
昨日、会社の上司が、新しい車を買ったと言うので、ウェヒヒwwwwと笑いながら、てきとーに褒めてたら、鍵を貸してくれましたw
うん、たまには、人を褒めてみるものだ(ぇ?
そのクルマが、フィアット500。
ルパン三世カリオストロの城で、ルパンが乗っていた車の後継モデル。
ATだが、ヴィヴィオで言う所のスポーツモードが付いている(シーケンシャルATみたいな感じ)
で、まぁ、せっかく借りたんだし、日頃の恨みをこの子で・・・じゃなくて、ちょっと真面目に乗って見ました。
・・・だって、横に上司乗ってるんだもんw
会社の周りをちょっと走らせたのですが・・・。
右ハンドルなのに、ワイパーとウインカーが逆で、お約束の曲がるときにフルパワーでワイパーを動かすw
いちいちいろんな機構をさわって、驚くw騒ぐw
たった15分程のドライブでしたが、色々衝撃的でした。
せっかくなので、自動車ライターみたいに真面目に書いてみましょうかねw
フィアット500
フィアット500(Fiat500)はイタリアの自動車製造会社 フィアットが製造・販売する小型自動車である。
「500」の名称を用いた車両は、期間を置いて3つの系統(初代、2代目、3代目)が存在する。またこれとは別に「500」のイタリア語読みである「チンクェチェント」(Cinquecento )を車名とし、アルファベットで記載したモデルも存在する。
(ウィキペディア調べ)
先代のモデル・・・。と言っても、欧州車のフルモデルチェンジは、なかなか行われず、先代は、1957年までさかのぼり、そこから20年間、400万台も作られた庶民に愛されたクルマだ。
そのかわいいサイズに、4人乗る事を主眼に置いたRRドライブ方式を採用し、走りのポルシェのRRとは違う、“実用性を上げる為”のRRドライブとなった。(小さい車で合った為、ドライブシャフトを排除してスペースを確保、さらにエンジンスペースも外へ追いやる必要があった、そして、部品点数を減らす意味でも有効な方式となった)
エンジンは、始め空冷4気筒で設計を始めたが、最終的に空冷2気筒エンジンに決まる。
これも、部品点数を下げる事と、コンパクトなユニットにする事を最優先に置いた事だと思われる。
その当時457ccで、13psも発揮したエンジンは、最高時速85km/hを達成する。
スタイリングは、開発者のジアコーサが、自らクレイモデルを手作業で仕上げた。
先代(初代)の丸みを帯びたデザインを踏襲し、コンパクトにまとめ上げた。
丸みのあるデザインは、空力に優れる事もあるが、曲面であるが故の強度を出す事が出来、さらに、強度がある事により、使用材料を薄くすることが出来た。
軽量化と強度を実現する為に、必要なデザインだったと思われる。
さて、先代の事をさらっと知った上で、復活したフィアット500を見てみよう。
2007年に、復活を果たした500。
現代に合わせ、ボディサイズを拡大するも、全長×全幅×全高3545x1625x1515mmと言うコンパクトボディ。
エンジンは、4気筒1200ccで、69ps、10.5㎏と、スペック的には、ヴィッツやフィットより少しパワー無い感じの数字。
しかし、車重が990㎏と軽量ボディに、短いホイールベース(2300㎜)、引き締まった欧州車特有の足回りと相まって、極めてキビキビした走りを見せる。
私が試乗した500は、フィアットオリジナルのデュアロジックと言うATモード付き5速シーケンシャルトランスミッション。
私の愛機である、ヴィヴィオビストロSSのSSモードに似た機構だ。
(ヴィヴィオは、電磁クラッチだが、500は、クラッチを油圧制御する)
さらに、アイドリングストップも付いていて(START&STOPシステム)平成22年度燃費基準+10%を達成する。
カタログの10・15モードで、19.2km/L(500 1.2POP)を出せるクルマだ。
いざ、鍵を渡してもらい、ドアを開け、運転席へ乗り込む。
シートの位置が高く、3ドアハッチバック車でありながら、乗り降りは、非常にしやすい。
きっと女性でも、頭や足元を気にせず、スマートに乗り込む事が出来るだろう。
シートの高さは、もちろん、ダイレクトにアイポイントの高さにも繋がる。
フロントノーズは、決して長い車ではないが、丸みを帯びているため、アイポイントが低いと、前方視界(車の左右の先端)が悪くなりがちだが、見事に解消している。
・・・私の座高が高いのは、別の話だ。
運転席に納まり、初めに思うのが、シフトレバーのデザインの新しさだ。
正直、操作方法が分からずに、聴く事になった。
Pレンジが無く、始めから1速に入ってクラッチを切っている状態になっている。
それで、アクセルを踏めば、油圧制御でクラッチを繋ぎ、前に進んで行く。
なので、走りだしは、MT車そのもの。
ある程度車速が乗ると、2速へ自動で変速してくれる。
その時、機械的にクラッチが切れ、シフトアップして、クラッチを繋ぐのだが、その機構の繋ぎ方が、荒々しく、違和感を覚えるものとなった。(例えるなら、2速へシフトアップした後、ラフにクラッチを離してしまう感じ、どんっ!と繋がる)
ただ、2速から3速への変速ショックは、さほど気にならないレベル。だからこそ、1→2速のショックが気になる。
ネガな部分は、それぐらい。
あとは、実に楽しい車である。
エンジンは、軽さは無いが(まだ、納車されたばっかりだったのと、オーナーが横に乗っていたので、遠慮して踏めなかった、目一杯踏むと新しい顔をのぞかせるかも?)低回転から、しっかりトルクがあるエンジン。
セミMTモードで少し回させてもらった(4000rpm超まで)が、エキゾーストサウンドも、程良く入ってきて耳触りがいい。
(爆音で、鼓膜が悲鳴を上げるどこぞのビストロとは、次元が違う)
さらに、欧州車特有(と言っても、私はさほど欧州車へ乗った事がある訳ではない事を加筆しておく)の、硬すぎず引き締まった足廻りは、路面のギャップを軽快にいなし、硬くて跳ねると言う事はない。
ドライバーへ路面状況を恐怖感や不快感の無い程度に伝えてくる絶妙なチューニングが施されている。
ドライバーが実際に触れる、ステアリングも、日本車には無い小径タイプで、小気味よく切れる(電動パワステのお陰で小径でも、軽く回せる)
ペダルも、程良い重さが与えられていて、踏みしめて、走らせる気持ち良さがある。
少し走らせて、会社へ戻ってきて、降りて、改めてスタイリングを見る。
見事に先代500をイメージさせる丸みを帯びた愛くるしいデザイン。
こんなかわいい車に乗っていたのか!と、顔を緩ませてしまう。
オシャレに決めたい人にも、運転が好きな人にも勧められる、フィアット500。
イタリアの陽気なイメージが詰まっていて、ドライブをすれば、嫌な事もスカッと忘れてしまいそうだ。
500 1.2POP(下級グレード)の195万円が、非常に安く思える楽しい車だと、私は思う。
追記:なんとオーナーが流したBGMが、アヴェマリアでした。
思わず、ヴァイオリンバージョンが頭に浮かんだ私は、もう魔女化するしかない・・・!(ぇw
関連情報URL→フィアットHP(スペック等はここで確認しました)