日野新型プロフィアの乗り味

昨日は小山駅から名古屋駅まで移動して、名古屋駅から先は名鉄線で名古屋市内へ移動して、新型のレンジャーやプロフィアを引取りに行きましたが、そのうち自分が運転したのはプロフィアのウイング仕様です。型式がFW1A系ということはA09C型エンジンと思われますが、従来と比べると200kg以上軽くして走行性能や燃費向上しているとホームページに書いてありました。



ミッションは7速のマニュアルと9速のマニュアル、そしてPRO SHIFT12という機械式の12速オートマチックの3種類ですが、自分が乗ったのはPRO SHIFTの方で旧型プロフィア同様にクラッチペダルが付いていて、発進や停止の際にクラッチの操作が必要になります。



目新しく感じるのはエアコンの右下に付いたダイヤル式のシフトポジションで左へ押しながら回すとバック、右に回すとDレンジになることで走行可能ですが、マニュアルモードで走りたい場合は左側のワイパーおよびエンジンリターダーなどのマルチユースレバーより下にあるレバーの操作が必要で、レバーの先端でマニュアル/フルオートの切換、そしてレバーを上に上げてシフトアップ、下げるとシフトダウンします。



発進は2速から行われ、フルオートモードだと2→4→6→8→10→11→12の順で1400回転前後でシフトアップされますが、2速は1速に相当するためかなり遅いですし、流れに合わせるならば先ほどのワイパー&エンジンリターダーより下のレバーで上に2回上げて4速にしてから発進した方が無難だし、マニュアルモードでも上に2回上げてシフトアップした方がスムーズに走れると思います。































2200回転まで全開した状態および1速で測定ではできませんでしたが、1800回転まで回して2速で11km/h、3速で15km/h、4速で20km/h、5速25km/h、6速33km/h、7速40km/h、8速51km/h、9速で65km/h、10速では80km/h、60km/hでの回転数は9速で1650回転、10速で1300回転、11速で1050回転、12速では850回転、同じく70km/hでは1900回転(推定)、1550回転、1200回転、930回転、80km/hだと2200回転(推定)、1800回転、1400回転、1100回転でスピードリミッターは93km/hで働いて、12速で1300回転です。



気になった点としては改良型9リッターエンジンは380馬力のトルクが180kgと結構トルクフルなのですが、10速60km/hで1300回転からマニュアルモード状態でアクセルを踏み込んだ際に意外とモッサリしていて、特に高速道路の合流車線で加速したい時に80km/h前後まで伸びず、70km/hで合流してしまいました。ECOモードスイッチは一度押すとECO、もう1回押してパワーモード、さらにもう1回押してノーマルモードに戻りますが、走行テスト時はノーマルモードでした。もしかしたら、パワーモードにしていた方が加速していたのではと感じます。



もう1つはハザードスイッチで、今まではワイパー&エンジンリターダーのある左側のマルチユースレバーに組み込まれていたのが、ステレオやエアコンの右側になってしまい、今までの中型や大型トラックは左側のマルチユースレバーで操作するのが当たり前だったから、慣れないとかなりの違和感を感じてしまいます。



新型になってから良くなったこともあって、シートの形状および生地は高級車顔負けと言っても過言ではなく、座り心地が大幅に改善されたのは乗っていて実感します。エンジン音は旧型と比べてもかなり静かになって加速音を含めて日野車らしい親しみやすい音質で好感が持てますし、直進安定性も高速を含めて向上しているのが改良点です。