現行型日野リエッセⅡの乗り味

先月の２６日にトヨタコースターＯＥＭの日野リエッセⅡに乗りましたが、フルモデルチェンジによって型式がＳＤＧ-ＸＺＢ７０系になってスタイルが一新され、エンジン型式もＸＺＢ５０/５１系と同じくＮ０４Ｃ型のターボインタークーラー付ですが、オートマチックとの相性も良くなったように感じます。昨年１２月２２日にトヨタコースターが現行型にフルモデルチェンジされ、４日後にリエッセⅡも現行型にフルモデルチェンジされましたが、コースターが今年１月２３日から発売開始されたのに対し、リエッセⅡは発売が今年１月６日とコースターより早いです。



この日はお昼過ぎに名古屋市内から引取って翌２７日に仙台市内へ到着するまで７３３キロ走りましたが、前モデルのＸＺＢ５０/５１系と比べてもエンジン音は静かになったし、エアサスではないことを考えても乗り心地が向上したのは現行型の良いところだと実感します。何と言っても６速のオートマチックとの相性が良く２０００回転前後であれば何の不自由も無くスムーズに走ります。



発進はトルコン式のオートマチックのため１速から行われますが、インパネ内の｢SHIFT-L｣のボタンを押せば１速固定にすることが可能です。ただ、シフトパターンが｢P-R-N-D-4-2/L｣のために３速固定で走るのは不可能で、２レンジの次は４レンジになってしまいます。２０００回転で１速で２０km/h、２速で３３km/h、３速は固定しての測定が不可能だったため推定で４５km/h前後、４速では６０km/h、５速は｢OD-OFF｣スイッチをオフで５速になり８５Km/h、６速は６０Km/hでは変速されずに６９Km/hでシフトアップされます。











































６０Km/hの回転数は３速で推定２７００回転、４速２０００回転、５速はロックアップ作動しない状態で１５００回転、同じくロックアップ作動した状態で１３５０回転、６速は６９Km/hでシフトアップされた時点で１２００回転、８０Km/hでは４速が推定で２７００回転、５速１８５０回転、６速１５００回転、最高でも９０Km/h以上は出さなかったので１００Km/hは推定になりますが、４速では３３５０～３４００回転、５速が同じく２３００回転、６速も同じく１８５０回転前後で多段式オートマチックの有難みを感じます。



気になった点としてはトルコン式オートマチックが１速固定にしなくとも１速から強制的に行われるため、２速に入った状態から加速するのがややコツが要るのと、やはり前モデルにあったエアサスがオプションでも設定されないのがネックで、次回の小改良でエアサス仕様が選べたらさらに乗り心地の良さがアピールできるのではないのでしょうか。スタイルは最初こそ違和感を感じましたが、段々と馴染んできました。



コースターやリエッセⅡが現行型になったことでライバルの三菱ふそうローザの動向が気になるところですが、同じマイクロバスの日産シビリアンやＯＥＭ車種のいすゞジャーニーが今後どうなるのか、大型バスではいすゞエルガやブルーリボンⅡが自家用シリーズのトップドア仕様がラインナップから消えるし、三菱ふそうでは９ｍ貸切バスのエアロエースや中型路線バスのエアロミディがホームページから消滅されているから、マイクロバスもそのうちコースターかリエッセⅡ、ローザに縮小されそうな予感がします。