわしいのか??と感じました。
振動がほぼ無く、気持ちのいい音と踏めば踏むだけ軽やかに回ります。
シルキーだとか色々な表現はありますが、完全バランスをさらにバランス取りしたエンジンは、
「静謐」
という表現が正しいかと。
車内に排気音が篭もらない回転数での走行だと、もはや車内が無音に近い状態で、また、無茶苦茶に剛性が上がった車体は軋み音も皆無。
帰りは4,000回転までの高速走行でしたが、足回りもこなれてきて、新幹線よりもよっぽど静かでフラットな移動空間になっていました。
速度感覚が完全におかしくなります。
量産車では不可能…更に言うならば直6、V12、ボクサーでしかこれは体験出来ない極地でした。
HIPERMAX SPですから硬めの脚ですが、キッチリ動きます。
その後、再びRiOに預けて今度は本番のセッティングです。
まだ安全のためリッチにしていたので、さらにパワーと燃費が上がります…
トップエンドまで回せるのか…??ビビって踏めないかも…