タイベル交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
タイベル、ウォーターポンプ、その他シール類パッキン類の交換です。
予習はブログなどを見まくって完了です。
今回はラッシュアジャスタの清掃も考えていますが、何しろ初めての交換なのでバラしながら無理そうだったら止める予定です。
余裕がないので写真が撮れないかもしれませんが、次回のためにも記録だけは残そうと思っています。
まずは邪魔になるパーツ類を外します。
インテークパイプやファンを外していきます。
見たまんまでバンドを緩めてインテークパイプをはずし、ファンユニットもボルト4本を外し電気のカプラーを外してから取り外します。
カプラーを外すのが面倒ですが、落ち着いてやれば問題ありません。焦ったり力任せにやるとカプラーやケーブルを壊しそうです。
2
ラジエターを外すか外さないかで迷いましたが、ヤバそうなら外す事にしてとりあえずアッパーホースだけ外します。
固着が激しい場合は切らないと外せないので部品だけは頼んでおきましたが、今回はアッサリ外れました。
アッパーホースのバンドを緩めてから小さいマイナスドライバーでホースの先端を浮かせてシリコンスプレーを注入してからグリグリとパイプを回して固着を取ると抜けました。
ファンユニットを外して上から見ると結構スペースがあります。
このままベルト類を外せそうなので、ラジエターは取らずに作業を進めます。
ベルトはまだ綺麗なので切らない様に外します。
まずは、パワステポンプを固定しているボルトを緩めます。調整用のボルトも緩めてポンプごと下に押すようにすると緩みます。
緩んだら回転方向とパワステ用である事をベルトに書き込んでからベルトを外します。
ダイナモ側のベルトはダイナモを固定しているボルトを緩めて調整用のボルトも緩めてから外しますが、ダイナモの下部についているボルトが緩み辛い傾向があるようです。
確かに緩め辛い場所にあります。
ジャッキアップして運転席側のタイヤハウスからアクセスしないと無理そうです。
試しに下部のボルトだけ緩めないで、その他のボルトを緩めた状態でエンジンブロックとダイナモにバールをかけてダイナモを移動させてみました。
アッサリ動きました。
緩めにくい下部のボルトはそのままで作業を進めます。
こちらもバンドに回転方向を書いてから外します。
ウォーターポンプのプーリーを外しますがクルクル回ってしまうので、次回からはバンドが着いてる時に緩めておこうと思いました。
今回は力で解決しました。
そして、クランクプーリーを外します。
ミッションを5速に入れてブレーカーバーに21mmのソケットを着けて回しますが全然緩みません。
プラグコードを外しミッションをニュートラルにして45cmのブレーカーバーにウエスを巻き付けてから、パワステタンクの側のボディーにバーを密着させてセルを一瞬回します。
俗に言うセルインパクト方式で外しました。
セルモーターって強力です。
3
プーリー類がはずれたらタイミングベルトのカバーを外します。
3分割になってますが上のカバーから外していきました。
タペットカバーも外しますが、歪み防止で少しづつZ型に緩めていきます。
うん。綺麗♪
カムプーリーを回転させてクランクギアの割りピンが真上を向く位置まで回していきます。
その位置だと給排のカムギアもエンジンブロックに刻まれたアイマークとピッタリ合います。
その位置でタイベルとカムギア、クランクギアにマーキングします。
テンショナーとアイドラのボルトを緩めてテンションスプリングを外します。
タイベルが緩むのでスライドさせながらタイベルを外します。
次にカムギアを外します。カムシャフトの中央にモンキーやスパナを掛けられる場所があるので、そこにモンキーをかけてカムギアを止めているボルトを緩めます。
4
今回はクランクとカムのオイルシールも交換します。
まずクランクギアの割りピンを抜きます。
プラスチックハンマーで割りピンを上下左右にコンコン叩いて緩めてから引き抜きクランクギアを外します。
クランクオイルシールからは結構オイル漏れしてました。
クランクオイルシールを抜きますが、なかなか外れません。
アイスピックをエンジンブロックとオイルシールの間に入れたいのですが、かなりほじくらないとピックが入りません。
傷を着けたらオイル漏れしそうです。
オイルシールの中に鉄製のワッシャーが入っているのでゴムだけ突き刺して引っ張り出す事が難しいです。
エンジンブロックの手前側は少し傷つけてしまいましたが何とかほじくりだしました。
新しいオイルシールをはめ込みます。
グリスを塗ってシャフトにもシリコンスプレーをかけてからはめ込みます。
オイルシールの下側は入れにくいので、気持ち下側が先に入る様に入れていきます。
最後の微調整はオイルシールに木を当ててプラスチックハンマーでコンコンと叩き込みます。
5
カムシャフトのオイルシールはラッシュアジャスタの清掃をしてからで大丈夫そうです。
まずは吸気側からカムシャフトを固定しているブリッジを外してカムシャフトを外します。
ラッシュアジャスタがむき出しになるので1個づつ分解清掃をしていきます。
ラッシュアジャスタの中のポッチをウエスの上からプライヤでつまんで引き抜きます。
ポッチをさらに引き抜きます。
中からは黒いオイルが出てきました。
パーツクリーナーで汚れを飛ばして乾かします。
新しいエンジンオイルを容器に入れてオイルの中で組み立てますがポッチが全く縮みません。
組着けてから時間が経てば正規の長さまで縮む様ですが外れてしまいそうで怖いです。
ラッシュアジャスタの外側のケーシングに小さな穴が開いていますが、それを塞ぎながらエンジンに戻さないとポッチだけ落っこちます。
カムシャフトを取り付けますがラッシュアジャスタが伸びきっているのでブリッジのボルトが締まりません。
徐々に縮むのでボルトを締まる所まで締めて放置して、また締まる所まで締める。という作業を繰り返します。
排気側も同様にブリッジを外してカムシャフトをはずします。
こちらはクランクアングルセンサーが着いていますが、固定されていないのでカムシャフトだけ引き抜けます。
クランクアングルセンサーは長いボルト1本で止まっています。ボルトを緩める前にセンサーの位置をピックでケガいておきます。
カムシャフトとアングルセンサーの掻き込みにも上下があるようなので掻き込み部分にもマーキングしておきます。
狭い場所にあるアングルセンサーのボルトですが6角部分が長いのでメガネレンチでアッサリ外れました。
アングルセンサーを外してOリングを交換します。
既存のOリングはゴムなのにプラスチックの様に固くなっていてプチプチ切れてしまいました。
新しいOリングに交換してアングルセンサーを戻します。
Oリングを中心にしてアングルセンサーをケガいた所まで調整して固定します。
そしてまたラッシュアジャスタを外して清掃します。
排気側のカムシャフトを戻すときにトラブルです。
ラッシュアジャスタが伸びすぎてカムシャフトがクランクアングルセンサーに咬みません。先にアングルセンサーとカムシャフトを咬ませるとカムシャフトが斜め上を向いてしまいブリッジに固定できません。
仕方ないので、またアングルセンサーを外してアングルセンサー部分のブリッジも外してからカムシャフトを取り付けます。
当然締まらないので吸気側と同様にブリッジを締めては放置して正規の位置まで締め込みます。
その後、アングルセンサーを取り付けました。
この作業中は手がオイルまみれなので写真が撮れませんでした。
全てのラッシュアジャスタを抜いてから見てみましたが、個体差は無さそうでした。
しかし怖いので順番通りに、元あった場所に戻します。
1番シリンダーの排気側のラッシュアジャスタがスカスカでしたが、清掃後は直りました。
6
ウォーターポンプを交換します。
カムの位置が刻まれているプレートを外してアッパーホースからサーモスタットへ行っている配管を外します。
このフランジにはOリングが着いています。
フランジと受け側にはシール材が塗られているので、スクーパーで落としてから800番の紙ヤスリで掃除します。
今回はサーモスタットも交換しました。
そしてウォーターポンプを外します。
ロアホース側のフランジのボルトが外れそうもありません。
そういえばブログチェックしている時にパワステポンプを外さないとアクセスしにくい。と書いてあった気がします。
ちょっと考えて手持ちの工具を入れてみました。
角度のついたメガネレンチを逆向きに噛ますと少しだけボルトが回りました。
ラッキーです!
そのまま緩めてフランジを外します。
ウォーターポンプはボルトを外すだけで外れました。
パッキンを挟む前にシール材をウォーターポンプ側に塗ってパッキンを張り付けウォーターポンプを取り付けます。
写真の様にウォーターポンプ裏のエンジンブロックが錆びていたので紙ヤスリで磨きました。
カムギアを戻します。
戻す前にオイルシールを叩き込みます。
カムの位置が刻まれているプレートを取り付けます。。
マーキングに合わせてカムギアを取り付けます。
規定のトルクが、わからないので外した時を思い出して締めては緩めて確かめながら締め込みます。
アイドラとテンショナーを取り付けますがテンショナーは仮止めで動くように取り付けます。テンションスプリングはまだつけません。
新しいタイベルに古いタイベルのマーキングを転写します。
クランクギアのマーキングを合わせてから排気側のカムギアを合わせて、最後に吸気側のカムギアを合わせます。
カムギアのボルトにメガネレンチをかけながら微調整すると案外楽に合わせられました。
テンショナーの長穴にマイナスドライバーを突っ込んでタイベルの張り調整をします。
10kgの力で押した時に1cmまで…
どの場所なのかわからないですし、カムギアやクランクギアの位置によっても張りが変わるので、カムギアをグルグル回しながら調整します。
回しながらカムとクランクの位置関係にズレがないか確認します。
納得出来る張りになったのでテンショナーのボルトを締めてからテンションスプリングを掛けます。
このスプリングは万が一テンショナーのボルトが緩んだ時の保険でしょうか?
7
タイベルカバーを下のクランク側から戻していきます。
アイドラとカバーのクリアランスが狭いのでアイドラのすぐ横にあるタイベルカバーを止める所のスペーサーに瞬間接着材を着けてカバーがアイドラプーリーに擦らないようにしてからボルトを締めます。
タペットカバーを取り付けます。
シール材をカムギアのハウジングの両脇に塗ります。
外した時にプラグ穴の部分にも塗ってあったので一応シール材を塗りました。
タペットカバーを浮かしながらクランクアングルセンサー側から入れていくとスルッと入ります。
タペットカバーをボルトで固定します。
このボルトも外した時を思い出しながら締めます。
大丈夫かな~と心配になりますが結構合ってると思います。
なぜか?と言いますと、ボルトを外すときに工具の内側を持って力をかけていき緩まなければ、だんだん外側に移動していき緩んだ場所をメモしているからです。
緩める時は締める時より力がいるので若干内側を持って締めます。
例えばタペットカバーの場合はラチェットの頭を手のひらで包み込む様にして締め込みました。
でもトルクレンチと整備書はあった方が良いに決まってるので近々手に入れるつもりです。
8
プラグコードを取り付けます。
順番を間違えないように差していきます。
今回はプラグもイリジウムに交換してプラグコードもNGKのパワーコードに交換しました。
ウォーターポンププーリーを取り付けてクランクプーリーも取り付けます。
ギアを5速に入れてブレーカーバーで思いきり締めました。
ダイナモ側からベルトをかけていきます。
ダイナモを動かしながら張りを調整します。
ボルトを締めると若干張りが強くなるので加減しながら調整します。
パワステ側のベルトも取り付けます。
同様に調整してボルトを締め込みます。
後はファンを取り付けてアッパーホースを取り付け、インテークパイプやタワーバーを取り付けていきます。
ラプラーやケーブルを差し込んで、クーラントを入れていきます。
エンジンをかけてみました。
一発始動です!
神様ありがとう(^^)
ドキドキでしたが何とか完成です。
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