• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

NorthStarのブログ一覧

2011年09月20日 イイね!

キャスティング

キャスティングテレビでも映画でも演劇でも、キャスティングというのは作品の成功を握るひとつの大きな要素になっています。
適材適所の人選が求められるのは当然として、ドラマなどでは俳優のもつキャラクターを基本として、演技力やネームバリューなど色々な背景を深く考慮して最終的なキャスティングが決められる流れになっているでしょう。その中で、例えば意外性のあるキャスティング、具体的には大御所の広く親しまれている俳優が悪役を演じてみたり、逆に悪役として名の通った方が善良な役を見事に演じきるなどの面白さがあると、これもひとつの大きな話題性になるわけです。

こうしたキャスティングというのはドラマなどに限った話ではなく、如何なる内容であっても人が出演する限りは重要な要素であり続けます。近年では報道番組のバラエティ化が進んでしまっていますが、キャスターや進行役というのは番組そのものの信頼性にも関わってくるものです。

私自身は既にテレビの無い生活を長く続けていますが、たまたまこの火曜日に放送された番組の内容を見て唖然とさせられることがありました。
それはフジテレビでゴールデンタイムに放送された「カスペ!」という2時間番組について。多岐な内容を紹介する単発番組の特別番組で、バラエティから音楽、ドキュメンタリーと幅広い内容を毎週放送している枠なのだそうです。

この火曜日に放送された番組のタイトルは「消えた犯人逮捕の決定的瞬間」。いわゆる“警察24時もの”とでも言いましょうか、全国の警察本部に密着取材を行って、犯罪の発生から犯人逮捕までに至る警察官の活躍を紹介する内容だったそうです。
こうした警察の活動を紹介する番組は一定の視聴率も得られるようで、長年に渡って必ず各放送局が制作・放送する内容のひとつ。特に春と秋の番組改編期に放送されることも多く、また取材で得られた素材を短めに編集したものは、報道番組内の特集企画などでも展開されています。

ただ、ひとつ驚いたのは、今回の放送でキャスティングされた案内役について。
国民的人気アイドルと称されるグループを構成するメンバーの一人がその役についていたのですが、いまを去ること10年ほど前に世間を騒がせる警察沙汰の主役となったことを多くの方々が覚えているタレントだったのです。その時には道路交通法違反、ならびに公務執行妨害で現行犯逮捕され、センセーショナルなニュースとして報道番組でも名前が連日流されました。もっとも、その過程において呼称について聞き慣れない“○×メンバー”という表現が使われたことも、記憶に深く残る理由のひとつになったかと思います。

この件については報道と事実に相違があるという話も出ているようですが、結果的には道路交通法違反と公務執行妨害について起訴猶予という処分が下されています。実刑や執行猶予のついた有罪判決ではありませんが、逆に言えば無罪判決でも嫌疑不十分による不起訴処分でもありません。起訴猶予はあくまでも犯罪行為そのものについては認めた上で、情状や犯罪の内容を総合的に判断した結果として検察官が裁判所への起訴を見送ったに過ぎません。
つまり、最終的な司法判断の場である裁判に持ち込まれる前の段階なので無罪なのか有罪なのかが曖昧に見える面もありますが、法務省訓令では「被疑事実が明白な場合において」のみ不起訴の裁定を下せると明記されています。前科にはなりませんが、前歴としては法務・警察などの行政機関に資料として残ります。
あくまでも検察官の判断として「被疑事実が明白」だったということですから推定無罪の原則に照らせば判断は難しいところですが、ひとつ言えることはこの被疑者は社会的な影響力のとても大きい、著名人であったということ。警察も検察も全くなにも無いところから、わざわざ社会的な認知度の高いタレントを犯罪者として捏造することはそうそうないでしょうから、法律違反を問われる行為を行ったのは事実であったと思われても致し方ないかと思います。

こうした社会的にも影響の大きい騒動の主役だった人間を、よりによって警察の活躍を紹介する番組の進行役にキャスティングするとは……。番組を見て違和感を覚えた人も全国に多かったのではないかと思います。
確かに騒動からは既に10年が過ぎており、本人も芸能活動の自粛などを経て、記者会見では謝罪も行っているので、問題が無いという見方もあるかもしれません。しかし、仮に番組の内容で「駐車違反などの道路交通法違反」や「公務執行妨害」を犯した被疑者を追う警察官の活動が紹介されたりしたら……。それこそブラックジョークとしか言いようがありません。

そもそも、仮に私が警察側の広報担当者であったとしたら、このキャスティングには異を唱えたくなってしまいます。
テレビ劣化が叫ばれるようになって久しいですが、やはりテレビを見なくなった私にとっても昨今のテレビ局や制作会社が考えていることというのは、理解しかねることが多いというのが正直な感想です。
 
Posted at 2011/09/25 01:19:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2011年09月19日 イイね!

小さく、素朴な博物館

小さく、素朴な博物館昨日付のエントリに記した、友人の二人で実行した名古屋日帰り弾丸ツアー。
元々は、高校時代から腐れ縁の友人が長く住んでいた東京を離れて札幌に引っ越すというので、その前にじっくり話でもしましょうか、ついでならどこかに足を伸ばしてみようか、という話で決まったものでした。そしてこの友人がいわゆる“鉄ちゃん”だったので、私も友人も訪れたことが無かった「リニア・鉄道館」を目的地としたわけです。

しかし、残念ながらお目当てだった「リニア・鉄道館」については、私も友人も若干の期待外れという思いを抱かざるを得ませんでした。当初はそんなに混雑していなくても一通りを見学するのに最低2時間半くらいを要するかと思っていたのですが、一部の展示が混雑していたという事情はあるにせよ、1時間ちょっともあれば見て回れる内容でした。

そんなわけでお昼には見学を終えてしまい、どうにも時間を持て余してしまった次第。外は厳しい残暑、「リニア・鉄道館」に隣接する有料駐車場に停めた車内で、その後の行動について思い悩んだ結果……。
社用車1号機(日産フーガ 350XV)に純正装備されているカーナビゲーションの知恵を借りてみようということで、周辺にある博物館施設を検索してみました。こんなとき、毎年リリースされているデータベースをきちんと最新のものにアップデートしてあると、便利ですし情報も新鮮なので安心です。

隣接県も含めて表示された一覧の中で、ちょっと目を惹いたのが「貨物鉄道博物館」。場所は三重県いなべ市、現在地である「リニア・鉄道館」からの距離は40kmほどという表示です。現在地は伊勢湾岸道の名港中央ICが至近、そこから東名阪道の四日市東ICまで走り、その先は一般道で10kmほど山側に行った場所にあるとのこと。

貨物をテーマとした鉄道の博物館が存在していたとは初耳、早速こちらを目的地としてセット。
渋滞も無くスムーズに四日市東ICまで移動、一般道をナビゲーションの案内に従って走っていくとのどかな田園風景が拡がり始めました。そして幹線を外れてちょっと細い住宅街の中に入り、三岐鉄道という私鉄の三岐線・丹生川駅前に隣接していたのが「貨物鉄道博物館」。

もっとも、最初に視界に入ってきたのはシャッターが閉められた大きな倉庫風の建物、「これは来て失敗だったか?」という懸念も覚えてしまいました。しかしよくよく見ると、建物脇に車両が屋外展示されています。それは三岐線の線路に並行するようなかたちで奥行きがかなりあり、大小10両ほどの貨物車両が留め置きされていました。
展示車両の詳細は「貨物鉄道博物館の公式サイト」を参照いただきたいのですが、ちょっと驚いたのは「シキ160形」が展示されていたこと。この車両は巨大な変圧器を輸送するために製造された“大物車”と呼ばれる貨物車両で、吊掛式の搭載方法で130トンの積載能力を誇ります。
大物車は、ただでさえ実車をなかなか見る機会の無い貨物車両。それが本当に間近で見られるとは予想外の展開、さきほどの懸念もどこへやらで「やっぱり来てよかった」という思いに満たされたのです。

この「貨物鉄道博物館」、ボランティアの皆さんが運営の中心となっているようで、屋外に展示されている車両の見学は無料で自由に行えます。事前に決まっている開館日には、先程は倉庫風と記した建物が開放され、収蔵している鉄道貨物に関する資料を見学することが出来るのだとか。
また寄贈や貸与を受けて展示している車両の修復作業も行われているようで、この日も数両の貨物車両が作業エリアと思われる区域に留め置かれていました。

小さく、そして素朴な博物館ですが、展示を含めた運営コンセプトは明確ですし、なにより「みんなに喜んでもらいたい」という運営側の想いが伝わってくるようでお薦めのスポットです。
 
Posted at 2011/09/24 23:38:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 航空・鉄道・海運 | 日記
2011年09月18日 イイね!

東京 → 名古屋 → いなべ(三重県) → 東京

東京 → 名古屋 → いなべ(三重県) → 東京土曜日の夜、なんとなく友人と連絡を取り合って、日曜日の予定が決まったのは22時を過ぎたころ。
結果的には事実上の徹夜状態で日付が変わり、夜も明ける前の午前4時前に撮影機材を社用車1号機(日産フーガ 350XV)に積み込んで出発。足立区に住む友人を迎えに行き、その後は夜明けの首都高速から東名高速へとリレーして、ひたすらに西を目指して走ります。

9時をすぎて名古屋市に到着、高速道路を下りた後は時間調整を兼ねた朝食のために「おかげ庵・篠原橋店」へ。「おかげ庵」とは名古屋に本拠を構える喫茶店のチェーンであるコメダ珈琲店が展開している、和テイストのメニューを中心とした店舗。
コメダ珈琲店は8月に関東と関西への出店を加速すると発表、関東地区については今年2月の時点で45店舗を展開していますが、2014年2月までに120~130店舗にまで拡大するという計画なのだそうです。その中には名古屋地区のみで僅かに5店舗しか展開していない「おかげ庵」は含まれていないような気もしますが、出来ればこちらも積極的に展開してほしいところです。

さて、名古屋ならではのモーニングセットで朝食を済ませた後は、今回の目的地へと移動。それは名古屋港の近くにある「リニア・鉄道館」です。
この施設はJR東海が運営している展示施設で、2011年3月14日にオープンしたばかりです。埼玉県にあるJR東日本の「鉄道博物館」、JR西日本が運営する大阪府の「交通科学博物館」や京都府の「梅小路蒸気機関車館」、そして福岡県にありJR九州も運営に関わっている「九州鉄道記念館」と並ぶ、JR直系の鉄道展示施設です。

この日は好天に恵まれた三連休初日ということで、開館直後の時間でしたが入場は行列が出来るほどの盛況ぶり。まだオープンから半年しか経っていないこともあり、物珍しさも手伝うのか家族連れはもちろん、高齢者の団体が貸切バスで乗り付けるなどしていました。
入館料は大人1,000円。館内に入ると、まずは蒸気機関車の「C62」、次世代新幹線の開発で産まれた高速試験車両「300X(955形)」、そして超電導リニアモーターカーの大量輸送実験車両「MLX01-1」が出迎えてくれます。

1948年に誕生した「C62」、そして1995年生まれの「300X」と1996年生まれの「MLX01-1」。この全てに共通しているのは、鉄道の高速化に多大な貢献をした存在であるということです。「C62」、中でもここに展示されている17号機は、日本における蒸気機関車最高速度記録を保持しています。「300X」は1995年から2002年にかけて試験運用され、700系などにその技術は活かされました。この編成は1996年夏に、米原-京都間で鉄製のレールと車輪を用いた鉄道としての国内最高速度記録である443km/hをマークしています。そして「MLX01-1」は、言わずと知れたリニアモーターカーの実験車両で、超電導リニア方式の世界最高速度となる581km/hを記録しています。既に海外では営業運転が始まっているリニアモーターカーですが、日本でもJR東海が2027年に首都圏と名古屋圏を先行開業させ、2045年を目標に大阪圏までの全線営業開始を目指しています。

更に館内のメイン展示コーナーへと足を進めると、そこには多くの実車が展示されています。
新幹線は初代の0系、100系、そして300系と、ドクターイエローこと922形のT3編成を展示。さらに往年の電車や気動車、蒸気機関車や旧型客車などを多数展示しています。その中でやはり人気を集めていたのは新幹線車両。私はこれまでに新幹線には僅かに5回ほどしか乗車した経験がありませんが、やはり子供の頃からテレビなどを通じて見慣れているせいもあるのか、白ベースに青いラインが入った東海道仕様の0系こそが“ザ・新幹線”という感じを覚えています。

また電車の中で目を惹いたのがクハ381形。カーブの多い区間でのスピードアップを図るべく、カーブ通過時に車体を傾ける「振子式」を初めて実用化した特急電車です。ただ、当時の「自然振子式」は揺り戻しの影響などで独特の乗車感覚があり、乗客の中には気分を悪くしたり、乗り物酔いの症状を起こす人も少なくなかったのだとか。これが381形の営業運転開始から40年を経た現在では、制御システムの進化などによって快適性も大幅に向上。全国のJR各社をはじめ、私鉄でも導入が進められ、スピードアップに大きく貢献しています。
今回、初めて振子式の始祖と言えるクハ381形を間近にして感じたのは、車体の絞り込みの強さ。振子式という独特のシステムを採用したがゆえでしょう、車体は特に正面から見るとわかりやすいのですが、下部が大きく絞り込まれた構造となっていました。

さて、更に展示エリアを奥に進んでいくと、そこには個人的にお目当てとしていた車両が待っていました。
オヤ31形。1949年に製造された古い車体ですが、最も長いものでは2005年まで車籍が残されていました。それというのもこの車両、営業運転に供されるのではなく、建築限界測定車という事業用の車両だったからです。
鉄道は線路上を走る車両が、沿線の架線柱や信号、標識などといった構造物、さらには当然ですが駅舎やホーム、橋梁にトンネルなどの建築物に決して接触することは許されるはずがありません。そのため、施工にあたっては事前設計の段階から建築限界という領域を設けて、この範囲内にはいかなる構造物や建築物も無いようにしています。そして実際にその建築限界が守られているのかを確認するための車両が、このオヤ31形。

一見すると古い客車のようですが、車両端には車体をグルリと囲むように矢羽根が設置されており、これを拡げて走行することで確認作業を行っていきます。つまりはこの矢羽根が建築限界そのものを表しているのですが、拡げた状態は他の鉄道車両に見られない特徴的な外観になります。この様を沢山の“かんざし”に見立て、低速で確認作業を行っている様子を“かんざしを沢山髪にさした花魁が歩いている”と表現して、「おいらん車」という愛称で親しまれてきました。

このように多彩な展示が見られた「リニア・鉄道館」。これらの他にも、ユニークなところでは車掌業務を体験できるシミュレーターなどが、料金は別途ですが用意されています。
しかし正直なところ、期待には届かない内容の施設であったという印象を拭いきれません。車両展示も数は多いですが、なんとなく“置いてあるだけ”という感じが無きにしも非ずで、説明のパネル展示なども不十分な印象です。

私はこれまでに「鉄道博物館」と「交通科学博物館」を訪れた経験がありますが、正直に言ってより規模が小さく旧態化している「交通科学博物館」の方が、見応えがあったという感想を持ちました。
今回はやや混雑していたことから駆け足での見学に留まったためかもしれませんが、もう少し展示内容の再考や工夫を凝らす努力が欲しい施設だと思っています。
 
この「交通科学博物館」を見学した後は、三重県のいなべ市に移動。ここでも一件の鉄道系展示を見学して、14時すぎには帰路につくことに。
最後に東名高速は厚木IC手前付近で20kmほどの渋滞がありましたが、20時には東京に帰着。往復約1,000kmの日帰り紀行は無事に終了しました。
 
Posted at 2011/09/24 19:53:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | 航空・鉄道・海運 | 日記
2011年09月17日 イイね!

洞爺湖の"お土産"

洞爺湖の"お土産"世間は今日から、今月1回目の三連休に突入。今年は9月に連続で2回、さらに月が10月に替わってからも1回と、秋に立て続けで三連休があるカレンダーなんですね。
連休初日ということで、JARTIC(日本道路交通情報センター)のサイトを見ても早朝から関東の高速道路は下り線で激しい渋滞が発生していました。ただ、週末にも全国ではいくつかのモータースポーツ競技会が開催されていますが、当方は出張の予定が無いのでおとなしく引き籠もりの連休を過ごします。

とは言っても、ただ引きこもっているだけでは時間を無駄にしてしまうので、いくつか所用を片づけてしまうことに。
まずは連休初日の土曜日、夕方に東京日産自動車販売のお店を社用車1号機(日産フーガ 350XV)で訪問。用向きは今年5回目となるエンジンオイル&フィルターの交換作業。前回の交換からおよそ1ヶ月半の間に、青森出張や岡山から北海道を巡った“初秋の長期ロード”などをこなしてきたため、4,800kmほど走行距離を重ねています。

前日に電話で予約を入れておいたので、店に着いてすぐに作業にかかってもらえる体制が整っていました。
ただ、先日の「ARK Rally 洞爺」を取材した際に、SS(スペシャルステージ)となった林道を走行中に、深く掘れたワダチに足をすくわえてしまってアンダーカバーを破損してしまっています。
前後二分割されたカバー、そのうち後ろ側については完全にめくれてしまい路面と干渉することもあったため、北海道を離れる前に取り外してしまいました。その取り外し作業において、車体の底部に大量の砂利を抱え込んでいたことが発覚、可能な限りは除去して現在に至っています。

こうした事情を馴染みのサービスフロントさんに伝達して、作業が行われている様子を見られるウェイティングエリアで待機。
リフトで上げられた1号機、こちらも馴染みのメカニックさんはバッテリーの空き箱を持ってきて、車体底部のあちこちから砂利を取り除いてくれます。思えば北海道を離れる前の除去はガレージジャッキでフロント部分を上げた状態にして、ここに高圧の水を吹きつけて行った作業。ゆえに特に車体後部は手つかずに近い状態ゆえ、まだまだ砂利が出てきたのです。
結局、バッテリーの空き箱は半分以上が“洞爺湖からのお土産”で埋まる結果に。ひとしきり砂利を除去した後は、スムーズにエンジンオイルとフィルターが交換されて、全体の所要時間は最後の洗車サービスも含めて45分くらいでした。

精算とあわせて、サービスフロントさんにアンダーカバーの交換について確認。前後2枚の部品代はおよそ2万円、概ね予想した通りの価格でした。
さらに11月に行う予定の継続検査(車検)についての相談。走行距離などからして、予防整備の一環としてはオルタネーターの交換が検討対象となるので、リビルド品で部品代と交換工賃の見積もりをいただきます。このほかにも、ダンパーをリフレッシュしたいという思いがあったり、スタビライザーの取り付けブッシュ付近からと思われる異音の対策も、車検とあわせてやってしまおうかと思っている次第。
ひととおりの見積もりをベースにメニューを組み立てつつ、11月までに少なくとももう1回はオイル交換に訪れることになるでしょうから、その際に最終的な見積もりを出してもらうということで打ち合わせが終了。

そうそう、もうひとつ悩ましい交換部品の候補がありました。それはウォーターポンプ。一般的には10万km程度の走行距離を重ねた時点で行う、タイミングベルト交換とセットでリフレッシュするケースの多いパーツです。しかし、日産フーガ 350XVが搭載しているVQ35DE型エンジンは、ベルトではなく耐久性が圧倒的に高いタイミングチェーンを採用しています。ゆえに18万kmを走破した現時点においても、交換は全く検討していません。
そうなるとウォーターポンプは単独で交換する話になるのですが、工賃が決して安いものではなく……。どうしたものか、ちょっと要検討です。
 
日産フーガ 350XV|エンジンオイル交換
 
Posted at 2011/09/24 08:54:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日産フーガ (Y50) | 日記
2011年09月16日 イイね!

闇夜を駆ける「黒豹」

闇夜を駆ける「黒豹」8月にリリースされたRAI'Sの新作、もう一台は和歌山県警察の交通部交通指導課・暴走族対策室に配備されている、180系トヨタ・クラウンの交通取締用覆面パトロールカーです。
今や全国の高速道路交通警察隊や交通機動隊で主力となっている、通称“ゼロ・クラウン”こと180系の覆面パトロールカー。大量の国費導入車、そして一部の県費導入車が混在していますが、今回モデル化されたのはそんな多くのゼロ・クラウンの中では特徴的な一台であり、かつメディア露出が最も多い車両ではないかと思われるものです。

平成も20年を過ぎていますが、いまだに時代錯誤としか言えない“暴走族”という困った輩が存在しています。主に二輪車で爆音をまき散らしたり、交通法規を無視して街中を走り回るなど、平穏な市民生活や秩序ある安全な交通社会を阻害する要因として社会問題にもなっています。
暴走族の摘発については、主な活動時間帯が夜間から深夜になるという特徴があります。その昔は現行犯での摘発が基本だったがゆえに夜間にパトカーや白バイが壮絶な追跡劇を展開したり、行く手をネットや警察車両で封じて一斉検挙するなどの対応をしていました。しかしこうした手法は、無関係な一般車両を巻き込んだ事故が発生する危険性があったり、被疑者自身が事故を起こした場合にマスコミがこぞって「行き過ぎた追跡が原因ではないか」と糾弾するなどしたことから、取り締まりは変化を見せてきました。

昨今は現行犯での無理な摘発を行わず、写真やビデオ、ペイント弾などを活用して暴走行為の証拠を集め、これを解析して被疑者を特定して後日逮捕に結びつけるというかたちが主流になってきました。しかしこうなると暴走する側は個人を特定されないようにして検挙を免れようとしますし、なにしろ延々と暴走行為そのものは続いてしまうわけですから一般市民からの苦情も警察には多く集まることになってしまいます。

そこで和歌山県警察が2002(平成14)年に発足させたのが、俗に「黒豹隊」と呼ばれる覆面二輪車を核とした暴走族摘発部隊です。
その昔は夜間でも白バイを活用した暴走行為の摘発は行われていました。例えば1980年代の後半には東京の首都高速で“ルーレット族”を摘発するために、定置式のスピード測定器を用いて違反車両を白バイで追跡するという事例もありました。しかし夜間のこうした追跡は危険も伴うものであり、一時はほぼ完全に白バイの夜間活動は行われなくなっていました。
しかし、やはり暴走の核となる二輪車の摘発には、警察側も機動性に優れる白バイを使うのが効果的。そこで夜間の活動で目立ちにくい黒色の塗色とした二輪車を用意し、これに採証装置などを備えた暴走族摘発専用車両を生み出したのです。
その二輪車が“黒豹”と呼ばれるもの。ちなみに、より小型の250cc車両は銀色の塗色であることから“銀虎”と呼ばれており、こちらは更に小回りの利く機動性を武器に摘発活動に従事しています。
黒豹は3台が1組となって主に活動しており、これを束ねる指揮官が今回ミニチュア化された覆面車両に乗務して先行します。そして暴走行為を現認すると、無線や車両後部に備わっている青色のLED灯を用いて黒豹に出動を指示。即座に黒豹は対象の追跡に入り、暴走族をその場で確保してしまうわけです。

黒豹の活動はメディアでも頻繁に採り上げられていますが、確実に成果を見せています。黒豹の発足前年には僅かに14件だった暴走行為の摘発件数も、初年度には141件、翌年には171件となりました。逆に暴走行為に関する110番通報は発足前年に約1,400件でピークに達していたものが、現在ではおよそ4分の1にまで減少しているそうです。
こうした成果は他の警察本部からも注目を集めることとなり、現在ではいくつかの本部が黒豹と同様の暴走族摘発用覆面二輪車を導入しています。掲載した写真は警視庁の第9方面交通機動隊に配備されている車両。そもそも覆面二輪車といっても赤色警光灯などは剥き出しなのですが、一般的に「警察のバイク=白バイ=白色」というイメージが強いためなのか、黒色の車両は街中でもそんなに目立っている印象はありませんでした。

さて、最後に警察庁の交通指導課が今年になってから発表した、2010(平成22)年の暴走族関連統計についてご紹介しておきましょう。
暴走族のグループ数は2006(平成18)年と2010(平成22)年を比べると、847から507へと減少しています。構成員の数も13,677人から9,064人に減少していますが、気になるのは少年の比率が47.7%から54.4%に増加している点。集団での暴走行為の回数は4,730件から3,566件へと減少を見せているものの、3年ほど数字では横ばいの状態が続いています。
覆面二輪車部隊や、採証用の対策専用車両も配備が進んでいますので、さらなる厳正な取り締まりと摘発の強化を望みたいところです。

MiniCar|RAI'S トヨタクラウン 和歌山県警察交通部交通指導課暴走族対策室指揮車両
MiniCar|RAI'S 日産エルグランド(E51) 神奈川県警察暴走族対策室車両
MiniCar|RAI'S スバル レガシィ 2006 警視庁交通部交通機動隊車両
Posted at 2011/09/23 18:32:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | ミニチュアカー | 日記

プロフィール

各種取材やウェブサイトを中心とした制作業務を行なっています。 主なテリトリーは自動車/モータースポーツ、飛行機などの交通関係。 自動車は乗用車からトラッ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

リンク・クリップ

office North-Star業務雑記帳(FC2) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2011/08/12 00:27:49
 
ADVAN Motorsports 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2011/08/12 00:27:30
 
NINJA TOOLS 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2007/09/17 19:46:48
 

愛車一覧

日産 フーガ 日産 フーガ
三菱ディアマンテ30M-SE、Y50型日産フーガ350XVに続く、三代目の“社用車1号機 ...
フォルクスワーゲン パサート セダン フォルクスワーゲン パサート セダン
マツダRX-8、三菱ランサーエボリューションVII GT-Aに続く、三代目の"社用車2号 ...
日産 フーガ 日産 フーガ
二代目となった"社用車1号機"。 日産フーガ350XV、ボディカラーはダークブルー。 ...
三菱 ランサーエボリューションVII 三菱 ランサーエボリューションVII
マツダRX-8の後継として導入した「社用車2号機」。 三菱ランサーエボリューションVII ...

過去のブログ

ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation