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2009年02月08日 イイね!

福島横断紀行・その2

福島横断紀行・その27日(土)に友人と出かけたのは福島県
エビスサーキット」への取材などで訪れる機会もある地ですが、今回は初めて"浜通り"に足を踏み入れました。

福島を訪れて天気予報を見ればわかりますが、同県は大きく3つのエリアに区分されます。
太平洋から阿武隈高地までのエリアが"浜通り"。その中心とも言える「いわき市」では、美味しい海の幸で朝食をいただきました。

その後、阿武隈高地を横切って"中通り"エリアへ。
途中からは友人と二手にわかれ、友人は常磐東線での"プチ鉄道旅"を楽しみます。
一方の私は車での移動。合流ポイントと決めた郡山駅までは、お互いに一時間少々の一人旅です。

友人とわかれた磐越東線の小野新町駅から、私は県道65号で郡山駅を目指します。
静かな山間の道、拍子抜けしたのは雪の少なさ。路面は完全に乾いており、一部の峠道で日陰部分に僅かに残るだけでした。


阿武隈高地を超えて郡山市に入ってしばらくすると、遠くから4秒周期のサイレンアンプ音が聴こえてきます。
間もなく対向車線を福島県警察の170系クラウン・パトロールカーが緊急走行して行きました。
警邏車両だったのですが「走り方になんとなく切迫感があるな~」なんて思っていると、更にサイレンの音色が。

続いてやってきたのは日産キャラバンの制服仕様パトロールカー。
ご覧の通り、全国の所轄署で見かけるタイプの事故処理車両だったので、交通事故でも発生したのかと思いました。
しかし、それにしてもこのキャラバンも緊急走行の切迫感が尋常ではありません。
道は対向一車線の県道、決して狭くも広くも無いという感じですが、ハイビーム&赤色警光灯を点灯させ、サイレンを鳴らしてやってくる車両からは「一刻も早く現着したい」という切実な思いが伝わってくるような走り方なのです。


「なんだろう・・・?」と思っていると、更に前方からサイレン音。しかも複数。

次にやってきたのは日産エルグランドの覆面パトロールカーと、180系クラウンの制服仕様パトロールカー。
ここに来て事案は単なる交通事故などではなく、もっと緊急かつ重大な内容であろうと想像するに至ります。

エルグランドは恐らく本部の捜査車両。この車両が緊急走行で出動しているということは、強盗や殺人などの重大事案であると思われます。
しかもやはり走り方が半端ではない緊急走行。事件がまさに起きたばかり、しかも人命に関わるような事態、もしくは早着することで犯人を確保出来る可能性が高い状況にあるのではないかと思えてきます。


更にまだまだ福島県警察のご一行がやってきます。
お馴染みとも言えるスバルレガシィの覆面パトロールカーが数台通過。これらは県警機動捜査隊の所属と予想されます。

あまり道幅の無い箇所で運悪く対向車線には大型のダンプカー。
ダンプが左に寄せて停車したので、当方も左に寄せてすり抜けられる余裕を残して待機、すると運転していた私服警察官は"ビシッ"と敬礼を当方に向かってしながら通過していきました。


ということで長々と書いてきましたが・・・。

●住民と口論、散弾銃が暴発 郡山で男逮捕
福島民報  2008年2月8日 11時30分

こんな事件が発生していました。これは緊急走行も切迫感に包まれて当然ですね。
「男性二人が喧嘩、一人が持っていた散弾銃が発砲された」なんていう第一報を聞けば、一刻も早く現着をしたくなるのも当たり前というものです。
思えばキャラバンのパトロールカーには、防弾チョッキや盾などが積まれていたのかもしれません。


こんな事件が起きていたとは露知らず、無事に郡山駅に到着。
磐越東線で到着した友人と合流して、再び車で西方向へと移動。
今度は磐越西線に沿うかたちで国道49号を走り、左手に猪苗代湖、前方に磐梯山を見ながら猪苗代町を通過。

さらに進んでやって来たのは会津若松市
まずは市内にある「喜多方ラーメン 来夢」で遅めの昼食。
友人は初の喜多方ラーメンだったようですが、独特の平麺にも満足していたようです。


食後は街のシンボルでもある「鶴ヶ城」を訪問。
以前にも来たことがありますが、今回は城内を見学していくことにしました。

城の周囲にはやたらとノボリが掲出されており、正直に言うと城の写真を撮影するには風情が無く、とても邪魔な存在でした。
しかし、このノボリが大勢の観光客を呼ぼうという熱意の現れでもあったようです。

●NHK「天地人」、24.7%の高視聴率 初回から「篤姫」超え
MSN産経ニュース(産経新聞)  2009年1月5日 13時32分

先にスタートしたNHKの大河ドラマ「天地人」。
その主人公である直江兼続はここ会津の地に縁のある人物。ということで大ヒットした前作「篤姫」のお蔭で観光客で賑わっている鹿児島に続けと、会津若松でも官民一体となってのPRに努めているということのようです。

なお「鶴ヶ城」は近代になってから再建されたもの。ゆえに内部は一階がお土産屋さん、二階から上は資料館、そして最上階の天守閣は"展望デッキ"といった感じになります。
風情はありませんが、展示されている資料については興味深いものが多く、会津の歴史や幻の城である神指城、幕末の動乱、白虎隊についてなど、なかなか勉強になるものばかり。


一通りの展示を見終わったら、向かったのは「会津若松駅」。
駅前の駐車場に車を停め、周辺を散策。駅構内には名産品が並ぶお土産コーナーもあったので、松本家の「湯の花羊かん」と、かんのやの「家伝ゆべし」を購入。

ちなみに駅舎は城下町らしい風情を醸しだすデザイン、正面口の前には白虎隊士の像も建てられています。
また蒸気機関車の車輪も飾られており、私たちのほかにも多くの旅行者が駅前の様子をカメラにおさめていました。


小休止を終えると車を東京方面に向けて走らせます。
会津鉄道に沿う国道121号を走り、湯野上温泉付近に至るころには上空も限りなく黒に近い濃紺に色を変えていました。


ここで友人と話した結果、ちょっと寄り道をすることに。
向かうは大内宿、会津西街道の宿場町として栄えた地で、今でも当時の雰囲気を色濃く残す街並みが人気です。

この地には昨年秋に取材で訪れて以来。
ただしカレンダーは2月ということで雪に包まれており、しかも時刻も既に遅いことから観光客は皆無、飲食店や土産物店も既に閉まっています。

だからこそ、冬景色の夜を撮影してみようと思って立ち寄った次第。
静けさに包まれた街並み、もちろんお住まいの方々がいますので邪魔にならないように30分ほど滞在して写真撮影に明け暮れてみました。


すっかり身体も冷え、雪も降りだしてきたので当地をあとにして、再び国道121号を走行。上三依塩原温泉口駅のところから国道400号に入り、西那須塩原ICから東北自動車道へ。
宇都宮市に立ち寄って餃子で夕食、駅周辺に行きましたが相変わらず東口の一部は環境がよろしく無いですね・・・。

餃子でも夕食には友人も満足したようで、朝からボリュームある食事をしてきた割には予想以上の食欲を見せてくれました。
運転をしない友人は一杯だけ生ジョッキを呑んでいましたが、餃子で6千円近い支払いというのも、ちょっと食べ過ぎのような気が(^^;。


夕食を済ませた後は東北自動車道で一気に東京まで、友人とわかれてからは都内を抜けて午前1時すぎに帰宅。
ちょっと早起きして出かけた福島横断+宇都宮餃子の旅、なかなかコンパクトに色々な要素を凝縮した良いパッケージになったと思います。
 
Posted at 2009/02/09 16:37:59 | コメント(1) | トラックバック(0) | ドライブ・観光ガイド | 旅行/地域
2009年02月07日 イイね!

福島横断紀行・その1

福島横断紀行・その1今日はプライベート色の濃いお出かけ。
早朝4時前に町田を出発、足立区内に住む友人と自宅近くのコンビニエンスストアで合流。
お互いに仕事も休みということで、ちょっとした日帰りのドライブに出かけることになりました。もっとも当方としては今後の企画に向けたロケハン的な意味合いも若干は含んでいるのですが(^^;。

合流後、加平ランプから首都高速道路・6号向島線に入り、そのまま常磐自動車道へ。
淡々と北上を続けていきますが、水戸北スマートICまではツインリンクもてぎへの出張で通い慣れた道。

水戸北を通過してさらに北上、右手からは鹿島灘から昇ってきた朝日が眩しく照らしています。
時間的に余裕を持ったスケジュールで移動をはじめたため、最初の目的地に早着しそうな気配が濃厚。そこで予定より手前の日立中央ICで高速道路を下りて、国道6号線での北上に切り替えます。

日立市は言わずと知れた一大企業城下町。

●「先見通せない」「この町はつぶれる」日立城下町に激震
asahi.com(朝日新聞)  2009年1月31日

さすがに記事は悲観論が過ぎるような気もしますが、日立製作所も世界的な景気後退の波に揉まれてしまっています。
ここは企業城下町なのですから、官民一体となってこの厳しい難局を乗り切っていくことが必要になってくるでしょう。


日立市のお隣は茨城県の北東端にある北茨城市

国道を走っていると「六角堂→」なる看板が目についたので、まだ時間の余裕があることから寄り道していくことに。

●五浦六角堂 (北茨城市)

市役所のサイトでも紹介されているように、明治の思想家・美術家である岡倉天心の住居跡地にある、天心自らが設計した建物だそうです。
しかし残念ながら時刻は午前8時前ということで門は閉ざされており、その様子を伺うことは叶いませんでした。

六角堂前から国道6号に戻る道は県道354号、この一帯には先の大戦中にある基地が設けられていました。

●YOMIURI ONLINE(読売新聞)|茨城版 特集|歴史を歩く ~風船爆弾基地跡~
YOMIURI ONLINE(読売新聞)|茨城版

第二次世界大戦で日本軍が開発した兵器のひとつが"風船爆弾"。
その名の通り、爆弾を取り付けた風船を放ち、ジェット気流に乗せて太平洋を横断させてアメリカ本土を攻撃しました。

結果的にはアメリカ側に大きな損害をもたらすには至らなかったと言われていますが、心理的なプレッシャーは相当なものを与えたようです。
それにしても和紙とコンニャク糊で造った風船を、きちんとアメリカ本土まで飛ばしたというのですから、その目的は別にして"日本人の凄さ"を感じさせるものです。


全国に三カ所設けられた風船爆弾基地のうちの一カ所、その跡地を過ぎると国道6号です。
しかし直進すると駅があるようなので、ちょっと立ち寄り。
大津港駅」はJR東日本、常磐線にある駅のひとつ。
県最北端の駅は朝早くから上り・水戸や下り・いわき方面に向かう地元の方々で賑わいを見せていました。


駅での小休止を終えると車は再び国道6号を北上。
福島県に入り、走りやすいバイパスを経てやってきたのは、いわき市
小名浜港は県下最大の港湾で、港湾法における重要港湾にも指定されています。

元々が産炭地であったこと、さらに港周辺には化学や製錬、自動車などの大規模な工場が立地しているため、必然的に港湾施設の規模も大きなものとなっています。

そんな小名浜港には魚市場もあり、豊富な海の幸でも知られています。
そこで港近くの食堂で朝御飯をいただくことに。

入店したのは「うろこいち」というお店。駐車場も完備、午前8時の開店から間もなくの訪問となったため、この日最初の客となりました。

メニューには海の幸がズラリと並びます。もっとも水揚げや入荷の状況によって品切れの物もありますので、ここは店の方に確認してからメニューをじっくり検討。

結果的にはイチオシの"刺身定食"を友人と共にオーダー、さらに"ひらめのエンガワ"を単品注文。
どれも大変美味しい上にボリューム満点、朝から少々食べすぎました・・・。


お腹を満たした後は、市内散策。
高台にそびえるタワーが目についたので、訪れてみました。

三崎公園の中にある「いわきマリンタワー」は高さ59.99mの展望タワー。
タワーそのものの高さはそれほどでもありませんが、高台という立地ゆえに塔の高さそのもの以上の雄大なパノラマを眺望できるそうです。

また公園は地元の方々にとっても憩いの場となっているようで、朝から散歩やウォーキングをする方や、青空に誘われて出かけてきたと思われる家族連れなどを見かけました。

ところで肝心の「いわきマリンタワー」ですが、結局は展望室まで登るには至らず。
入場料金は大人320円と決して高くないのですが、なんとなく公園内のスポットから眺めた景色で満足してしまいました・・・。


これでひとまず、いわき市を後にすることに。
国道49号で内陸部を目指します。ちなみにこの国道、日本的な感覚では欠番扱いにしても良いような気が・・・。

磐越自動車道に沿うように走り、三阪地区で国道349号に。小野町へ入ると沿道には工業団地があり、大手メーカー系列などの工場がいくつか存在していました。
もしかするとこの町は企業誘致が上手くいって財政的に豊かなのかもしれません。平成の大合併を経てもなお、町が残っていることがその証のような気がします。

街の中心部に近づくと姿を見せたのが写真の"お城"。
リカちゃんキャッスル」はご存じ、タカラトミーの主力商品である「リカちゃん」のお城。

リカちゃん」の歴代商品が展示されているほか、人形を製造する工場を見学することも出来るそうです。
身長160cmまでの方に向けた無料の貸し出しドレスが用意されているそうで、お子さんはもちろん、お母さんも「リカちゃん」になりきって城内を見学できるのだとか。

入場料は高校生以上が500円、小中学生は200円。午前9時から午後5時までの営業で最終入場は午後4時。
毎週月曜は定休、駐車場は無料のものが充分なキャパシティで用意されています。

ということで・・・。さすがに、むさ苦しいオトコ2人で入るのは躊躇するところゆえ、建物の写真だけ撮影して退散することに(^^;。
ちなみにこの場所は元々の工場だったようで、「リカちゃんキャッスル」の立地について特にそれ以上の由来はないようです。


この後は小野新町駅へ移動。
磐越東線の駅ですが、友人は少々"鉄分"が多いので、ここから先は二手に分かれて友人には"鉄道の旅"を楽しんでもらうことに。

なお小野町は小野小町の生誕伝説がある地。
先にご紹介した「リカちゃんキャッスル」でも"小野小町バージョン"が製造・販売されているそうです。
しかし駅前や町のウェブサイトを見る限りは、あまり観光に力を入れていないという印象も・・・。
リカちゃんキャッスル」も元々が工場だったということもあるでしょうが、なんというか街中にポツンとある異次元空間的な感じがして、町全体として盛り上げようという意気込みのようなものは余り感じられないのが残念なところです。


さて、長くなってきたので明日付けのエントリで続編をご紹介することにしましょう(って、続けていいですかね・・・?)
 
Posted at 2009/02/09 14:12:34 | コメント(1) | トラックバック(0) | ドライブ・観光ガイド | 旅行/地域
2009年02月06日 イイね!

東京 → 御殿場 → 東京

東京 → 御殿場 → 東京本日は早朝から活動開始。

向かった先は富士スピードウェイ
2月上旬ということで寒さは厳しいものの、空は朝から気持ちよく晴れ渡りました。そして上空は風が強いようで、終日雪を戴いた富士山がクッキリと姿を見せてくれる最高のコンディション。

そんな中でコースサイドに出て、走行する某車を撮影。
さらにピットに戻っての詳細取材など、日暮れまで富士スピードウェイでの活動に明け暮れておりました。

現地ではスポーツ走行が行なわれており、2009年からスーパー耐久に新たに参戦するドライバーや、参戦を予定している車両もコース上に姿を見せてくれました。
もっともこちらは今回の取材対象ではありませんが・・・。

さらに色々な方にお会い出来たので情報交換。
相変わらずスーパー耐久についてはオフシーズンの情報発信が皆無に等しい状況ですが、おおよその状況やシーズン展望が見えてきました。
 
Posted at 2009/02/09 12:30:21 | コメント(0) | トラックバック(0) | 取材・業務雑記 | 日記
2009年02月05日 イイね!

【ニューモデル・インプレッション】 ホンダインサイト

【ニューモデル・インプレッション】 ホンダインサイト2月5日、本田技研工業は予てから話題になっていたハイブリッドカー「インサイト」を発売しました。

名称としては二代目となる今回の「インサイト」。しかし初代は2シーターのクーペモデルで"空力実験車"のようなスタイリングゆえ、実用性の面ではユーザー層が限定されていました。

二代目はハッチバックスタイルこそ継承したものの、4ドア+テールゲートというファミリーユースにも充分に対応出来る"実用車"に変貌。
外観的にはトヨタプリウスに似ているという印象を持たれる方も少なくないでしょうが、その理由としては日本市場では少数派である"5ドアハッチバック"のスタイルを両車が採用していることにあります。
これは空力面でメリットがあるからなのですが、燃費向上を至上命題とする両車ゆえにボディ形状が同じになり、結果として似たスタイルに見えてくるのも必然であると言えるでしょう。

しかし、顔つきでは「インサイト」が個性的な表情を演出しています。
最近のホンダ車に共通する面構えは好き嫌いが分かれるところかもしれませんが、シャープな顔だちはなかなか個性的。


インテリアでは、シビック/シビックハイブリッドにも通じる上下二段のメーターパネル「マルチプレックスメーター」に注目。
シビックハイブリッドに対して大いに進化を果たし、ドライバーに有益なエコドライブに関する情報をいろいろとわかりやすく提供してくれます。

例えば上段のスピードメーター、ブラックのメーターパネル内に白文字のデジタルで速度が表示されますが、そこには青から緑へとグラデーション変化するアーチ状の背景が存在していますが
これは「アンビエントメーター」という機能。
この色の違いはドライバーの運転スタイルに応じたもので、緑色背景の状態は燃費に良い運転をしていることの証。

同様の機能はハイブリッド車に限らず採用例がありますが、それらはメーターパネルに小さなランプが設けられているケースがほとんど。その点「インサイト」ではメーターデザインの一部として先進性を感じさせますし、大きな表示なのに全体に馴染むデザインで好印象。もちろん小さなランプとは異なり大変見やすいので、自然にエコドライブが身につくことになるでしょう。


メーターパネル下段、タコメーターの内部には「マルチインフォメーションディスプレイ」を用意。
最近の新車では"お約束"になりつつある、メーターパネル内の多機能集中表示装置ですが、「インサイト」ではとても面白い情報を提供してくれます。
それは「コーチング機能」と「ティーチング機能」。

ハイブリッドカーに限りませんが、燃費を高める運転の基本は"如何にロスを少なくするか"。無駄なアクセルは踏まず、一定のペースで走る巡航を心がけ、周囲の情報を先読み把握して不必要なアクセルやブレーキを減らすことが大切です。
しかし、実際には特にペダル操作についてラフな扱いをするドライバーが少なくありません。中にはON/OFFスイッチのような踏み方をする人もいるのですから。

そこで「インサイト」では燃費に良い運転を実践するためのアシスト機能が強化されました。
先にご紹介したアンビエントメーターも含めた「コーチング機能」では、マルチインフォメーションディスプレイ内に「エコドライブバー」を表示。
写真のディスプレイ内中央にある四角と縦の棒がその機能ですが、縦棒を中心に左右にバーが伸び縮みします。
右方向は加速、左方向は減速。走り出すと状況に応じて左右にバーが伸び縮みしますが、この幅をなるべく少なくすることがエコドライブのコツ。左右の四角い領域に至らない部分が"クリアゾーン"と言われるエコドライブ領域の意味なので、先に述べた"ロスの少ない運転"を実践するための参考として大いに活用できるでしょう。

その上には小枝のような表示がありますが、こちらは「ティーチング機能」の一環。コーチング機能は現在進行形で、その瞬間瞬間の運転について燃費を高めるための運転テクニック向上に役立ちますが、ティーチング機能はもう少し長い時間スパンで見ている感じ。
小枝に葉がついている絵が表示されていますが、これは燃費に良い運転を続けることで葉がどんどん増えていきます。そして最後には花が咲くという仕掛け。

3つのステージに分かれて自分の運転スタイルが評価されていくので、ステージアップを目指したゲーム感覚も交えてエコドライブを楽しく実践できます。
さらにデータバンクとして生涯成績も表示されますから、我慢するエコドライブではなく、積極的に楽しむエコドライブが実現するでしょう。

個人的には更に機能をアップさせて、例えばインテリジェントキーに連動させた"個別データ集計機能"を2人分用意するのも面白いと思います。
"燃費の絶対数値"は走行シチュエーションに左右されますが、"燃費に良い運転スタイル"は場面が違ってもドライバー本人のテクニックに因る部分。
ということで、例えば旦那さんと奥さんで"エコドライブ度競争"を出来たりすれば、より燃費に優しい運転を心がけるようになると思います。
やはり"競争"というのは"やる気"をかきたてますし、毎月のエコドライブ度評価における勝敗で、月に一度のちょっとリッチなディナーをどちらの財布から支払うか、などユーザーの楽しみの幅も増えるのではないかと予想します。


4ドア+テールゲートというスタイルに変貌を遂げた「インサイト」。
ということでスペースユーティリティも厳しくチェックしてみましょう。

まず最初に大いに褒めたいのが"5ナンバーサイズ"におさまるボディ。
全長4390mm×全幅1695mm×全高1425mmということで、日本中のタワーパーキングに文句無しに入庫出来るであろうディメンション。
1700mm超えは当たり前、1800mm以上の"恰幅"を有する車も多い中、1700mm抑えた車幅は、全国どこでも間違いなく使いやすいサイズ。
「ハイブリッドカーが欲しかったけれど駐車場の制約が・・・」
「近所は狭い道も多いので、3ナンバーボディはちょっと・・・」
と近年の車のメタボ化にお嘆きだった皆さんには朗報でしょう。
正直なところ、ハイブリッドであることを抜きにして、このボディサイズだけでも選ぶ価値のある一台です。

さて室内ですが当然、幅広3ナンバー車よりも横方向の制約はあります。
しかし大人4人が乗車して狭苦しさを感じるものではありませんし、充分にそのまま長距離ドライブにも出られる空間が用意されています。
ただし空力面の要求からか後傾させたルーフの影響で、リアシートのヘッドルームは若干不足気味。座高の高さに自信のある方は、運転席か助手席を確保した方が賢明です。

写真はリアのラゲッジスペース。
ここには面白い工夫があって、フロアの高さを二段階に調整できます。
低めにフロアボードをセットしたのが写真の状態、大きな荷物や高さのある荷物を余裕で積載できます。
一方、上段にセットしておけばフラットで広い床面積を活かせます。この時は奥行き850mm、幅が最も狭い箇所で940mm、最も広い箇所ならば1410mmというスペースが提供されます。
さらにケミカル類を収納できるサブトランクも用意されているので、日常生活でラゲッジスペースについて不満が出ることはまず無いでしょう。

それでも足りない、というときはリアシートを倒してスペースを拡大できます。
4:6分割可倒式のシートはシングルフォールディング、シートバック両脇のレバー操作ひとつで簡単に折り畳めます。女性でも気軽に操作できる点は優れた機能です。


デビュー前から何かと話題だった「インサイト」。
スタイリングについてはティザーキャンペーンやコンセプトモデルが早い時期から発表されていたので、それほど斬新さを感じる部分ではないかもしれません。
しかし"噂"として同じように早い時期から情報が流れていた販売価格については、噂通りであったとは言え189万円からという設定の車両本体メーカー希望小売り価格はインパクトのあるものです。

私自身取材で乗った感じでは、この戦略的な値札を下げる「G」グレードでも全く不足のない出来ばえと装備レベルでした。基本がオーディオがレス仕様なので、そこそこのオーディオを装着したとしても実際には200万円級の車両+諸費用という購入プランになるでしょう。しかしこれでもリーズナブル、長く使える実用車として充分にお薦め出来る内容です。
つまり"189万円"のベーシックグレードは決して"戦略的なアドバルーン"という存在ではなく、最も売れるであろうメイングレードになると予想します。
そしてベーシックグレードも最上級グレードも、ハイブリッド機構は共通ですしスタイリングにも大差はありません。このあたりにもホンダの"本気"を感じます。

さて、最後に個人的に「インサイト」で"要注意"と感じた部分を2つご紹介。

まずはリアシートのヘッドクリアランスですが、空力を優先した結果として後傾させたために少々タイト。
身長180cm超の私はもちろん、170cm程度の方でも余裕は少ないと感じるでしょう。
大柄な大人をリアシートに招く機会の多い方は、ショールームでのチェックが必要です。

もう一点は少々硬めの乗り心地。
ホンダらしい、という言い方もあるでしょうが、どうも個人的には"やり過ぎ感"を強く覚えます。
ハンドリング性能を求めるべき車と、そこを抑えても乗り心地を優先させるべき車があるだろう・・・、と思うのですがいかがでしょうか。ここも購入を検討されている方は、ディーラーでの試乗で確認していただきたいと思います。


ハイブリッドカーの普及を目指して、戦略的な価格を引っさげて登場した「インサイト」。
たしかにコストパフォーマンスの高い、お薦めの一台であることを確認できました。

なお「トヨタプリウス」もモデルチェンジが近づいているという話が聞こえてきますが、まずハイブリッド方式の違いはアタマに入れておくべきでしょう。
直接比較すると「インサイト」はエンジンがかかっている時間が長いように感じられ、電気のみで走る領域の大きな「プリウス」に対して燃費が余り良くない印象を感じられるかもしれません。
実際の燃費はユーザーさんのブログなどに記される"実用数値"で比較するのが一番ですから、これから注目していきたいと思います。

また「プリウス」に対して5ナンバーサイズゆえに絶対的な室内空間のサイズでは負けている「インサイト」。
ですが5ナンバーサイズの高い利便性は日本市場では大きなメリットです。
この点は「プリウス」が新型になった時に、自動車専門誌などでのライバル対決で"室内空間が狭い"と評されることが目に見えていますが、これはボディサイズの違いを考えれば当たり前。
もう今の時代に自動車専門誌の短絡的な評価を重視するユーザーも少ないでしょうが、5ナンバーゆえの使いやすさと、その枠内+空力性能を重視した上でのバランスされた室内空間について、ぜひ店頭や試乗車などで確認していただければと思います。
 
2009年02月04日 イイね!

"個タク祭り"

"個タク祭り"何故か"祭り"がシリーズ化しつつあるような気がしますが・・・。

前回の"ソアラ祭り"、さらにその前の"クラウン祭り"に続いての、祭り第三弾です。

要するに毎度のごとく1/43スケールのミニチュアカーが手元に届いた、という話なのですが、今回はこれまでのように警察車両ではありません。

そう、タイトル通り「個人タクシー」です。

個人タクシーは一人が一台の車で営業している、言うなれば"個人事業主"。
二種運転免許を持っているのは当たり前として、タクシー運転経験や過去の交通違反、年齢、開業資金などについて一定の基準や資格を満たしている人が、試験などをパスすることで営業を開始できます。

そして東京の場合は加盟する団体によって3つに分類できます。
加盟先については、ルーフに備わっている「行灯(あんどん)」と呼ばれる表示灯を見れば一目瞭然。

まず「でんでん虫」と呼ばれる行灯をつけた白いボディに青いラインの車。これは"東京都個人タクシー協同組合(東個協)"の加盟車両。

次に「提灯」と呼ばれる丸形の行灯をつけた車は"日個連 東京都営業協同組合"の加盟車両。こちらはボディカラーリングが1パターンに統一されていないので、白やシルバー、黒などのバリエーションがあります。

そして最後は、いずれの団体にも加盟していない車両。この場合は上記2団体とは異なる行灯を備えており、白い台形の行灯に「個人」と書かれていたりします。
数としては極少数ですが、一匹狼的な事業主のほかには、何からの理由で両団体から処分を受けて脱退した事業主などもいるようです。

ところで首都圏は、個人タクシーの車種に高級車が多いことが特徴です。
トヨタならクラウン、日産ならフーガやセドリックは当たり前。
セルシオやシーマ、更に上のセンチュリーやプレジデントも存在しています。
また輸入車でもBMW7シリーズ、メルセデスベンツSクラス、ボルボS80、アウディA6などが実在しています。
さらに近年はミニバンも増えつつあり、アルファードやエスティマ(ハイブリッド含)なども見かけるようになってきました。


今回入手したミニチュアは、少々古めのモデルですが、現役で今も走っている2車種です。

東個協と日個連、それぞれの車種をモチーフとした2台がリリースされましたが、どちらも細部にわたって良く造り込まれています。


MiniCar|J-Collection 日産セドリック 個人タクシー
MiniCar|J-Collection トヨタクラウン 個人タクシー
 
Posted at 2009/02/05 04:33:33 | コメント(3) | トラックバック(0) | ミニチュアカー | 日記

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