
オーリスの1.8Lエンジン、2ZR-FAEをパワーアップする方法です。
オーリス乗って7年半で識り得たチューニングノウハウを披露します。
実は2ZR-FAEはノーマルのままだと、シャシダイ実測値103PS、150Nw前後とカタログスペック公称値の2/3ぐらいしか出ていません。
(オーリスのZRE-186H後期はカタログスペック144PS)
オーリスはおそらく燃費向上の為に出力を意図的に抑えられています。
その封印を解くには?!を長らく研究しておりました。
同じ2ZRでもロータス搭載のスーパーチャージャー仕様は220PS以上なので、過給器をつけても50PS以上なのは元々の素養素地が無ければ難しいですし、オーリスは米国、豪州、欧州圏が主戦場、特にアウトバーンがある欧州は180km/hオーバーが可能な性能が必要な筈です。
(サーキットで高回転や高速道路を長距離走るとエンジン制御マップが変わるのかパワフルに成りますよね、意図的にそのマップ状態を維持させようって事です)
それでは~列記していきます。
1.純正交換タイプ社外品エアークリーナーに交換
BLITZのを私は使用しています。
2.点火プラグをNGK RXプラグ ロングリーチ (ターミナル:ポンチカシメ) 品番:94493 LKAR7ARX-11Pに交換
(出来たら熱価8の奴が有れば良いのですが、設定がありません。)
3.バッテリーを大容量の物に交換 55B24Lや60B24L以上の物が良いです。
(後に80B24Lに交換)
オーリスは電装系が多いから、大容量のバッテリーを積む方が良いです。
4.エンジンオイルは100%化学合成の良いオイルに交換する
2ZRエンジンはエンジンオイルに非常に敏感です。
良いオイルにすればそのままエンジンレスポンスやパフォーマンスに跳ね返ります。
(蛇足:100%化学合成油5w-30程度のオイルに丸山モリブデンを添加すると良いでしょう、エンジンオイル交換の度に添加すると笑える程のレスポンスが上がります。初回は判りにくいですが2回目から確実に分かるように成ります。エンジンオイルがたれると瞬間燃費計が急に悪く成りますので、そこがエンジンオイルの替え時です。丸山モリブデンを添加すると5000kmが目安距離です。サーキット走行しても持ちますがさっさと交換がお勧めです)
ここまでで、大体10PS程上がります。
各パーツで約3PSって程でしょうか?
5.電子アクセルスロットルコントローラーを装着。
オーリスを速くしたいなら、とりあえずこれを着けましょう。
レスポンス最大値にすれば、オーリスの場合、元がカタログ値よりも低いのでパワーも上がります。
(電子アクセルスロットルコントローラでパワーアップする理由は下記に)
6.社外排気スポーツマフラーに交換。
私は柿本改を使ってます。
柿本改 (KAKIMOTO) マフラー【 GT box 06&S 】
日本だと現在手に入るのは、『フジツボ オーソライズS』との2択になるでしょうか。
これも効果は絶大です。
吸気と排気の流速を高めるためには必要です。
7.インテークパイプを社外品に交換。
私は『スルガスピード エアコントロールチャンバー』をつけてます。
高いですが、吸気流速を高めるためには必要です。
7-1. スロットルスペーサーを付ける。
吸気スロットルの後ろにスロットルスペーサーを挟み込みますと、吸気インテークパイプ全体の容積が上がるので吸気脈動を抑えられ、レスポンスアップします。
こちらは安くコスパが良いので是非とも装着をオススメします。
8.点火強化装置を装着する。
威力は絶大です。
山梨県のチューニングショップのT.M.WORKSの
Ignite VSDシリーズの点火系パーツ
Ignite VSD alpha 16V
Ignite VSD alpha CI
の2つをDirect Power Harness kitを利用して接続設置しております。
5〜8のここまでの各パーツ装着で各々約8〜10PSのアップです。
元々の封印されしパワーが解放されて行くので、ちゃんとパワーアップします!!
現実に私のオーリスはシャーシダイナモでの実測値148PS、係数1.15入れたら約170PSです。(笑)
これで、エンジンノーマルでも元々高い素養があるエンジンだと証明出来ています。
オーリスの2ZR-FAEはバルブマチックはスロットルバルブの役割をエンジンの吸気バルブの開閉で直接行うと言う技術。
本来ならスロットルバルブは要らないのですが補助として着いてます。
2ZR-FAEを色々研究して行くと、吸気排気バルブトロニックで本来ならばスロットルバルブの変わりをコントロールしている筈が、吸気排気効率が高く、燃焼効率が上がると負圧が高くなり、吸気流速が上がって、補助のスロットルバルブが無ければどんどん回転数が上がってしまうと言う自然に無限アクセルオン状態に陥る為に吸気流速を抑える為の吸気リストラクターとしてスロットルバルブが有るようです。
要はスロットルバルブで調整している。(ノーマルだとエンジン回転数が落ちにくいのはスロットルバルブがそのせいで緩慢に動くからだと思います)
なのでこのスロットルバルブを完全に開くようにコントロールする為に、電子アクセルスロットルコントローラーを装置し、確実にスロットルバルブを開けると、燃焼室に大量のエアを送れるのです。
そうすると、吸気流速が早くなるとエアフロが感知して、燃焼が薄く成らない為に燃料をよりたくさん吹くようにECUを判断させ、結果的に燃焼室に大量のエアと燃料が充填されましたので、燃焼すればパワーアップに繋がると言う理論です。
その為に、濃くなった燃焼室を失火せずに確実に点火する為の点火強化機器類、吸気流速を高める為の社外エアクリーナー、社外エアパイプ、排気効率や排気流速を高める為の社外スポーツマフラーへ交換すると、エンジンパワーアップが可能と言う訳です!!
なので、ノーマルECUでもソコソコ走れるようなバワーアップは理論上可能と言う事に成ります。
上記のメニューで、封印されしパワーは解放され、2ZR-FAEは低予算でパワーアップ出来ます!!
あとは排気流速を高めるタコ足交換やセンターパイプ交換などは有効だと思っています。
※追記:2024年にZRR70用wノア純正エキマニ 2L 3ZR-FAE用に交換しました。
効果は絶大です。
スポーツ走行ガチ勢以外は、2ZR-FAEのウィッシュ用や15系オーリス用のモナカ構造になって無い4-1集合管純正エキマニを選ぶと良いでしょう。
もしくはセンターパイプの触媒を3ZRのやつに取り替えると良いようです。要溶接やパイプ切り貼り必要です。
(2L用なので若干排気効率が上がる)
社外エキマニではほぼワンオフで作る事に成ります。
ロータスエリーゼの2ZR用のがボルトオンで流用出来ます。
(Ti RACING等で制作しています。パイプ径は36ミリぐらいが良いようです。)
(あとフロント座席下のシートベルトの警告灯のコネクターを外すと何故か若干レスポンスアップ出来ます。(笑))
旧来のNAエンジンと代わり映えしないパワーアップ方法論ですが、理論やプロセスは違います。
皆さんもお試しあれ〜♫(^_^)/~
2024年8月改訂