発進は2速で～いすゞエルガワンステップPKG-LV234系

前回の続きで国際興業バス赤羽営業所へ所属するエルガワンステップの1990号車を例にします。都内のみならず国際興業ファンは副車番の6851で親しんでいますね。この6800番代や6900番代は国際興業バスの全営業所へ配置されています。



ただ、同じPKG-LV234系でも、赤羽営業所にはホイールベースの長い8200番代(5300mm)が21台在籍していて、そちらはエンジンが300馬力仕様＋OD6速のトランスミッションの組み合わせになりますが、レッドゾーンが2700回転になる以外は2速から5速までは前記事のレインボーRJワンステップとほぼ同じなので、今回は省略します。



エルガPJまたはPKG-LV234系の直結5速仕様の場合は2速から5速がレインボーよりもクロス化され、もしかしたら、いすゞ大型路線バスのLV218系にオプションで加わっていたギアボックスをそのまま組み合わせていると思われます。







まずは2速で発進、260馬力仕様だが6HK1型エンジンは7790ccと小排気量化されたためにレッドゾーンが3000回転からで、全開にすると30km/h、油断してると3300回転まで回ります。ただ、大型用としてはパワーとトルクが不足しているため、最低でも2200から2500回転、速度にして22から25km/hぐらい出してから3速へシフトアップした方がベターです。都内だと都営バスも国際興業バスもレッドゾーンを超えて3300回転まで吹かしている姿もずいぶんと目にしました。




続いて3速、2速は30km/h出ますが、3速で全開しても50km/h、4速へシフトアップするには2200から2500回転で33から38km/h出す必要があります。



続いて4速、3速に対して4速のギア比がクロス化されて全開にしても73km/h、30km/hで1250回転程度でも走れますが、4速は40km/hで1650回転からがおすすめです。都営バスでは2速→3速→4速とレッドゾーンでブッチ切りしていたドライバーさんも結構いらっしゃいましたね。



最後に5速、だいたい50km/hで1500回転からは使えますが、4速に対してさらにクロスされて全開にしても100km/h出るか出ないかです。60km/hで1800回転、80km/hで2400回転、100km/hだと出てもレッドゾーンの3000回転。



やはり交通量が多い都市部だと、エンジンを回さなければパワーが出ないことが多くあると思います。レインボーRJワンステップと同様に2速→3速→4速とレッドゾーンまで回すような走りをしていると暴走しているような感覚に陥ってしまいます。