目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
リアデフのプロペラシャフトフランジ根元からオイルが漏れていたのを発見し、オイルシールを交換することにしました
デフの廻りには砂ぼこりを抱えてコテコテになったオイルが…随分前から漏れていたようです
走行距離137,918km
2
パーツ調達
恐らくシールなんだろうなと、パーツリスト(ePER)でリアデフのパーツイラストを眺め、『ガスケット』を見つけました
純正品番40004530
ebayで社外品、CORTECO製 12014055B を見つけて調達しました
3
作業手順のキモ?
(以降※印と番号は、パーツイラストの番号です)
プロペラシャフトのフランジ(※7)を留めるナット(※5)の締め付けトルクが重要であることがわかりました
シールの奥にテーパー形状のローラーベアリング(※3)があり、締め過ぎるとベアリングの動きを渋くしてしまうようです
マニュアルにあったナットの締め付け手順は
①まず160Nmで締める
②フランジの廻り始めトルクが 0.8〜1.2Nm に収まるように、必要であれば255Nmまで締める
③上記範囲に収まらない場合は、厚みの違うスペーサーに変えて、また①②を実行する
というものでした
ですが心配事が…
今回車体からデフは外さない前提で
①ウマを掛けた程度のスペースで160Nmものトルクを掛けられるのか?写真にある回り止めSSTも無いし…
②0.8〜1.2Nmという小さなトルクを計測するためのレンチをわざわざ用意するのか?
ということから簡略化
外す前のナットの位置を記録しておき、その状態に戻すこととしました
あとはインパクトレンチの力を借りよう
実は…パーツリストに厚みが異なるスペーサーが沢山載っていて『シビアだ〜』とビビってました(´・ω・` ;
4
では作業です
ウマに掛けてプロペラシャフトを切り離します
13mmのボルトナットx4個外すだけ
デフ側ナット、メガネレンチではフランジとの間が狭くて入らず、ソケットもレンチが入らないのでスパナで
プロペラシャフト側ボルトは、ソケットをエクステンションで延長しないと、ジョイント部分が邪魔でレンチが入りません
さらにはボルトに対して垂直にソケットがハマらない
僅かに傾けた状態なので、舐めないように慎重に
な〜んて書いてますが、気づいたのは組み付け時
外す時はスパナx2で無理矢理、緩めました
なるべくレンチが垂直に近くなるようプロペラシャフトを回転して、舐めないようにサイドブレーキで固定
外れたらサイドブレーキを戻して回転…と地味に時間を要します
プロペラシャフトはリーフスプリングに括り付けておきました
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フランジのナットを外します
①デフ側フランジ
ナットがカシメてあります
②ピンポンチでカシメを解きます
(画像は削ったマイナスドライバーですが)
③合いマークを付けておきます
④30mmのソケットで外しました
160Nm以上で締め付けてあるので、ウマから降ろしてタイヤに荷重、サイドブレーキを掛けた程度ではタイヤが滑ってしまいます
結局インパクトレンチで緩めました
オイルが出てくるので受けが必要です
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①シールを外します
小さいタガネでコツコツとシールに切れ目を入れ、引っ張り出します
②オイル止めプレートを外すと、ベアリングが見えました
ベアリングを見たかったのでプレート外しただけです
③外したパーツ、ナット、ワッシャー、フランジ、オイルシール、そしてオイル止めプレート
パーツのイラストとはオイルシールとプレートの順番が逆ですが…とにかくこの順番です
④壊したオイルシールと新品シールを比較して、間違いないか確認
新品はこの面もゴムが接着されていますが、付いてたのは金属剥き出しでした
まさかゴムが無くなったってことは無いと思いますが…
⑤新品は側面までゴムが回り込んでます
新品はやはりここまでゴムを貼っているので、より安心です
厚さはどちらも9.7mmでした
ゴムの弾力を考慮すれば、ナットは元より少し強め締める方がいいのかも?(とこの時は思いました)
7
オイルシールの組み付け
シールにオイルを塗布して、外れない程度に手で押し込み、塩ビパイプのジョイント「DVソケット40」をシールに当てて、プラハンでコンコン叩き入れます
斜めに入らないよう叩く場所を変えては確認、を繰り返して、元と同じツライチまで入れます
8
外したパーツのオイル汚れを落として、組み付けです
先ずはフランジ
やはり手で締めるのは難しく、インパクトレンチでゆる〜く回して合いマークに合わせました
強めがいいかと思いましたが、微妙な加減が難しいので、一発で合いマークがほぼ合ったところで止めました
フランジを手で回して、引っ掛かりもなくスルスル〜っと回ったので、これでヨシとしました
ピンポンチでナットをカシメ直し
最後にプロペラシャフト接合
ボルトナットの締め付けトルクは32Nm
その後テスト走行で異常無く、これにて完了としました
試行錯誤のため時間がかかりましたが、工具類が揃っていれば3時間以内でできるかな?
あ…デフの周りに飛び散ったオイル汚れ、落とし忘れた!(・∀・)笑
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