想定外…

それは一本の電話から始まった…のかな？
「えすさん、今日お預かりしたパルサーですけど…車検通りません。」
「ブレーキの配管から油が滲んでいて、いつ破裂してもおかしくないです。そもそも修理するとかそんなレベルじゃないんですよ。」
「フレームも錆が酷くて所々穴が…」
「何か気になる症状とかありませんでしたか？」

………

う゛～ん、古い車だから多少五月蝿いのは当たり前だと思っていたし、フェールカットを狙ってエンジンブレーキを多用してハードなブレーキングは最近していないし、今年はスキーにも峠にも逝っていなかったし、数日前長野に遠征した時も特に違和感は感じなかったんだけどなぁ。

『ええ、特に違和感は無かったんですけどね。明日も仕事があるんで車検が切れるまでは乗ろうと思います。ソレまでの間に次の車について検討しますわ』

…数時間後

「すいません。そちらへ伺う途中でブレーキが効かなくなりまして。いえ全く効かないという訳じゃなくて、なんかこうエアがかんだ感じといいますか、抜けたような感じで…」
「こんな状態でお返しする訳にもいかないので、店に引き返しました。」

え゛～、トドメさしちゃったんだ～

『まあ、そういうことなら仕方ないですね。もう運転ができないなら、とりあえず車両ナンバーを抹消するよう手続きをお願いしたいのですが』

てな訳で、約１０年苦楽を共にした相棒は公道から姿を消す事になりました。
さて、急いで次の通勤車を探さないと…