皆様こんにちは。
今日はスプラッシュの2回目の車検です。
午前中はあいていたので、朝一でスプラッシュをスズキディーラーに預けに行きました。
昨日の「
国内軽視問題」がまだ心の中でくすぶってますが、ディーラーの人たちが悪いわけではありませんので、大人な対応で伺います。(そんなこと当たり前だろ!)
代車は何だろう?イグニスかな?スイフトかな?まさかバレーノ?なんていらぬ期待を持ちつつ、ディーラーに到着。
私を待っていたのは、
安定のソリオ(最上級グレードのMZ)でした(笑)
今やスイフトを押さえてスズキの普通車ではNo1の販売台数をたたき出すヒットカー。直近のデータ(先月)で、ひと月に5000台以上の販売ですから、スズキの屋台骨を支える大きな柱となる存在と言えるでしょう。
余談ですが、
大きさは5ナンバーサイズよりも小さく、背高箱形で中は広々。なおかつ簡易ハイブリッドで燃費もよく・・・というソリオは、「箱形がほしいけど、軽だとちょっと心配、でもミニバンだと大きくて怖い。」という方々にとって、まさに「かゆいところに手が届く感じの車」で、今のところライバル不在の存在であり、スズキとしても販売に力を入れているのがうかがえる車です。
まあ、トヨタさんがダイハツさんと共同で対向車を開発しているらしいので、それが発売された時にはどうなるか見物です。
さて、お借りしたソリオで午前中いっぱい走って来ました。先代ソリオはハスラー購入時に代車として2週間ほど借りたことがありますので、その時のことを思い出しつつ、新しいソリオを存分に味わってきました。
まずは、のどかな風景の中幾つか撮った写真を交えて、内外観を見て行きましょう。
外観から、

全長3710ミリ、全幅1625ミリ、で5ナンバーサイズよりかなりコンパクトな車体です。ただし全高は1745ミリもあるのでかなりの背高車だと言うことが分かりますね。

これがフロントフェイス。
デビュー当時にはトヨタ「ノア」のパクリと話題に・・・(た、確かに)。
個人的には先代の顔より直線的ですっきりとした外観になったので好感が持てます。ギンギラのグリルはいただけませんが・・・。カスタム版のバンディットはちょっと・・・。

こっちがリア。
まあ、特に響くものはありません(笑)
デザイン的には、ランプ類がもっとすっきりできんもんかね?と思う。
最上級グレードなので、リアスポイラーがついてます。

サイドビュー。
リアからフロントに向かって少し下がりながら入っているラインが、箱形でありながら、スポーティーな印象を与えます。この辺はのぺっと味気なかった先代より上手に処理しているなと思います。スズキらしいツボを押さえたデザインですね。
次は内観。

インパネ周りです。
中央にタッチパネル式のナビが付いてます。
先代と明らかに変わっているのがセンターメーターです。何故センターメーターを選択したのかは不明(笑)

センターメーターで少し遠いから、このようにいろいろな情報が表示されるけど、私の目では小さい文字はちょっと遠くてよく読み取れない・・・。速度表示などは問題無いですが、ここは先代の方がよかったなあ。

前席はこんな感じ。
「遊び心」はイグニスに任せて、ソリオは実用的な見た目。シートの座り心地は悪くないですが、プジョー2008のシートやスプラッシュのシートを経験済みの私はちょっと物足りないかな。でも「悪くはない」です。画像ではあげてますが、肘掛けも装備。

こちらが後席。
こっちも実用的なデザインです。後席中央にも肘掛け(左右)があるので4人乗りの場合はとても快適。
まあ、
「4・人・乗・り」ならね・・・。
見ての通り5人乗りにもかかわらず、後席中央ヘッドレストはありません。左右に座るとシートも結構しっかりしていて快適ですが、真ん中は最悪。
シート左右の膨らみがちょうど真ん中に来ているのでおしりの真ん中を下から押し上げられる感じ。さらに背中も堅い肘当てに押される感じです。
これは実質4人乗りの車です。

後席は左右それぞれスライドできます。スライド幅はこの(上)くらい。
後席を両方とも後ろに下げると後席に座る人の足下はかなり広々です。でも、その分トランクスペースは狭くなりますね。
まあ、一番前にスライドさせて座っても、

こぶし縦向きにひとつ分くらい余裕がありますから、高身長の人でなければそこまで後ろに下げなくても良いと思います。(後席スライドについてはいつもちょっと違和感を持ってますが、それは後で・・・。)

こちらがトランクスペース。
右がスライドを一番後ろにした時で、左は一番前にした時。スライドが前だとかなりの容積が有ります。その代わりスライド機構のためかトノカバーはありません。(事故ったらトランクの荷物が頭を直撃なんてこともあるかも。)オプションでつけた方がいいとは思いますね。

トランクの床板を跳ね上げるとさらにアンダーボックスがあります。画像ではわかりにくいですが、予備のタイヤがないので、結構な容量があります。個人的には長距離を走る時には予備タイヤを持っておきたいのですが、ソリオのアンダーボックスは予備タイヤが入りそうな大きさだったので好感が持てました。
あとは、

後席には引っ張り上げる形のロールサンシェードがあったり、
両側スライドドアも自動(グレードによるかも)だったり、

スライドドアを運転席から開けるボタンまであったり、

なんとインテリジェントキーにもスライドドア用のボタンまで・・・。
さらに、ナビにはバックカメラとアラウンドビューモニターも・・・。その他気づいていない装備もあるかもしれません(笑)
まさに「至れり尽くせり」な感じの装備がたくさんついてます。
(ここにも私は噛みつきたくなりますが、今はこらえます・・・。)
あ、忘れてた!
このソリオは

マイルドハイブリッドですね。

タイヤはヨコハマ「ブルーアース」を履いていました。
まあ、というわけで、こんな感じの内外観でございます。
では次回「操作・走り編」に続きます~。
【内外観(車体・装備)のまとめ】
新型が出た時にちょっとだけ試乗したことはあったんですが、今回長い時間触れてみて、ソリオという車のもつ美点も難点も感じることができました。「操作や走り」については次回書こうと思いますが、車本体としては素直によくできていると感じます(偉そうに言う(笑))。
デザインもすっきりしていて嫌みがないし、使い勝手も良い。車体が小さいから取り回しがしやすくとても運転しやすい車です。4人家族なら、大きなミニバンなんか買わなくてもこれ一台あれば十分と言える車だと思いました。
た・だ・し、
あくまで「4人乗り」としてみれば、です。
全幅が小さいのでそもそも大人5人乗りはかなり厳しいですし、後席中央にシートベルトはあるものの、ヘッドレストもないし座り心地も悪い。ここに旅行で座れと言われたらちょっと・・・・。
さらに、カーテンエアバッグもオプション設定すらありません。
この最上級グレードは一番安い物でも180万越えの車です。
便利・快適装備をつける前に安全装備をきちんとつけるべきだというのは、JASHSとして私が何度も言ってきたことですが、
この車はまさに、
「便利・快適装備が安全装備より優先されるちぐはぐな車」といえるでしょう。
私には、便利・快適装備が充実していればいるほど安全装備の不備が強調されて見えてしまう
「日本車の悪いところがすべて出ている車」としてしか見ることができません。
おいスズキ、
(昨日の怒りを引きずってます。)
いつまでこんな車作りを続けるのかね?
いつ使うか分からんリアスライドドア開閉用のボタンとかを運転席に作るんなら、カーテンエアバッグつけんかい!
だいたいね、この車の出来がどうあれ、明らかに「実質4人乗り」の車ですよ。
正直言って、大きさと排気量以外に軽自動車と何が違うのかね?
売れてるんだから、自信持ってヘッドレストとカーテンエアバッグつけてくださいよ、(実質4人乗りでもいいから)。
価格は大して変わらんでしょうに・・・・。
【追記】
後席スライドについて触れると書いていたのに書き忘れてました。
我が家のハスラーもそうですが、後席スライドがなくて良いとは言いませんし、あると便利なこともあるとは思います。
でも、後席スライドの在り方が異常だなと思うことが最近あります。それは、軽自動車によく言えることなんですが、「室内空間をことさらに広く演出するための過剰なスライド」になりすぎていて、そこにとても疑問を感じます。
実際、スライドを一番後ろに下げるとソリオでもかなりトランクスペースは少なくなりますし、後部ドアに頭がかなり近くなって、追突されたらと思うとぞっとします。ソリオの後席中央はヘッドレストもないですから最悪ですね。
スライドが一番前だとかなりきついかというと、上にも書いたとおりそこまできつくはありません。
実際後席スライド機構をめいっぱい使う機会ってどのくらいあります?
シートアレンジが多彩であるのは日本人の大好きな所ですが、そこにこだわりすぎて安全まで犠牲になっている訳(ヘッドレストがないとか)で・・・。
いい加減そういう部分は改善しませんか?
失礼しました。