【ビート】【Vプロ】HKS V-PRO(Vプロ、金プロ)閉角時間(ドエルタイム)調整
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随分長いこと、買おうか買うまいか迷っていた
「10000:1イグニッションプローブ」。
http://www.grid.co.jp/direct/direct1016.htm
点火プラグの高電圧を10000:1に落とし、オシロスコープでの観察を可能にするプローブ。
送料込で約1万円。
他にないので、適正価格だと思うが、そうは言っても、電圧を下げるだけのケーブルに1万円はなかなか手出しできなかった。
先日(2016.01.10)の鈴鹿フルコース・タカス研修走行会から生還したので買ってみた。
数日前に届いたが、なかなか時間が捻出できず、ようやく土曜の夜、休日出社の後、使ってみることに。
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プラグコードにクランプする。
もう一本クリップが出ているのはエンジン本体の適当なボルトをクランプし、アース落とし。
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オシロスコープは会社のテクトロニクス TDS 2001Cを借りた。
アイドリングは添付のような波形。
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オシロを観察しながら、Vプロの「閉角時間」(=ドエルタイム、ドエル時間。点火コイルへの通電時間)を調節する。
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編集前の5000rpm付近の波形。
磁気飽和している様子はナイので、ドエルタイムは大きくしていけそうなのだが・・・
電圧スロープ波形の途中にパルス状のノイズがあるのが気になる。
Vプロの「セッティングマニュアル」には
"ディストリビュータ制御の場合、閉角時間が長いと他の気筒の信号と重なり不具合がでますので注意してくだ
さい。"
と書かれているのだが、それなのだろうか??
回転数全域で、電圧スロープの途中で必ずヒゲがある。
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良くわからんのだケド、5000rpm付近の閉角時間をジワジワと伸ばしてみるとこんな波形に。
※ひとつ前の写真とスケーリングが異なるので注意。
うーむ。。。
200μsec程度増やすと、波形が変わったので、150μsec増に留めた。
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7850rpm付近、編集後。
やっぱり途中にパルスがある。
これを発生させないようにするのは、かなりドエルタイムを短く設定する必要があり、流石にそれは大きなパワーダウンとなるし・・・。
結局、3500rpmぐらいから上は全域で150μsec増とした。
「ドエル角」で考えると、増する時間は高回転ほど少なくしないといけない理屈なのだが・・・。
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体感では良くわからないんだケド、
「燃焼がうまくいくとA/Fがリーン寄りになる」
という話を聞いたことがあるので、確認すると確かに5000rpmから上が0.2AFRほど、リーンになっていた。
で、同じA/F目標マップに対し、燃調のメイン補正マップをフィードバック学習させてみた。
リッチ方向になるよう学習されたのは5700~7200rpmあたり。
他は元と同じか弱リーン方向の学習。
うーむ。。。
今まで、気付かなかったノッキングが、5500rpm、6000rpm、6300rpmあたりで確認され、点火時期遅角を余儀なくされた。
閉角時間(ドエルタイム)の編集と関係あるのか?・・・と、編集前のデータをVプロに流し込んでみたケド、同じ回転数でノッキングしてる模様。
http://www.mlabo.com/support-coil.html
↑mlabo.には、
"点火時期を現在のままでドエルタイムを伸ばすには、通常より早くコイルへの通電を開始しないと点火時期が遅れることとなります。 よってドエルタイムの設定変更には進角の調整も必要"
と書いてあるので、むしろ点火時期進めたいのだケド、ノック検知しているときに、点火時期進角させるのはなかなか勇気が必要。
実際、点火時期を4°とか派手に遅角させてやると同じドエルタイムでもノッキング音しなくなるし。
で、結局遅角させたままで本日の作業は終わり(終わった時間は23時ぐらい)。
※燃調がリーン寄りになっていたのを狙い値にもっていくだけでノッキングしなくなったりするので、点火時期を1°ずつ前に戻していった。
本日は最終的に、3200~5700rpmを1°ずつ元の点火時期から遅角させた状態。
まあ、3200~5700rpmなんてサーキットではほとんど使わない回転数なので、トルクいらないので安全側で。
有識者の方、もっとベターな調整方法があればご教示くださいm(u_u)m
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