NARDIステアリング張り替え

自分にとってグローブ着用の操舵感や360の径など，車は変わってもNardi Classic TypeAのステアリングだけは使い続けています．
ただ，自分の場合競技ユースで大抵2年でスムースレザーの表皮がだめになってしまい，その都度買い変えるのも厳しいため最近は自分で張り替えるようにしています．
今回もND乗り換えにあたり，前回作業したスーパースエード（＝アルカンターラ）の端切れが残っていたため張り替えを行いました．

こちらがそれまでBRZで使用していた今回の献体です．
1年以上競技ユースにも関わらず表皮や操舵感はまったく劣化しておらずそのままでも使えたのですが，右側ステッチに少しずれが見られるようになっていたので今回心機一転です．
（こちらを張り替えた時のリンクは関連情報URLをご覧ください）

まずはステッチを切って表皮を剥がします

剥がした表皮を元に新しいスーパースエードを切り出します．
ちなみに今回使用した材料は前回同様パンチング加工された裏生地赤のスーパースエードで，感触はバックスキンとスムースレザーの中間からバックスキン寄りですが，耐久性はスムースレザー以上です．

前回のステッチは青だったので（かつ若干地味だったので），今回は気分を変えて赤のステッチにしました．

切り出した素材できつめの輪っかを作り，引っ張り度合いを調整しながらクロスステッチで縫い合わせていきます．

で，出来上がりがこちら．
他の写真では少しグレーっぽく見えますが，光の当たり方によってかなり黒く見えることもあります．

さすがに今回で3回目ということもあり，古い革を剥いでから完成まで5時間もかからないくらいで完成し，ステッチもかなり慣れてきて満足できる領域になりました．