目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
1
とある朝、通勤のために車に乗り込むと、何だか髪に触れるものが。
見上げてみるとルーフライニングがだらしなく垂れ下がっていました。
2
噂には聞いていた症状でしたが、気づかなかったのか突然進行したのかわかりません。
とりあえず「ツイストピン」という螺旋状になった画鋲のようなもので進行を止めつつ、どう対応するか考えます。
1. 新品交換→入荷時期不明
2. 業者に依頼→5万円くらいと高い
3. 自分で貼り替え→やるしかないか…
ということで、いろいろ情報収集しつつ楽天で「浅草ゆうらぶ」というお店から生地を購入しました。
生地を貼り付けるための接着剤は、定番の3Mの99というスプレー糊を余裕を持って3缶購入。
あとはダイソーで残ったスポンジ除去のためのブラシを3個ほど買っておきました。
3
ルーフライニングを取り外すまでは(面倒ですが)難しいところはありません。
ABCピラーの内張りを外し、サンバイザーの取り付け部、サンバイザーの受け部、マップランプ&サングラス入れ、ルームランプ、クラブレールを外し、リアガラスの少し前側あたりにクリップが2ヶ所あるくらいです。
ハーネスがルーフライニングに貼り付けてありますので、忘れずに剥がしておきます。
4
寸法的にそのまま取り出せませんので、シートを倒し、折り曲げないよう丸める感じで車外に出します。
面倒なので養生しませんでしたが、ヘッドレスト、ダッシュボード、ステアリングくらいはやっておいたほうがよさそうです。
5
取り出したルーフライニング。
一度垂れ下がると、その部分の重みでどんどん広がってきます。
6
表面の布を剥がします。
ベースとなるルーフライニングに対し、スポンジ付きの布を貼り付けてある構造ですが、剥がれるのはスポンジと布の間ですので、補修的に接着することはできません(スポンジがぼろぼろになっているので糊がつきません)。
7
残ったスポンジを除去するのに力は必要ありませんが、ベタベタするのでひたすら面倒です。
ダイソーのブラシ(右上あたり。途中で交換しました)である程度除去したら、パーツクリーナーをスプレーして布で拭き取ることを繰り返しましたが、ベタベタを完全に除去するまでには至りませんでした。
とはいえ下処理は重要ですので、全体的にスポンジの粉が残らない程度にはしておきます。
ルームランプ取付部など、端部は特にきっちりと処理しておきましょう。
8
不覚にも写真を撮り忘れてしまいましたが、貼り付け後です。
まずは簡単なルームランプより後ろから、スマホのフィルムのように貼りました。
後方が終わったら前方ですが、マップランプ周辺がもっとも難しいところですので、慎重に軽く引っ張りながら貼り付けます。
3Mの99は片面塗布の場合は30秒以上1分以内に貼るように指示がありますが、1分以内の作業は厳しいので、ルーフライニングと生地の両面にスプレーします。
両面塗布すると5分以内でよくなりますし、接着力も増します。
両面しっかり塗ったつもりなのですが、どういうわけかギリギリ1缶で足りてしまいました(とはいえ最低2缶は用意したほうがよさそうです)。
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30分くらい待って、余分な生地をカット、ルームランプやクラブレールの穴を開けます。
生地は折り返さず、純正と同じように端部でカットしました。
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穴は少しくらいガタガタでも見えないので大丈夫です。
接着が甘いときは追加で糊をスプレーしますが、このときは30秒以上の制限をきっちり守りましょう。早すぎると糊が滲みてくることがあります。
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おまけの作業で、ルーフに断熱材を貼っておきました。
エアコンの効き…というか、室内が冷えるのが早くなります。
雨音も静かになる予定?です。
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取り外しと逆の手順で取り付けます。
シートを倒してルーフライニングを入れたら、シートを起こしてヘッドレストでルーフライニングを支えるようにする感じです。
ここは2人での作業が望ましいところです。
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ハーネスの貼り付けも忘れずに(アルミテープで貼ってありました)。
私は取り外したときに貼付テープの位置に印をしておき、取付時に同じ位置に貼るようにしました。
なおルーフライニング前方にはモールがありタッカーで留めてありますが、これは再現できなかったのでテープで貼り付けただけです。
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あとは外したものを取り付けるだけ!
細かく観察すると粗はありますが、全体的にはまずまずの出来となりました。
ただ、明るめの「ライトグレー」を選んだのは失敗で、もう少し暗い色にすればよかったです(そのうち気にならなくなりますが)。
作業の難易度は高くありませんが、ひたすら面倒なのと時間が掛かります(個人的には、足回り交換を2台分やるほうがはるかにマシです)。
整備士の作業というより職人の作業ですので、私の苦手な分野なのですが、やる気さえあれば難しい作業ではないと感じました。
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(使用したもの)
・ライニング用生地 2m
・スプレー糊(3M99)3缶※2缶推奨
・パーツクリーナー 3缶
・ウエス
・ブラシ(硬めのもの) 3個
・ハサミ(大小あるとよい)
・アルミテープ
・内装クリップ(破損するので)
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(正しいかどうかわからないコツ)
・できれば2人で作業する
・貼り付けは凹んだ箇所から始める
・スプレー糊は両面に塗り、指定された時間を守る
・端部は下処理もスプレー糊もしっかりと
・貼り付け直後は強く圧着しすぎず(糊が滲みないようにするため)少し経ってからしっかり圧着する
・凹凸部は軽く引っ張ってシワを伸ばすように貼る
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