アストンマーティン を乗りたい方は沢山居ると思います。
事業の成功者の証で購入する方
007で刺激を受けた方
アストンが好きで仕方ない方
理由はそれぞれありますが、気になるのが維持かと思います。
中でも、アストンが好きで2008年以前 製造から10年以上経過したアストンマーティン を購入したい方には維持費が気になって仕方ないと思います。
10年経過したアストンは2年程度で売却されるオーナーが多いです。
故障です。
結論から最初に記載しますと、常に100万円はクルマの整備の為に使えるようにしておきますと、事故修理やクラッチ交換以外は対応は出来ると思います。
ヴァンキッシュのクラッチはクラッチキットとスレーブベアリングとセンサーで120万円の部品代がかかります。ここに工賃が乗ります。
なかなか判りにくい問題は
目に見えない、電子部品の故障やハーネスやコネクタの接触不良やアースポイントな緩みやサビによるアース不良です。
また、リレーの接点磨耗の不具合など。
これらは、電気知識があるきちんと回路図や分解したリレーや基盤から真の課題を読み解く、スペシャリストが在籍する整備工場で無ければ直せない。
ヒューズが飛んだ理由を調べないで、診断機に従い、モジュール交換するのはナンセンス。
電子制御のクルマの整備で苦しんでる部分かと思います。
1990年代ジャガー整備で苦しんだのは配線不具合で、整備工場でやり直しした例を聞きます。
その時代のロータスも電気設計はあまり宜しく無いです。
アストンは異常表示やハンドブレーキランプが消えない。
など再現 不再現が出始めると電気系不具合が起きています。
配線が切れかかっているみたいな。
個人的なコメントですが、クルマ自体にあまり詳しくない方で10年未満の車輌はアストンマーティン ディラーの保証を受ける手続きがオススメです。
一番安心があるかと思います。
車種にも寄りますが、保証可能か事前に検査を受けて、交換する部品を実費で交換してから、認定を受けてアストンマーティン のギャランティを登録します。
新車か中古車をディラーで購入すれば、このステップは不要です。
ディラー車であれば事前に検査受けて認定可能です。
保証料は一年で50万円程度。
事前に検査するのは10万円程度からになります。
保証範囲はクラッチやブレーキの消耗部品は除きます。
購入費用とは別に100万円で当面の保険に入ったみたいな。
掛捨て保険です(笑)
DB7から始まり Vanquirh DB9 Vatage DBS Zagato は電子制御スロットル でコンピュータ制御でクルマを動かします。
それ、以前のDBはキャブですから逆に電気系の故障は少ないです。
しかしながら、電子制御のクルマは必ず壊れます!
特にアストンマーティン は熱が高いのでエンジンルーム内のセンサーや制御基盤は、ほぼ10年から異常を発していきます。
特に多いのが、基盤上の電解コンデンサ液漏れでショート、もしくは導通不良でコンピュータが反応しない。
もしくは誤動作。
仕方ないです。
電解コンデンサの寿命は負荷率50パーセントの設計でも、80℃の温度で3年程度。
クルマだから 毎日 乗らないから、でも10年経過すると大体 寿命に入ります。
しかも、アストンマーティン のV12 エンジンルーム内温度は100度を超えます。
下記は参考までに 電解コンデンサの寿命 ですが100℃を超えると 1年しか持ちません。
ただ、これは故障箇所が特定出来れば、電解コンデンサの交換だけをする修理屋さんもあり、1万円から基盤部品確認までしても5万円程度で修理可能です。
私のヴァンキッシュ は既に殆どの制御モジュールがメーカーから補修パーツ打ち切り End Of Life ですから、このような手段を知らないと、在庫モジュールを順々に交換する車種専用診断機の言いなりの素人整備の対象にされてしまいます。
コンピュータモジュールは30万円から80万円します。
アストンマーティン には制御モジュールは10個以上付いています。
次に多いのがO2センサーとカムセンサの経年劣化での不具合。
これもエンジンルーム内温度が要因です。
O2センサーは交換するときは、全てのO2を交換した方が良いです。
アストンマーティン は左右計 8個です。
カムセンサは
磁気が熱で脱磁して、誤判定。
エアーフローも私のヴァンキッシュ は結局は熱劣化で14年目で異常になりました。
インジェクションコイルは大体 5年から10年経過すると、ミスファイアを起こします。
ガスケットを毎回 交換しないといけないので一気にプラグとコイルを12本交換した方がエンジン安定します。
私は最初 異常を示したプラグ12本とイグニッションコイルを2本交換 して、数ヶ月で他のコイルが異常を示し、片バンク6本交換して、一年後に全て交換しました。
無駄の極みでした( ; ; )。
意外に足回りのゴムやブッシュも熱で破れが多い。
アストンマーティン を7年間乗り感じた事は、単なるアストンブランド好きであれば、製造から 5年以内 のアストンマーティン を購入した方が良いです。
電子制御のネオクラシックアストンが欲しくて堪らない方は、出来るだけ整備履歴と状態を聞ける個人売買が望ましいです。
ブログの方などに直接コンタクトして手放す際には教えて下さいなど。
日本に駐在している海外の方がみんカラ経由で売って欲しいと過去メールが来たので驚いた事もあります。
ディラーも残念ながら、日本には旧いアストンマーティン をまともな整備が出来るところが、少なくなり、基本的には診断機任せのアセンブリ交換です。
左右あるものは左右交換となります。
純正診断機は
Aston Martin machines-WDS か AMDSの2種類があり、インターフェイスを替えて車種対応します。
アストンマーティンの整備出来るところが少ないのは純正診断機を流通させないところです。
診断機にかけるにはディラーに行くしかない。
そうなると、並行輸入車は見て頂けない地域もあります。
関西 東海はディラー車でなければ故障診断もしません。
アストンを大事に残す大義もなく、寂しい限りです。
アストンは逆に関東圏以外の並行輸入車のアストンマーティン の購入整備は厳しそうです。
東京に持って来ればそれで良いですし。
アストンマーティン 東京は並行輸入車は工賃5割り増しと聞きますし。
本社UKが望んでいる事とは思えず。
逆に広島のアストンマーティン 広島に持ち込む位でしょうか。
そう考えると、フェラーリは素晴らしいです。
特殊なソースコードをオープンにしています。
だから、純正準拠診断機が流通多く、整備工場も多くあります。
中古市場も安定している要因と推察しています。
診断機は基本的にはOBD2に準拠したソフトウェアですから、エンジン系は汎用テスターで診断が6割は出来ると感じます。
ただ、アストンマーティン の特殊ソースコードが使われていて、ボディ制御側のソケットから汎用テスターで吸い出しは不可能です。
エンジン側にも特有のソースコードが一部 採用されていて、純正診断機があれば安心した診断が出来るのも確かです。
これが、○○○万円以上します。
というか、アストンマーティン 本社からしか手に入りません。
この何年かで、ネオクラシックが診断出来る純正診断機が一般の整備する会社でも、持っているのを見かけます。
ここに、電装系のスペシャリストが居れば皆さん 行くように思います。
逆に純正テスター判断を是にするとアストンは維持費だけで、不具合無い部品を交換勧められます。
こちらは、車種対応インターフェイスです。
私もディラーの純正診断機に幾度かお世話になり、ピストン別のミスファイア回数まで棒グラフで判り、当初は感動していました。
ただ、電装系不具合は診断機ではある程度 判りますが、CAN通信エラーなどの配線不具合可能性の診断機判断も多く、そうなると本物な電装屋さんが居ないと、他のクルマも同じで、一般的にディラーでは順々にモジュール交換になります。
配線ならモジュール交換しても直りません。
もしも故障していないのに診断機の判断で交換では資源の無駄ですし。
そこを、診断機と配線図で 一本一本の配線状態をテスターで電圧や電流 抵抗値を確認する地道な作業が出来るのがプロの電装屋さんです。
そういう整備出来る整備工場を知らないと、なかなか電子制御のネオクラシックには長く乗れないのかもしれません。
だいたい、リレーや配線断線、アース不良やヒューズ不具合などが中心の要因みたいです。
フェラーリやカウンタックアニバーサリー乗りは大体 腕の立つ、電装屋さん、板金屋さん、メカ屋さんを知っているのが素晴らしい。
要はネオクラシックアストンはこれから電気系不具合が経年劣化で出る確率増えるので、今から長くお付き合い出来る馴染みの腕の立つ工場を探しておく必要性を感じています。
アストンは20年経過すると、1500万円
30年経過すると2000万円 50年保有すると1億円と
言われます。
ニューポートバグネル生産のネオクラシック アストンを保有されている方は大事に乗ってあげて下さい。
取り留めないブログにお付き合い下さり有難うございました。
アストンマーティン で純正診断機持って、電気系に強く、直ぐにモジュール交換を勧めない整備工場はニッチ市場独占出来ると思います。
そういうところが見つかりましたら、ダイレクトメールにて情報交換をお願いします。